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NEWS

NEWS No.17042「TOBIU CAMP 2017 」

2017.09.24

tobiucamp

一年に一度。自分に合ったフェスがあると、
くらしはプラス1楽しくなりますね。

TOBIU CAMP とは、年に一回、9月の土日に夜通し2日間にかけて開催されるフェス型のイベント。今年で7回めを迎える。その内容はアート展示、ライブ、演劇等。飲食店やキャンプ場も用意されている。会場は白老にあるクラシックな旧小学校と、そのまわりの森。

僕はとても気に入っているフェスです。といっても、恥ずかしながら昨年はじめて行ってみた。そして、とても好きになってしまった。今まで興味があったのに行かなかったのは、会場のある場所が馴染みのない場所であったのことが大きい。しかし、いざ行ってみると、まず車があればアクセスはわかりやすかった。国道から会場まで迷うことはないと思う。経路にちいさなサインボードがある。また、事前予約が必要だが、最寄りのJR駅から会場までのバスも往路で用意されている。これも便利だと思う。

今年も楽しませもらった。
写真は室内会場である旧小学校の廊下。この会場にはカフェや展示があるので、多くの人が行き来する場所である。僕はここが好きである。ここでカメラを三脚を構えて、ファインダーを見ているとみんな「いい顔」でこの廊下をと歩いていく。廊下がフェスの魅力を話してくれる。

ishikawa
Text by メディアー・プランナー 石 川 伸 一 (NUMERO DEUX)

TOBIU CAMP 2017
2016 年 9 月 9 日(土)12:00〜11 日(日) 14:00
北海道白老郡白老町竹浦520 (旧飛生小学校)
前売 4,500円 / 当日 5,500 円
★駐車場無料(会場まで徒歩約 7 分)
http://tobiucamp.com/

NEWS

NEWS No.17041「前田景 写真展『White Room』」

2017.08.21

前田景whiteroom

まだ8月。少し恐ろしい話をします。北海道はもう秋なの?と感じる天気の時がある。夏はどこにいったの?ああ、恐ろしい。これは北海道の「遅れた夏の怪談」だと思いたい…天気について、ぼやいてみました。おわかりのとおり北海道の夏は短い。後に来るのが深い深い「冬」なのです。

僕にとって北海道の冬は生まれた時からあるもの。そして、現在もあるもの。ありふれている、といえる。でも、北海道や冬をテーマにした表現にはとても興味がある。なぜなら、僕はもっと冬のことを知りたい。なぜなら、僕はいまだに冬については、わからない。好きなのか、嫌いなのか。多分、雪国生まれの人はそんな感情のゆらぎがあると思う。

今の自分は北海道の冬を文化、芸術的に捉えることは少しはできる。ただ、もっともっとそれを深めたいと思っている、そういった時に、北海道や冬をテーマにした表現に出会うと、それによって自分の「まわり」をもっと見やすく、生活しやすくしてくれる、楽しくしてくれる「深み」が出てくると思う。素晴らしい「表現」があった。最近、それを感じたのが、アートディレクター前田景による本展示です。

テーマは北海道を美瑛を中心として、冬、雪のある光景の捉えている。ひとつひとつの写真に強度の高い凛とした美しさがあって、そこにとても僕は共感できる。思い出すのは冬の朝。カーテンを開けて窓から見えるのは、地上をひとしくおおう雪。その静けさ、美しき自然の調和。その感覚が 前田景の写真にはあると僕は感じた。

もっとも美しい部分を絶妙なタイミングで捉えられている美しさ。先に書いた、僕が冬の早朝。夜に降った雪という状況。窓から見える光景から感じる、もっとも好きな美しさをトリミングされた世界が「White Room」にある。そう、僕の冬に対する「好き」はここにある。

ishikawa

Text by アート・メディアライタ 石 川 伸 一 (NUMERO DEUX)

「前田景 写真展『White Room』」
会期:2017年4月15日(土)~7月5日(水)
会場:toita(北海道虻田郡洞爺湖町洞爺町85-2)

NEWS

NEWS No.17040「伊藤幸子 波音 等 500m 美術館vol.22『北の脈々 -North Line2-』」

2017.08.18

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かわいいの流動性と定義。その間にある人間性。

「かわいい」の意味。その幅がひろい。曖昧でもある。便利な使われ方もする。そこに美しさはあるのか、美は関係ないものか、わからない。そんなふんわりとしているのに、私達はこのフレーズを使うことが好きだ。日本には「かわいい」ものを愛する文化があると思うのだ。そこには、あいまいなものを愛する国民性にも関係があると思う。

「かわいい」の解釈は人それぞれ。美も解釈の別れるものだが、ある程度は一般化できるルールがあと思う。それに比べると「かわいい」は広い。僕は「かわいい」には「美」がないといけないと思っている。そこに僕の中では矛盾は無くて「かわいい」は「美しい」。そして「美しい」は「かわいい」という互換性があると思う。美しさのない「かわいい」は存在しないのです。

伊藤幸子は北海道出身・札幌在住の彫刻家。木や針金等の芯材に直接石膏をつけては削る直付の方法で、色鉛筆やパステルで彩色している。僕は本作家の作品は「かわいい」と思う。強度の「美しさ」にささえられている「かわいらしさ」がある。自分の理想がある。そして「彩色」というとこが、なんても「美しい、かわいらしさ」を構成する色気を感じるのだ。

ishikawa

Text by アート・メディアライタ 石 川 伸 一 (NUMERO DEUX)

伊藤幸子 波音 等 500m 美術館vol.22「北の脈々 -North Line2-」」
会期:2017年4月15日(土)~7月5日(水)
会場:札幌大通地下ギャラリー 500m美術館(札幌市営地下鉄大通駅内)

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