僕は赤いバッテンを
目指した
2月のおこなわれる イベントを知って
思い出したことを書いていく
2月の11日(月・祝)と25日(月)の2日間。「札幌クリエイティブ 過去・現在・未来」というテーマでイベントが開催される。「つくること」「表現」することに興味あるなら、ぜひ行ってみて欲しい。事前申込が必要。
の内容は、札幌のICCというクリエイター支援施設。ここに入居していたクリエイターが札幌のクリエイティヴを語る。ICC(インタークロス・クリエイティブ・センター)とは正式名称は札幌市デジタル創造プラザという。
札幌市が運営するクリエイター支援施設だ。2001年に設立され。シェアオフィスとしての機能もあり、審査によってオリジナリティのあるクリエイターが入居した。僕とICCのつながりは、知り合いが多く入居していたこと。
それで、ICCに遊びに行ったり、イベントの取材をしたり、僕自身の活動もICCのイベントに出展させてもらった。そのため僕もこの施設には思い入れがある。何度も足を運んだ。いろいろな用事で。数えきれない。
ICCができたのはもう19年も前。現在も札幌のクリエイティヴの拠点である。場所も変わり、時代も変わっている。これからICCがオープンしたあたりの時代状況を、僕の視点で書いてみたい。
このイベントに足を運ぶ20代くらいの人に、当時を知るための参考になれば嬉しい。まぁ、おっさんの昔話か、余計なお世話か。ICCができたのはiPhoneもiPodもなく、傾きかけたアップルがiMacで復活してきた時のお話です。
なにかのを理解を深めるのは、
その時代の状況も知るにも大事だと思う
ICCができたのは、西暦2001年(平成13年)
僕はこの少し前の1999年に、このウェブサイトNUMERO DEUXをはじめた。僕は札幌発の老舗ウェビマガジンSHIFTのオフィスで机をひとつ借りて活動していた。
札幌のアートやクリエイティヴを紹介する内容。当初は手打ちでHTMLを打って、FTPでアップしたMacは、PowerBook Duo2300 + Duo Dock plus 。ディスプレイは17インチのノーブランドCRT。TFTじゃない。OSはMac OS 7.6だ。
▲ 移転前のある日のICC。学校ぽいね。
スマホは無い。二つ折りケータイが流行っていたが、僕はストレートタイプが好きだった。インターネットはちょうどADSLのあたりだろうか。インターネットのブラウザはNetscape Navigator。検索はGoogleはまだなくて、ヤフーの検索等を使っていた。
ケータイのコンテンツもまだ不十分で、インターネットを楽しむのは、デスクトップかノートパソコンを使うのが主流だった。
SNSといえば、まだmixiもない。当然、Facebookやinstgramもないブログもない、だからTwitterのようなマイクロ・ブログもない。朝起きて、気軽に投稿できるサービスといえば「電子掲示板」(BBS)と呼ばれる、ウェブ上に設置できるプログラムである。
これは自分でネット上で直接書き込むことができて、それを読んだ人はレスをつけれる仕組み。操作感自体はFacebook等の投稿と同じである。BBSの置かれ方が2つあって、ひとつはウェブサイトのいちコンテンツとしてある場合。
もうひとつは、たくさんのBBSを設置したサイトがあって、自分の好きなジャンルBBSに書き込むもの。「2ちゃんねる」もその一種で、この時期開設している。
▲ICC のアートディレクションは札幌のクリエイティブディレクター 前田弘志がおこなった。
インターネットから見える風景は、今よりずっと混沌としていた。なぜなら、先に書いたとおり、SNSやブログがなかったので、個人の情報発信は、自分でウェブサイトを作って発信するの主流だった。
みんな手打ちでHTMLでつくるか、ワープロのような感覚で作れるアプリケーションで作った。だから、自由度が高く、個性的なウェブサイトが多かったと思う。こういう場合、FTPでサーバーに転送するのが面倒だった。
今のようにCMSではないので、リアルタイムな更新ができなかった。ウェブサイトのサーバーも個別に契約してレンタルした。
無料ブログがなかったがヤフーの「ジオシティー」、国産の「魔法のiらんど」をのような今の無料ブログに近いようなアップできるサイトも、ぽつぽつとはあった。それでも今の「アメブロ」のような勢いはなかったと思う。
リアルの社会とネットの状況も混沌としていて、ネットで募集をかける「異業種交流会」も行われるようになった。しかし、現在のようなイベント参加管理サイトなどがある訳ではないから、メールを使って管理するのは大変だったと思う。
その中で「クリエイターノミカイ 『LIFE』」という交流イベントもあって僕も協力していた。「LIFE」が良かったのは、クリエイティヴに興味があれば、ジャンルはなんでも、プロ、アマ問わずというコンセプト。
実際、いろいろま人が来ていて、学生から、もうプロの人から、プロを目指している人、趣味で楽しんでいる人といろいろだった。今でもクリエイティヴ系のイベントは盛んだけど、ジャンルをある程度絞ったものが多い。
LIFEというは、今考えれば「サブ・カルチャー」のイベントだったのかな、と思う。何が?といえば、イベントそのものが「サブ・カルチャー」な存在だったのだ。なんかね、まだインターネットがアンダーグランドなところがあった。
話はそれたが、LIFEを主催したり、来ていたお客さんは結果的にICCに入居したり、イベントの関係したり人が多かったのが、僕とICCをむすびつけた。考えると、偶然のようにも必然にも思える。これも状況の奇跡。
その結果、僕もICCに気軽に足を運ぶことができた。当時、僕は車がなかった。ICCに行くには地下鉄東札幌駅で降りて15分くらい歩いた。ICCは札幌市教育研究所をリノベーションした建物で「学校」のような雰囲気であった。
▲ 2012年ICCでの「MEDIA ATRTS SUMMER FESTIVAL2012」にて僕の発行しているフリーペーパーMAGNETの展示をした。
ICCは夕方くらいまでには正面から自由に出入りできた。それ以降は裏口からインターフォンを使って知り合いのオフィスに連絡して入ることができた。1FにはCafe Plusというフリースペースがあって、自由に休んだり、作業をすることができた。
僕はICCの用事の後、ここで過ごすこともあった。。初代iMacか置かれていて自由に使うことができた。また、この場所はイベントスペースにもなった。ICCができた時はまだまだインターネットも発展途中。で、いろいろ面倒臭い時代だったと思う。
今のようにSNSやブログで、誰でもスマートの情報発信できる時代でもなかった。スマホも無いので、今よりリアルタイム性にも欠けていた。でもね、その不完全さよかった。足りないから、自分たちでなにかできそうな「隙」があった。
でもなにか新しいことがはじまる、という雰囲気があった。
そして、ICCはその新しい何かをサポートしてくれる場所だった。
ざっと書いた。個別の出来事や、ICCにの入居者についても触れれば、とても書ききれない。でも、今回にイベントには当時の入居者たちがいる。彼らの生の話を聞けるのがとても貴重なチャンス。ぜひ、足を運んでほしい。
最後にICCがはじまった頃のキーワードを思いつくまま書いてみます。
#iMac #常時接続 # デザインプレックス #インディマガジン #フライヤー #SHIFT #WHITEST #TIGER MAGAZINE #フリーペーパー #TATAMIX #pirka #groovisions #SOSO CAFE
「札幌クリエイティブ 過去・現在・未来」
1回目[2/11(月・祝)]18:30-20:00(18:00開場)
ト-クゲスト:石田勝也、大黒淳一、こだまじゅんじろう
Text by メディアリサーチャー 石 川 伸 一 (NUMERO DEUX)
〜文化とアートとメディアについて考えて、書くのが好きです。
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