洋画★シネフィル・イマジカ
「パニック・イン・スタジアム」(1976)
フットボールで盛り上がる9万人が集まるスタジアム。そこに狙撃ライフルを持った男がもぐり込む。警察はパニックを恐れ、観客には知らせずにSWAT隊に出動を要請。ゲームが盛り上がる中、秘かな犯人とSWAT隊との戦い、そして観客たちのさまざまなドラマが見どころ。
SWAT隊長をジョン・カサヴェテスが演じている。これがクールで目茶苦茶カッコいい。男好きする良さというのだろうか。ハンサムでもなく、泥臭く、皮肉好きな一癖ある人物。でも、機会がくれば犯罪者に対して先陣をきって突入していく情熱。シビレます。名脇役という感じ。
カサヴェテスというと映画監督としての印象が強く、彼自身も俳優としての仕事は自分の映画を作るための資金稼ぎ、だったらしい。本作はカサヴェテスが作る作品とはまったく毛色の違うものだけど、本作にしっかり馴染んだキャラクター作りをして
るのはさすが。もっと出演作品を観たかったなぁ。