DVDで「28日後…」を観る。ゾンビ。死者が蘇り、人々を食うために街を徘徊する。噛まれた人間もゾンビになる。頭を破壊しない限り死なない。
主人公が病院から目覚めてみると、街中が謎の疫病によって人々がゾンビのようになっていた…ジョージ・A・ロメロが作り出した「ゾンビ」のフォーマットにのっとった作品。
ひとつのフォーマット(お約束)にのった時、監督としてどこにポイントを置くかがセンスとなる。ダニー・ボイル監督の場合は、アクションよりも人間ドラマのほうにポイントを置いたようだ。もちろん、メジャー作品だから、アクション的見せ場や起承転結もキレイに配置はされている。
ドラマ部分ではネガティブで皮肉なトーンがドラマ全体を支配しているのが良い。このあたりはヨーロッパの監督は得意なんじゃないかな。ロンドンの街が舞台なのも好き。ラストは2ヴァージョンあるようで、僕は劇場バージョンのほうが、それまでのドラマのトーンを受け継いでいていて良いと思う。DVDバージョンのほう悪くはないけど、ちょっとトーンが変わりすぎなんじゃないかな。