ミラ・ジョヴォヴィッチは、まぁ好きです。といっても出演作は「バイオハザード」しか知らないのですが。「バイオハザード2」を観てみました。前作はコンパクトにまとまったゾンビものアクション、という感じで密閉感のある設定や、誰が死んでいくかというスルリなど元のゲームを知らない僕でも十分楽しめた。美術セットも含めて映像も良い感じだった。
「2」ですがスケールアップ感はあり、閉鎖された街がまるごと舞台になった。登場人物も増えた。どうもいろいろ「増量」された分が、おもしろさのアップにつながっていない。女性刑事とか、特殊部隊とかイイ感じな割には大した見せ場もない。科学者とその娘とかもひとつの要素としてあるだけであんまり見せ場なし。怪物も最初から悲しい感じ。悪役はほどほど存在感はあったけど、味はないしなぁ。すべてが、ミラ・ジョヴォヴィッチを目立たせるために一歩引いている。アクションやセットのスケールは悪くないので、退屈はしなかったけど作品全体として出来がいいとはいえないかも。「3」も封切り予定みたいですが、どういう切り口で見せていくのかという興味で観てみたい。