主人公はショッキングな現場写真を撮影するフリーカメラマン。ラストを見て、なるほど、こういう映画だったのだなーと思う。ラストで魅せる作品ではないと思う。でも、なかなか興味深い。思わず、人生について考えてしまった。真面目に生きれば、いいのか、不真面目でいいのか。真面目だと成功するのか。不真面目だと失敗するのか。そもそも、真面目の定義とは?ある意味、本作の主人公は、すごく真面目な性格だと思う。そう、真面目なのだ。彼を作ったのは、自身か社会か。それはよくわかなない。カメラマンの話というより、誰もが抱える人生の映画だと思いました。
Text by
アート・メディアライター 石 川 伸 一 (NUMERO DEUX)