Film Review
「ディスコ」(2008・フランス)
エマニュエル・ベアール可愛い。可愛い。可愛い。年上だが。いいたいことは、ほとんどそれ。内容は、友人らと元ディスコの王者だった主人公。今40歳。無職で妻にも愛想つかされ、子供にも会えない。サギ商法にまきこまれ、実家で母親に文句をいわれながら過ごす日々。かなりダメな感じ。
そんな冴えない日々のある時。ディスコでのコンテストを知る。そこで優勝すれば、息子に会う旅券はが手に入る。港、スーパーで旧友を誘って、コンテストに挑む。優勝を狙うためにバレーのレッスンを受けることに。そこで美しいバレーの講師、エマニュエル・ベアールに出会う。
作品全体に、懐かしのディスコミュージックがサントラとしてかかるが、そのあたりのカルチャー的な要素は意外に少ない。昔、ディスコってあったな、という程度で知識は十分。誰にでも楽しめる。ダンスシーンもまたしかり。目を見張るような超絶ダンスはなく、なんというか素人的で味のある感じが、わかりやすくて楽しい。宴会芸を観ている感じかな。
では、ディスコ以外、どこがみどころかといえば、やはり、主人公とヒロイン、ベアールとの恋愛劇だろう。といっても、それは主人公の一方的な思い込みなのだけど。
全体的にコメディ・タッチではあるのだけど、なんというか、みせすぎない大人の関係がとってもいい。なのでラブシーンなど皆無。恋愛要素があってベッドシーンがないフランス映画も珍しいね。キスするより抱き合うより、食事をしたり、歩いたりといったデートの場面がなかなかいい雰囲気。
「愛していない、だけど大好きよ」というセリフが、終わりでなく、ちいさな始まりを予感させるのが素敵だよなぁ。
さて、まとめはエマニュエル・ベアールのさまざまなファッションもとっても楽しいので、そこだけで僕は幸せなのである。
予告映像
http://www.youtube.com/watch?v=OTVTZu599GE