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NEWS No.180711「YAKUMO Candle Night 2018」

2018.07.11

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NUMERO DEUX  NEWS

僕は自宅が大好きというより、
外に出る理由が欲しいのです。

雨の日は、自宅にいる理由ができて少し嬉しい。
外から聞こえる水滴の音。僕はインドア派。
それでも、自然の気持ち良さはわかる。
それはインドア派と相反するか? そうでもない。
気持ちの良い空間ならば、家でも外でもいい。

ここ10年くらい「フェス」と呼ばれる、野外で飲食等を楽しみながら、ライブや買い物やアート展示が楽しめるイベントが増えている。YAKUMO Candle Night もそんなフェスのひとつだ。「キャンドルナイト」と聞くと、僕は夜のイベントを想像してしまったけど、YAKUMO Candle Night は日中から夜にかけておこなわれる。

上の写真は日中のライブの様子。野外ステージの背景に広がる自然がステージ背後のビジュアルとして最高。これは本当に素敵だ。音楽と共に見ていてとても気持ちいい。登場するバンドの雰囲気がみんな良くて、主催者のセンスの良さを感じた。心地良い音楽でリラックスしながら自然の中の時間を楽しめる。会場内では飲食店やアート展示もあるのでライブの合間にそこで時間を使うのも楽しい。会場内を歩きまわる。

日が暮れるとキャンドルが会場のところどころに登場。夜もライブ・パフォーマンスや、その他のイベントがある(下の写真のとおり)。楽しく夜が更けていく。楽しい夜だ。まわりが暗くなると、なんだか別の場所にいた気分になる。炎を使ったパフォーマンスが昼間とは違った自然を感じさせてくれる。イベントが終わると、僕は出店でコーヒー豆と玄米おにぎりをおみやげに、会場を後にした。来年も来てみたい。

インドア派の僕がおすすめする。
外に出たくなるイベント。

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「YAKUMO Candle Night 2018」
日 時:2018年6月16日(土)
会 場:遊楽部公園(北海道二海郡八雲町立岩359-13)

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Text by  メディアリサーチャー石 川 伸 一 (NUMERO DEUX)


 

 

 

 

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NEWS No.180627「北国の空と風・雪と緑 栗谷川健一展」

2018.06.27

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NUMERO DEUX  NEWS

北海道人。北海道デザインのクラシック
といえば僕は栗谷川健一の一択である。

北海道は伝統的ないかにもな「日本的」が薄い町だと思う。
いつかのモダンだけが継続している北海道。永遠の薄いまち、都市性。
その「いつもニュートラル」を僕は愛する。
危なさを救っているのが栗谷川健一のデザイン。

近頃は外国からの観光客。北海道でもよくみかける。北海道という地憧れて、この北国を目指して来る外国人も多いようです。これには僕にはびっくり。北海道には外国人がイメージししやすい浮世絵、工芸品のよう日本伝統文化「ジャポニズム」は希薄。

僕は今もこれからもジャポニズムの魅力は日本の大きな財産だとは思っている。でも、北海道にはどうやら、旧来のジャポニズムとは距離を置いた魅力があるようだ。それは直線道路、畑、雪、素材を生かした料理…こららのひとつひとつは芸術でないが、それらから生まれる「らしさ」があり、それは北海「道」人の気質にもつながってい独自のイメージがつくられる。

栗谷川健一は明治44年生まれで1988年に亡くなった北海道のグラフィック・デザイナーである。この名前を知らなくても、札幌市下鉄東西線の駅や車内グラフィック、東豊線壁画、札幌中央図書館ステンドグラス、第一回雪まつりのポスター制作、そのほか多くの北海道をPRする観光ポスターを手がけている。北海道造形デザイン専門学校の創立者でもある。

栗谷川健一が描く北海道は、ジャポニズムとは距離を置いた、シンプルな自然の中の生活をイメージした魅力がある。ただ、地味になりがちな部分をポップに鮮やかなヴィジュアルがあって、楽しげなところが魅力だ。このポップなところは同じく冬が厳しく長い北欧デザインに通じるものが僕にはあるかと思うのだ。

僕は北海道の一般的なデザインは「ポップ」がいいと思う。
クール(寒さ)は間に合っている


「北国の空と風・雪と緑 栗谷川健一展」

日 時:2018年6月7日(木)18:30~20:30
会 場:グランビスタギャラリー サッポロ(北1西4 札幌グランドホテル1F)

ishikawa

Text by  メディアリサーチャー石 川 伸 一 (NUMERO DEUX)


 

 

 

 

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NEWS No.180619「サイコドラマcafe in ギャラリーHANA」

2018.06.19

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「サイコドラマ」を体験する!
自分を演じる。
自分を演じる他者を見る。

 

僕は毎日をなんとかやりすごす。それはやり直しのできないドラマの連続体。自分の生き方、考え方の集約と結論。そんな大事ことなのに自分の毎日「人生のドラマ」について考えることは、驚くほど少ない。考えるのは(ぼんやり)とした先のことばかり。「先が大事?」そのとおり。でも、実は自分の未来を作るのはふだんの行動や態度。だが、自分だけで自分をみつめる作業は難しい。自身について考えてみるいい方法はないだろうか?今回はそれをひとつ紹介しよう。

サイコドラマは国際集団精神療法学会の創始者でもある J.モレノによって開発された集団精神療法技法。即興劇のある心理的ワークショップ。でその目的は参加者個人の問題や、日常を見つめなおすことである。今回のワークショップ講師の前田 潤教授はサイコドラマについて30年以上のキャリアを持つベテラン。定期的にサイコドラマのワークショップを開催している。僕は今回はじめて参加してみた。僕は「心理」をテーマにしたワークショップに参加するのは初めて。これからその様子と感想を書いていきたい。

会場では椅子が円形に並べられ、参加者も講師もそれに座る。今回の参加者は5名。うち学生さんが2名、社会人が3名だった。講師にはアシスタントが1名。サイコドラマとは僕流にいうなら自分についてのちいさなドラマを演技するワークショップ。講師は「監督」。参加者は「俳優」兼「お客さん」。開始時間になるとただちにスタートした。

最初は簡単なオリエンテーションと、参加者の自己紹介。そして本編となる。いろいろなパターンがあるようだが、今回は小道具としてカラフルな布が用意されていた。そして、参加者ひとりひとりが「布」からなんらかの自分の出来事をイメージしてもらい、即興の「ドラマ」を演じる。役者は参加者。演技に迷えば講師の「監督」がアドバイスをしてくれる。そして、特徴的なのは自分の演技を他の参加者がコピーして演技することもある。その他、講師の指示によって、さまざまな視点のドラマが展開される。参加者は「役者」として演じることもあるし「観客」として他人のドラマを見ることもある。どちらも、日常にはないピリッとした体験である。

僕の感想は「自分のドラマ」について、普段は自分の内面だけで(なんとか)処理されているようなコトがある。それがサイコドラマによって客観的に(気分よく)認識できた。僕はこれにとっては、とても良い気分転換であった。自分の気持ちを自分の内面だけで処理するのはどうしても、無理に言い聞かせているようで、スッキリしない。深くは納得できない部分ができる。それをサイコドラマで演じることによって、他者が自分を演じること等を通して、スッと心に入ってきて自分の気持を処理できた。この心地良さが、僕にとってサイコドラマの魅力である。

本ワークショップは決して、劇的な転換を感じさせるものではない。でも、そのほうが信用できるし、優れたアート作品に出会ったような、気分の良さがあった。機会があれば体験する価値はあると思う。

「サイコドラマcafe」
日 時:2018年6月7日(木)18:30~20:30
参加費:2,000円(お菓子・お茶代含む)
定 員:12名
講 師:前田 潤(北海道室蘭工業大学 教授、臨床心理士)
※次回サイコドラマCafeの予定等については以下を参考にしてください。
講師前田潤教授のFacebook
https://www.facebook.com/jun.maeda.370

ishikawa

Text by  メディアリサーチャー石 川 伸 一 (NUMERO DEUX)


 

 

 

 

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