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ふりかえり2018年「8月 いきものいんく『野生児キャンプ」 を取材して」

2019.01.26

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2019年1月。今月は月ことに昨年を振り返り、
今年のことを考えていきたいと思う
夏まできたね。

2018 年 8月のコト

自然は楽しんだり、教えられる
それだけではない 僕たちは、自然から学んで
話し合っていくことが義務にもなる。

ルールがあるのだ
自然も社会も同じ

僕は登別市の環境委員をしています。その昨年の会議でいきものいんくの代表、加藤さんの講演会を提案。実現できたことは少し前に記事に書きました。

NEWS『外来生物ってなあに?~人間の活動が引き起こす環境破壊~』
http://numerodeux.net/?p=19137


いきものいんく
は「野生児キャンプ」という子供たちを対象の野外学習や学校等での授業を通して「自然の生き物のつながりを学ぶ」活動をしています。代表の加藤康大さんは、以前のお仕事は自然保護官補佐。支笏洞爺国立公園の管理業務をしていました。

加藤さんと直接会ったのは2018年の8月のこと。
いきものいんくのアートディレクションをしているrocketdesignの菊池くんの
紹介で「野生児キャンプ」を取材させていただいた。

大人の僕の
夏の思い出

参加しているのは小学校高学年の子供達。
このキャンプは、親は同行できない。
だから、大人は基本スタッフだけ。
こどもたちと一緒に、自然の中で、

森林を歩いたり
昆虫を探したり
川のなかのいきものを探したりした

僕は子供達の行動、コミュニケーションにもとても興味が一番あった子供たちと接していてこどもとは決して、大人より劣る存在ではない。彼らのもつ、鋭さ、素直さというのは、大人より優れているのではないかと思った

子供は通過点ではない

大人はこどものいいところをみつけ
導かないといけないなと思った

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▲ 「いきものいんく」が主催する「野生児キャンプ」のフライヤー

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▲ 野生児キャンプの集合場所には、参加するこどもたちの必要な道具が用意されていた。

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▲ 出発する前のミーティング。参加者の自己紹介や、ルールのレクチャーがおこなわれた。話をするいきものいんく代表の加藤さん

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Text by メディアリサーチャー 石 川 伸 一 (NUMERO DEUX)
〜文化とアートとメディアについて考えて、書くのが好きです。
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NEWS

ふりかえり2018年「7月 撮りフェス in 室蘭で撮るコト」

2019.01.23

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撮りフェス

2019年1月。今月は月ことに昨年を振り返り、
今年のことを考えていきたいと思う

2018 年 7月のコト

一枚の写真も「メディア」である
写真を撮ることはメディアをつくること
それは、文字より多く語りかける時もある。

僕が思うのは、
撮影で大切なのは「センス」と「考えて」撮ること
この配分が大事。
でも、とっても大変 撮影はリアルタイム 待った無し。

「撮りフェスin室蘭」は2016年からスタートとした写真コンテスト。参加者は決められた24時間以内に室蘭の魅力を感じる風景を撮影して、ひとり3点まで提出できる。撮影はスマートフォンでもOK。撮影時間に制限があるのが特徴。だから、天気は祈るしかない。応募作品はすべて撮りフェスのウェブサイトで公開および展示会で発表される。

僕は妻と初回から参加している。
初回の時はちょうど、この地域に引っ越してきたばっかりの時で、
この土地をいろいろ知ってみよう、という理由と、
デジタル一眼をちょうど買ったから、というタイミングだった。

初回、2回目も入賞、
2018年の今回は妻の作品が「葛西薫賞」と「室蘭観光協会会長賞」
のダブル受賞した。妻はグラフィック・デザイナーなので、葛西薫賞は特に嬉しかったと思う。

撮りフェス in 室蘭 に参加してみよう。
市外の人もちいさな旅行気分で来てみてほしい。
室蘭に宿をとり、撮影を楽しむ。

地元に人におすすめだ。
あなたしか知らない室蘭を紹介しよう。

参考URL
撮りフェス
http://tori-fes.com/

NEWS No.180811「撮りフェスin室蘭2018写真展」
http://numerodeux.net/?p=18575
NEWS No.17049「受賞&入選しました。撮りフェス in 室蘭2017」
http://numerodeux.net/?p=17547
NEWS No.17043「撮りフェスin室蘭2017 写真展」
http://numerodeux.net/?p=17401
NEWS No.17038「撮りフェス in 室蘭 2017 」
http://numerodeux.net/?p=17323
NEWS No.16055「撮りフェス2016 in 室蘭 写真展」
http://numerodeux.net/?p=15830
NEWS No.16054「撮りフェス2016 in 室蘭」
http://numerodeux.net/?p=15793

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Text by メディアリサーチャー 石 川 伸 一 (NUMERO DEUX)
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NEWS

NEWS『外来生物ってなあに?~人間の活動が引き起こす環境破壊~』

2019.01.19

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カブトムシは北海道では外来生物。
みつけたら駆除しなければならない

または、責任もって最後まで飼うこと。

「外来生物」というのをご知っているだろうか?
僕は最初に聞いた時、なんだか宇宙からやってきた「謎の生物」というイメージだった。もちろん意味は違います。

この「外来生物」をテーマにした講演会が登別市主催で開催されました。お話をいただいたのは、加藤康大さん。北海道伊達市を拠点にする「NPO法人いきものいんく」(2012年活動開始)の代表です。

僕は、登別市の環境委員をやっています。昨年の秋に来年度の環境講演会の人選の会議がありました。僕が面識のあるいきものいんくの加藤さんを提案。市と委員の賛成を得て今回の講演会となりました。

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▲  会場はクリンクルセンター。こどもからお年寄りまで幅広い年齢層が集まった


いきものいんく
は「野生児キャンプ」という子供たちを対象の野外学習や学校等での授業を通して「自然の生き物のつながりを学ぶ」活動をしています。

加藤さんは、もと自然保護官補佐。環境省洞爺湖自然保護官事務所にて、支笏洞爺国立公園の管理業務をしていました。具体的には、外来生物の防除や希少種の保護など野生生物業務の他、山岳地域のパトロール、地域児童の環境教育です。「いきもの」の専門家だといえます。

本講演では大変興味深い話が聞けました。以下、僕なりのまとめを書いてみます。テーマの「外来生物」とは、もともとその地域にいなかったの生物。人間の故意や過失によって、他の地域から入ったために、生態系、人の生命・身体、農林水産業へ被害を及ぼすことがあります。

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▲  加藤さんは外来生物の標本や捕まえる網をみせてくれました

地球のさまざまな場所では長い年月で作られた固有の生態系があります。そこで(植物を含む)生物のバランスが保たれていて、そこ固有の自然が成立しています。ところが、そこにちいさな虫数匹でも「外来生物」が入ってきて増殖したとします。

すると食物連鎖のバランスは崩れ、その場所の自然が破壊されたり、そこのいきもの一部が死滅したり、異常に増殖する可能性があります。本当にちいさな少しでもです。その外来生物の被害を人間自身が引き起こしています。

例えば勝手な都合で、観光目的や飽きたペットを野に放つ、という故意の場合もあります。車・船・飛行機といった人間しか持たないテクノロジーの荷物の中に外来生物がまぎれこんで、過失により持ち込まれる場合もあります。

講演の最後スライドでは、わたしたちが外来生物について、できることを教えてくれました。わたしたちのできることはペットは最後まで責任を持って面倒をみる。外来生物の状況について関心を持ったり、みんなと話題にすることだと感じました。

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▲  最後にわたしたちに「できること」を教えてくれました

ここから、 加藤さんの「いきものいんく」について補足を書いてみますね。

「いきものいんく」のパンフレットや、ウェブのデザインやイベントチラシ等の宣伝物は、札幌在住のグラフィックデザイナーrocketdesignがおこなっています。楽しげで、グラフィックに遊び心があるのが素敵です。そして、わかりやすい。

また、年に一回「いきものいんくの写真展」という自然の中で学ぶ子供達の姿をプロのカメラマンが撮影した写真展も開催しています。

こうした小規模な団体でアートディレクション全体に気を使っているところって、まだまだ少ないと思います。ここに加藤さんのこだわりが感じられます。デザインにも気を配るということは、単なる見てくれの問題ではありません。

「いかに多くの人にいきものについて関心をもってもらうか」という加藤さんの強い「伝える」ための意識だと思うのです。

僕は昨年夏にいきものいんくが主催する「野生児キャンプ」を見学させていただきました。小学生と混じって、森の中を歩いたり、川辺に行ったりして「いきもの」について学びました。その中で印象的なのは、その集団行動の中で最大限「こどもたちの自主性」を尊重するということです。

グループ決めや、川に入る時の自分の身支度など、キャンプでは寝る時間も自分たちで決める。もちろん、加藤さんらスタッフは常にうしろで目を光らせて、安全には常に気をつかっているのはわかりました。でもできるだけ手伝わない姿勢。

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▲  洞爺湖使用している外来生物ウチダザリガニを捕獲するカゴ

きっと、加藤さんとスタッフが、子供たちをリードして、すべて仕切ってしまえば仕事としては一番楽でしょう。でも「野生児キャンプ」は単なる娯楽としての遊びの場でありません。「教育の場」と考えれば、外来生物の危険性という「知識」と同時に、その危険を「自分の意思」で考えていく場なのです。

そういえば、今回の講演でも加藤さんはいってました「カブトムシは北海道では外来生物です。だから、つかまえたら殺さなければいけません。でも、子供たちがどうしても飼いたい、といったら持ち帰りを許します。そのかわり最後まで必ず面倒をみること約束させます」

加藤さんは「いきものの話しなら、何時間でもできます」という言葉が印象に残っています。
こういう自然保護に対して「情熱」を持った人が必要だし、僕たちは関心を持たないといけない。

加藤さんは決して極端な考えを持っている人ではありません。環境省のウェブサイトをみていただければ、加藤さんのいっていることは一般的な見解だとわかる。今回の会場にはいきものいんくの「野生児キャンプ」に参加したことのある子供達も来ていました。

加藤さんは、講演の合間に子供に質問を投げかけ、優しげにやりとりをしていた。子供たちのことばを真剣に受け止め、否定せず、子供達に考えさせて、答えを導くところは、まさに良き先生でした。

お子さんをお持ちの方は、いきものいんくの「野生児キャンプ」などのプログラムの参加を検討してみて欲しい。社会人の方は、加藤さんは今の時代の魅力的なゲストスピーカーとして、講演等の依頼を検討してみてはどうだろうか。いきものの話とは、社会のはなしなのだから。

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▲  加藤さんは「いきもの話」なら何時間でもできると、話す

NPO法人いきものいんく  ウェブサイト
http://ikimonoinc.jp/

『外来生物ってなあに?~人間の活動が引き起こす環境破壊~』
登別市民憲章制定50周年記念平成30年度環境講演会
日 時:2019年1月12日(土)15:00〜17:00
主 催:登別市
場 所:クリンクルセンター1階市民ギャラリー

ishikawa

Text by メディアリサーチャー 石 川 伸 一 (NUMERO DEUX)
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