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NEWS No.17026「阿地信美智 Outdoor Worksy by Nobumichi Achi [2011-2016]500m 美術館vol.22「北の脈々 -North Line2-」」

2017.05.25

阿地信美智

生きるために必要な距離。
距離を縮めるアート。

僕は常に「距離」の中で生きている。そのレベルを示す距離「感」とは難しいものだ。遠いと不都合があるし、近すぎるのも負担になることが多い。

距離感はどこにでも存在する。場所と場所に、心と心に。単純に場所への移動については、飛行機代も安くなったし、行くのは易しくなった。また物理的な距離を埋めるためのインターネットを使ったコミニュケーションも便利だ。

対して、心と心の距離感については、なかなか便利にならない。なぜなら、それは「人そぞれぞれだから」と言ってしまうのは簡単だ。でも、僕はそこに共通項としての解答が、ブレつつも存在していると思っている。その楽観性は大事にしたい。

阿地信美智は1963年 釧路市(旧阿寒町)生まれ、札幌市在住 。1987年 北海道教育大学釧路分校卒業 。木を素材にした立体作品を制作している美術作家である。

黒く塗られた木材のオブジェ。その作品から、僕の受ける印象は「媒体」(メディア)である。その性質が感じられる。繰り返そう、阿地信美智の作品のあるまわりは一種のメディアな空間になる。それは作品の抽象的な魅力から生まれる。そのため、単純に立体作品というよりも、空間を作り出すインスタレーションといっていいかもしれない。そして、作品には公園にあるシンボルのような、人が集い、交流するための「媒体」(メディア)であると思う。

ishikawa

Text by
アート・メディアライター  石 川 伸 一 (NUMERO DEUX)

阿地信美智  Outdoor Worksy by  Nobumichi Achi [2011-2016]
500m 美術館vol.22「北の脈々 -North Line2-」」
会期:2017年4月15日(土)~7月5日(水)
会場:札幌大通地下ギャラリー 500m美術館(札幌市営地下鉄大通駅内)

 

 

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NEWS No.17025「Yamaoka / Short Flims For Long Days」

2017.05.07

Yamaoka Short Flims For Long Days

現実と嘘の違いはなんだろうか?
それは実は大きな問題ではないかもしれない。結局、自分が「どう」感じたことが一番大事なんだ。現実でも自分がなにも「感じなければ」嘘となる。現実でなくても何かを「感じれば」それはリアルになるのだ。それを前提として…僕は自分の(ノン)フィクションの中に入っていく。それはまるで映画のように。

そう、僕の一日は、まるで短編映画の寄せ集めだ。アート系もあり、笑えるのもある。オチがないのもある。人生は映画的というより映画だ。角膜がスクリーン。映像は3D。座席はあったり、なかったり。そして、一日の終わりベッドに入る。目を閉じた時がラストシーンとなる。エンドクレジットはなし。といっても、夢というもうひとつの映画館に出かけることになる。

北海道を拠点に20年以上のキャリアを重ねるテクノ・ユニットYAMAOKA。国内でのライブPAや、国内外のレーベルにて12インチは31枚、アルバムは23枚。コンピレーションの参加も多数という、その長い活動歴にキチンとむきあった密度の高いクリエイティブを発信している。2016年12月に CDアルバム 「SHORT FILMS FOR LONG DAY」” がオランダのDATABLOEMからリリースされた。2枚組 で21曲収録。聴き応えのあるアルバムだ。

テクノのインストアルバム、というと馴染みのない人多いと思う。でも、そこはひとつの音楽のアルバムとして楽しんでほしい。本作はアッパーなクラブサウンドとは違うし、静粛なアンビエントとも異なる、静かながら躍動感のある曲が揃ってる。本作の音色の中にあるオリエンタルな味は僕達に馴染みやすい。そして、例えるなら、クールだが冷徹ではない。ヘッドフォンで聴いて歩く、または車でかけてドライブする。そうすると本アルバムは目に入る景色に実に馴染む。都市でも自然にも。それは、僕の映画な人生に彩りをあたえてくれる。このアルバムはまるで、自分の人生のサウンドトラックになると思う。

テクノのイメージはインダストリアルとだけとは限らない。僕達の生活は、いつのまにかすごいテクノだ。だって、スマートフォンというテクノロジーの塊を身に着けて生活しているのだから。

Text by アート・メディアライター  石 川 伸 一 (NUMERO DEUX)

Yamaoka : short films for long days (2cd)
DATABLOEM /  Release Year 2016
21 Tracks, 140 Minutes  / 2 CD’s in Two CD Digifile

http://techno-yamaoka.seesaa.net
http://databloem.com/home/1107-yamaoka-short-films-for-long-days-2cd.html
https://soundcloud.com/atabloem/yamaoka-short-films-for-long-days-preview

 

 

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NEWS No.17025「近所のホテルは旅になる01『札幌クラッセホテル』」

2017.05.03

クラッセ

名称:札幌クラッセホテル
所在地:札幌市中央区南1条西7丁目1-2
http://sapporo.classe-hotel.com/

身近なホテルを楽しむということ。
「近所のホテルは旅になる01『札幌クラッセホテル』」

まず、毎回同じなリード文

ホテルというと、遠出、すなわち旅行で利用する人が多いと思う。僕もそうだ。ただし、時々、なんとなく気分転換のために近所のホテル利用することがある。山や海に行くようにホテルにいくのだ。ホテルがあって海や山があるのではない。ただ「ホテルに滞在することを」楽しむ。そんな体験を紹介していこうと思う。

こんな行動のキッカケは携帯(今ならスマートフォン)のインターネット機能で、ホテル予約サービスができたことが大きい。暇な時に、ネットでホテルを検索する。するとオフシーズンはかなり安い部屋をみつけることができる。

もちろん、そういったプランは限定なので、必ずしも取れるとは限らない。そこはゲーム感覚で、取れればラッキーだと思う。予約ができたら準備をする。シンプルでいい。着替えは下着だけ。MacBook、充電器、ノート、筆記具。そして、本。大きめのディバッグにほうりこむ。そして、僕は「気分変えるために」ホテルに向かう。

いつも同じなリードはここでおしまい。

今回紹介するのは、
札幌クラッセホテル

本ホテルは、大通公園から近い。ビルの立ち並ぶ中の街中のホテル。まわりは建物群。そのためリゾートな雰囲気は少なめですが、札幌の「街」を楽しみたい人にはいい宿だと思う。近くに東急ハンズがあり、パルコや札幌三越にも近い。札幌在住な人には、週末よく買い物に出かけるエリアで泊まる感覚だと思う。

ホテルの中に入ってみよう。こうした街中にあるホテルの特徴として、エントランス、ロビー等の共用スペースは狭い。でも、この「狭さ」が隠れ家的で僕はこの雰囲気も好きです。映画で主人公が潜む場所みたい。部屋はウェブで2016年リニューアルをアナウスされているが、適度な古い感じはします。でも、僕には問題は感じられませんでした。古くても、水回りに清潔感があって機能すれば満足。あと、MacBookを置いて仕事ができるスペースがあればいいのです。

本ホテルで一番好きなのは、フロントに隣接してあるラウンジ。24時間使える無料のスペースです。狭めですが、複数のソファ席に加えてテーブル席があるのが珍しい。ヨーロッパ的な内装で薄暗い雰囲気が素敵。魅力的な空間なのですが、利用者がほとんどいない。チェックインやアウトの時間に利用している人はいますが、その程度。僕のように、深夜や早朝に利用している人は少ない。でも、それがいい。僕は何冊かの持参した本を持って、ここのソファに沈む。天井が低めで薄暗い空間なのだけど、そこがいい。宿泊客に珈琲のサービスがあるので、それを飲みながら過ごしした。近所のホテルに行きませんか?

   ishikawa
Text by アート・メディアライター  石 川 伸 一 (NUMERO DEUX

 

 

 

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