REPORT

本番の前の「下見」は楽しい。コスパのいい知的な快楽。     

2019.12.05

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メディアづくり・まちづくり・ひとづくり      
石 川 伸 一 のちいさな社会学活動。
2019.7.16   教える前に考えたこと

画面にみえる動画サイト
再生、一時停止、早送り、巻き戻し
のボタンを眺めていると、

時間を支配していく気分には……ならない
時間は相変わらずの無情にすぎるだけ。

時間の捉え方もある
変わらないこともある。

その日、講義をさせていただく会場に下見にいった
僕は下見が好きだ。

取材の場合も、可能な限り下見をおこなう。
市内なら楽勝だ。仕事後の楽しみになる。

この感覚は何だろうね。

本番では、もう立ち止まれない。
やるだけである。
進むだけである。

でも、「下見」は素晴らしい 立ち止まることができる
考えることもできる よそ見もできるし、コーヒーも余裕で飲める。

僕はもともと、編集者やプランナーだから。
だれにも知られず、机の上で考えるのが好きだ。
この「立ち止まれる」プロセスがあるのが好きなんだ。

下見はもちろん、実用的な意味もある。
その場所に迷わないということ。あとアクシデントを防ぐ。

取材の話をすれば、
今、ネット検索や、当日でもスマホでその場で調べられので、
場所確認の下見の重要性は減ってきているのかもしれない。

ネット以前は、単純に道に迷ったりしないか。
また、取材用のカメラやレコーダーの電池が必要に。
なった時、取材先のコンビニを事前に調べたりした。
昔の話だ。今でもクセでやっている。

道に迷えば、最悪取材先に電話で聞けばいいけど、
やっぱりそれはカッコ悪い。

2019年7月16日、その日も下見だった。
取材ではなく、講義だ。
場所は北海道登別明日中等教育学校。

カメラと、講義で使うノートパソコンを持参した。

会場に入って、地声でいけるか、マイクを使うか考える。
ノートパソコンと会場のプロジェクターの接続を確認し、
写り方もみる。会場の照明もつけたり、消したりしてみる。

僕にとって、取材先の下見が、取材の一部であるように
会場の下見も講義の一部だ。
下見と本番で2倍の知的な快楽。

下見は、講義や取材だけではない。

「本番」があるなら、必ず下見のできるチャンスはある。
「下見」にいってみよう。

楽しいから。
とても楽しいから。
コスパの良い知的な快楽。

 

b4

 

 


Text by  石 川 伸 一 (NUMERO DEUX)
メディアづくり まちづくり ひとづくり  をテーマに活動中。

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