REVIEW

CD 「KEN ISHII / Play, Pause and Play」

2006.06.05

ブックオフのような(でも違う)、中古本・CD・DVD&ゲームのお店で購入。こういったところは、時間のある時、CD棚をボーッと見るのが好き。細かなジャンル分けや、レーベル分けしている分けでないので、チェックするのは面倒。下手すると洋楽の中に邦楽がまぎれていたりする。お店の人が、迷ってなんとなく分類しているのが目に浮かんで、それも楽しい。
目についたのが、このケン・イシイ編集のコンピ2枚組。ジャケも微妙に良くて、CDコーナーを2まわりぐらいして、考えて買った。1枚づつ編集コンセプトがあり、1枚がオンで、もう1枚がオフ・タイムに聴いて欲しいということ。ケン・イシイの24時間が、わかるCDともいえるかもしれない。
DJというアーティストが確立され、その中でいろいろな作品提示とサバイバルを繰り返しているなかで、ケン・イシイをひさびさに聴いてみると、大変良い意味で変っていない。1枚目「PLAY」は凄くクリアーでストイックなハード・テクノが展開されていて、僕のようにツボにはまる人にはハマりまくり。部屋で聴いて、ご機嫌。このCDには、ちよっとレンジを広げて、いろんな人に楽しめる作品に、なんて色気が「無い」のがいい。
2枚目「PAUSE」は、「こんなのもあるよという感じの」と箸休め的な、盛り上がるというより、「おもしろい」CDとなっている。
この2枚組を聴いて思ったのは、あんまり無理して、ひとつにまとめようとしないで2枚にする潔さ。シンプルな方法論であるけど、2枚組という構成が、レコードの持っていた「A面」「B面」の役割を持っているのかもしれない。


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