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行動のない、考えたこと は意味がない

2019.12.01

 

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メディアづくり・まちづくり・ひとづくり      
石 川 伸 一 のちいさな社会学活動。
2019.6.21   生徒たちの相談を受けた。

行動のない「考えたこと」は「考えたこと」ではない。

絶対的なことは、時間がすぎること
どうやら、それだけは確実なようだ

生徒さんの悩みは、自分の悩みでもある。

そろそろ、今年の活動を振り返ってサイトを更新していこうと思う。
なぜなら、朝、窓から見える車のフロントガラスは凍れている。
もう、北海道は冬といってもいいが、テキストは今年の春あたりまでさかのぼろう。

 

1.6年の明日の日

2019年6月21日にひとつの学校にでかけた。北海道登別明日中等教育学校は、温泉で知られる登別市にある北海道では珍しい中高一貫の公立学校である。そこの教諭、太田稔先生に誘われて、授業の参観と生徒さんの相談に乗るという企画をやらせていただいた。

僕の他にも教育関係者が7〜8名程度参加していた。相談する生徒はあらかじめ、相談したい相手を予約して、お昼休みや放課後に相談時間をおこなうスタイル。僕はひとつのグループと2人の個人を担当した。

高校に足を踏み入れるのは何年振りだろうか?いや、それははっきりしていてで自分が高校生以来。社会人になってから、 大学なら、知人の教員を訪ねたり、講師を頼まれたり、 試験手伝い入ってことはあるが、高校は本当に無い。

部外者入口から入った高校は、自分の過去のイメージとは違うものだった。自分の思い出では、高校はグレーで殺風景で、シンプルすぎる構造の実務的な空間であった。まぁ、当時はそういうものだと思っていたし、そこに不満はなかった。

 

2.木目と重なる生徒たちとグレーな僕の思い出。

しかし、今回足を踏み入れた北海道登別明日中等教育学校は、インテリア全体に木目が使われていてとても優しげであった。また、ところどころに逃げ場的なベンチがあったり、教室も廊下から様子が見える作りになっていた。開放的で居心地がいい。ベンチやテラスがあるなんて!

吹き抜けもあって、全体的に居心地の良さを感じた。また、廊下を歩いていると生徒が自然に挨拶してくる。立派だなぁ、僕が高校生の頃、そんな記憶がないし、先生以外の外部の人が来る、ということも記憶がないよ。

 

3. 静かに「しない!」授業

さて、まず授業の参観だけど、自分の時代とは違うなーと感じた。国語だったのだけど、先生は板書はほぼしない。小さな紙に書いたミニ課題みたいのを全員に渡して、それをざっとグループをつくり、そこで話し合いをしながらも、答えは各自で出して個別に先生に見てもらうという感じだ。

だから、生徒はまわりと話し合ったり、回答ができた生徒は先生のところにいって、採点を受ける。教室内がアクティヴな空間になっている。「授業中は静かにしなさい!」とは次元の違いを感じるし、生徒はとても楽しそうだった。

すべての授業がこういった感じではないかと思うけど、僕の高校時代のようにすべてが静かな座学、とはだいぶ状況が違ってきていると思った。僕個人は、基本的な講義(座学)スタイルも好きだ。でも、口や手を動かすワークショップは「交流」を学ぶにのにてもいいと思う。

4.相談とは相互理解の点をみつけること。

生徒さんの相談の時間だけど、僕はグループひとつと個人の2名から相談を受けた。お昼休みと放課後。お昼は持参のランチを食べながら。机をくっつけて。そこに僕には甘酸っぱいノスタルジーは皆無だが、意識高く手作りお弁当にでもすれば良かったなと後悔。コンビニのパンもおいしいよ。彼・彼女らの話に向き合う。

そこで受けた個別な内容はプライベートなところにもかかるし、ここで書いても長いわりには伝えづらいので、総論的に書きたいと思う。生徒さんの話を聞いていると、彼らはプライドもあるし、意思もある。これは素晴らしいことである。僕が彼らの年齢に時、そんなものはなかったよ。逆に考えれば、あるから相談に来ていると思うけどね。

5.結論(のような)そして、考えたこと。

彼らと話して学び、考えたのは、
「プライドと意思」と「適切な行動」はセットだということ。
この2つは二人三脚。ひとりだとゴールできない。
異論はあるかど思うけど、僕はそう思ってる。

正直、僕はバランスということが苦手だ
でも、同時に世の中に一番大事なのはバランスだと思う
これにも異論はあると思う。極端でも成功できるハズだと
ユニークともいえる極端な行動こそ、成功のカギではないか?

そうだけどさぁ、ユニークや個性的な極端なことを一番の価値観にするとツラくないですか。そこでまったくツラくない人は、それで突き進めばいいと思う
才能だ。まったく問題がない

でも、僕もそうだが前に進むために、ツラいことは多いし、それに耐える自信がない。だから、極端なことはせずバランスで考える。

それは要するに、いかにツラくなく、かつ結果を出すかということである。
これはとても難しいことなのだけど、僕たちでもできる可能性のあることである。

だから、悩みのある生徒さんには、自分のプライドと意思に対して、適切な行動をセットで考えて、小刻みでいいから、考えたことを行動に移すこと。たくさん考えても、行動が発生しなければ、それは考えていないと思う。

考えれば、必ず行動が発生するのだ。もし、考えが発生しないなら、それはニセの「考えること」。ワナにかかってはいけない。

「行動」の生まれない、
「考え」とは「ない」のだ。
もし、あったとしてもそれに対する評価は「ない」。

 

Ps.今回このような機会をつくってくれた北海道登別明日中等教育学校教諭太田稔先先生に感謝したい。そして、この一月ぐらい後にこの学校で、講義をさせていただいた。その話は次回にでも。


Text by  石 川 伸 一 (NUMERO DEUX)
メディアづくり まちづくり ひとづくり  をテーマに活動中。

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NEWS

2019.9.15 「ちょビット学べるchobitcafe in 本輪西ファミリークリニック」

2019.08.25

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1.イベントの制作のお手伝いをさせていただきました。
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夏が終わるこの時期に、
「勉強すること」「働くこと」を考える中高生・大学生むけワークショップ&カフェが室蘭で開催されます、

僕が代表をしているこのサイトNUMER DEUXでは、まちづくりに関するイベントのアートディレクション、コピーライテイングも含めたお手伝いをしています。

今回は来月9月15日(水)室蘭在住のお医者さんが主催する中・高・大学生対象のワークショップの制作をおこいました。今回はそのお話をしますね。みなさん注目!

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2. 夏の終わりに中・高・大学生むけワークショップするよ。
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北海道はもう夏の終わり。その中で、室蘭市本輪西町の病院、本輪西ファミリークリニックの副院長 富田理哉さんが主催するイベントです。

タイトルは「ちょビット 学べる chobit cafe」。まちが華やぐ9月本輪西八幡神社例大祭の中で、わたしたち大人と学生が気軽に話せる場つくります。参加無料ですよ。

なんで働くの?なんで学ぶの? そんな疑問を会場にいる学校 先生、病院の先生、文化活動をしている大人達と話してみませんか?

気軽に参加できる10 分程度のプログラム もご用意しています。学生さんはお友達と声かけあってぜひご参加ください。

会場はふだんは病院の待合室をつかいます。ユニークですよね。

本企画には、室蘭ハタモクcafeも参加しています。また、会場には僕プロデュースの屋台カフェ「NUMERO DEUX cafe」で黒糖タピオカ(限定)など飲み物も楽しめるよ!フライヤー持参でプログラムに参加してくれた学生さんには無料でワンドリンクサービスしますよ。

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3.  当日、登場するおとなたち
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Staff / 当日学生さんをおむかえするオトナのひとたち

主催者 / 富田 理哉 (本輪西ファミリークリニック副院長)

後藤 高明 (若草ファミリークリニック副院長)
辻田 信行 (北海道室蘭清水丘高校教諭)
太田 稔 (北海道登別明日中等教育学校教諭)
加藤あゆみ(室蘭ハタモクc a f e 代表)
石川 伸一 (ニュメロデュー代表/まちづくりプランナー)

当日、わたしたちがお待ちして、気軽に「勉強すること」「働くこと」について、10分程度お話するプログラムを用意していますよ。

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4. 主催者のごあいさつ 富田 理哉
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ここで主催者の医師である富田先生のご挨拶を紹介しますね。先生はふだんから医師として登校拒否の生徒さんの対応などもおこなっています。


何のために勉強するの? 何のために働くの?

皆さん、学校は楽しいですか? 何か、打ち込めるものはありますか? はいと答えても、いいえと答えても、それで良いと思います。 学校は、楽しい部分があるけれど、勉強や部活、友達との関係、いろいろストレスがか かる場所だと思います。いろいろな考えがあって良いわけです。 では、「何のために勉強するの?」「何のために働くの?」と聞かれたら、皆さんは答 えられるでしょうか。

20年前、私も皆さんと同じ中学生でした。 正直、興味を持てない教科があったり、それを勉強してどうするのか、と思う授業もありました。皆さんもそうではないでしょうか。 もっと言えば、どうして学校に行かなければならないのか、と思っている人もいるかも しれません。 その理由はなかなか学校では教えてもらえません。私も含めて、周りの大人たちも、この質問に答えることはとても難しいのです。 そして、次の一言には、「将来のために」とも言われるのではないでしょうか。

将来、 つまり社会に出て何かの仕事をするために、今勉強するのだ、と。 これも、かんたんに見えてとても難しい話です。世の中にはどんな仕事があるのか、自 分には何の仕事に興味があるのか、何がしたいのか、それを一生できるのか。それが今の 勉強とどうつながるのか、イメージできないのではないかと思います。

この仕事をしている中で、中学生とそういう疑問を深く話す機会がありました。その中 で、上のような問いかけがありました。でも、私は納得してもらえるような答えを渡せな かったように思います。それから、私はいろいろな人生を歩んできた大人たちと話し合いました。

話し合ってわかったのは、上の問題の答えが、人それぞれであること。どの大人たち も、悩みながら勉強し、今仕事をして生きている、ということ、でした。

私は、「みんなの問いかけに答えを出すことはできないけれど、話を聞き、一緒に悩み を考える場を作ることはできるのではないか」と思うようになりました。

話し合ってきた大人たちと一緒に、今回、お祭りで、「ちょビット」カフェというもの を計画することにしました。 そんなにかた苦しいものではありません。カフェの名前の通り、「ちょびっと」話し て、飲み物を飲んでいくだけでもいいのです。何となく来て、すぐに帰ってもかまいませ ん。 「勉強すること」「働くこと」がまだよくわからない、そういう皆さんが「ちょびっと」 立ち寄れる場所を目指したいと思います。 当日、本輪西ファミリークリニックで待っています。

主催者 本輪西ファミリークリニック 副院長 富田 理哉

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5. 当日参加グループ 
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NUMERO DEUX Cafe
僕の主催のニュメロデューは1999年より文化・ 芸術・メディアをテーマに活動して います。本企画では「屋台カフェ」を ひらいて皆さんと交流したいと思います。今回は屋台カフェ仕様。
(代表 石川 伸一)

黒糖タピオカ ミルクティー(先着・数量限定) ¥200 /  オレンジジュース ¥100
アイスコーヒー ¥100  / ポップコーン ¥100

室蘭ハタモク cafe
毎週金曜に生涯学習センター「きら ん」にて大人と学生が気軽に話し合 う場づくりをしてます。今回も誰で も楽しく参加できる企 画をご用意してます!
(代表 加藤 あゆみ)

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6.  フライヤー(チラシ)のデザインやイベントの構成について
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本イベントは中高生・大学生という若者対象ですが「勉強すること」「働くこと」という少し「マジメ」な内容になっています。

しかし、まちのお祭り期間中のイベントなので「おまつりの夜店」にくるような感じで気軽に来て欲しい、という主催者の富田先生のコンセプトがありました。

お茶を提供するというアイディアもお持ちだったので「カフェ」という雰囲気を出すチラシにして、楽しげな雰囲気を出しています。

イベント内でも演出として僕のほうでNUMERO DEUX cafeという「屋台カフェ」も出店することにしました。イベントでのカフェ出店ははじめてです。限定の黒糖タピオカ用意しますよ。

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6.  最後に学生さん、来てくださいね!
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興味のある学生さんは、ぜひおこしください。
当日はまちのお祭り期間中なので、おまつりの夜店も楽しめますよ。
また、お子さん、お知り合いに学生さんいる方は教えてあげてくださいね。

ご不明な点は、僕のメールアドレス、
qzj12432@nifty.com でもいいですし、

公式問い合わせ先、
muroran.hatamoku.cafe@gmail.com

 

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勉強 / 働くを考える学生むけワークショップ
ちょビット学べるchobitcafe
日 時:9 月 1 5 日(日) 13:00 -17:00

会  場:本輪西ファミリークリニック

 

 

Text by  石 川 伸 一 (NUMERO DEUX)
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心の中の環境問題。

2019.08.18

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メディアづくり・まちづくり・ひとづくり
あなたと私のための記事
NUMERO DEUX ニュメロデュー Articles for you and me

環境のまわりに まわりの環境

内心の中身には /内心はない
その皮をむくと/世界が見える

人は「まわり」に作られる/あやつり人形じゃない
あやつってもいない/まわりと自分の間の歯車

環境というと/ただ理系ぽい/今ではそれでよかった
でも、今は環境は/内心にくるまった/外の世界

2019年6月12日は登別市の環境保全委員の会議でした。今期は僕は前回に引き続き講演会の制作と、小中学校むけの環境講座の企画をおこないます。

講演会は前回はいきものいんくの加藤さんでしたが、今回は古民家のリノベーションに取り組んでいる方を予定しています。

会議では僕が編集・発行しているNUMERO DEUX paperも紹介させていただきました。

廃棄物処理、エネルギー問題といってテーマで進む会議の中で、委員就任当初、自分はなんか場違いな感じもしましたが、意識しながら場違いな発言がいろいろ受け入れられていきました。

その過程は嬉しく感じてます。住み心地のいいまちをつくる、という気持ちはみんな一緒だと思うのです。

Text by  石 川 伸 一 (NUMERO DEUX)

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