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NEWS No.17056-2「『好き』はどこから生まれてくるのか?-芸術・文化の入り口を探る-」

2017.12.05

sukidoko
▲「スキドコ プロジェクト」ウェブサイト

「好きはどこから生まれてくるのか?-芸術・文化の入り口を探る-」
(通称:スキドコ)プロジェクト
現在、ウェブアンケートとインタビューを実施中。プレゼント(抽選)もある。

 

「好き」はどこからくるのか?

「好き」というのは僕達の中で、シンプルで、そして最も大切な感情ではないだろうか。「好き」は雑談というレベルでも哲学としても語ることができる。そして、芸術や文化の分野でも当然ある大きな問題だ。「このアーティストが好き」「この文化が好き」。僕はは何の疑問もなく、自然に口にする。心からそう思っている。では、それはどこから来たのだろう? 簡単に答えられることもあるし、言葉につまるものもある。

 

▼「好き」を解明する、札幌発のユニークな企画が
  ウェブアンケートと対面インタビューを実施中

「好きはどこから生まれてくるのか?-芸術・文化の入り口を探る-」(通称:スキドコ)プロジェクトは、札幌を中心にフリーランスでPRの仕事をおこなっている山岸奈津子の個人プロジェクト。本企画は、これによって具体的になにかのPRにつなげるものではない。だから、とってもアカデミックな試みであって、実に興味深いものだ。この企画が生まれたのは、札幌駅前通まちづくり会社が開催しているアートマネジメントやまちづくりについて講座「Think School」より。そこの最終課題にて企画立案、優秀賞をもらいプロジェクトが開始された。

具体的なプロジェクトの内容は、ウェブサイトからのアンケート及び、インタビューによってリポートの作成。そして、来年春には札幌駅前のテナントビル、赤レンガテラス5Fにあるギャラリー「テラス計画」にて「好きはどこから生まれてくるのか? ー芸術・文化の入り口を探るー」展覧会(仮)」を開催予定。この展覧会では、リサーチと分析結果による仮説、アーティストとの協働による作品の展示を行い、ワークショップ等も予定されている。

多くの人に参加して欲しいプロジエクトである、僕自身、先日ウェブのアンケートをおこない、インタビューを札幌駅近くのカフェでしてもらった。参考にその体験を書いて行こう。


▼ ウェブアンケート
アンケートで自分の「好き」を考える。

ウェブアンケートは、まずは実際にやってもらうのが一番いいと思う。30分もあえばできる感じかな。平日の夕食後にやってみた。最初は自分の性別、年齢、職業など一般的なことから始まって、自分の好きな芸術分野、そして自分が「好き」になるきっかけが質問されていく。進むにつれて深く考えさせる質問が続く。少し悩む。でも、基本的に選択式なので、答えられない、ということはないだろう。このアンケートに答えることは自分の「好き」の「ルーツ」と「その意味」を考えるユニークな体験になる。興味があるなら、ぜひやってみて欲しい。

▼インタビューをしてもらう。
   まるでカウンセリングのような時間。

ウェブのアンケートだけではなく、インタビューも希望する方は、アンケートの最後のほうに、その希望と連絡先を記入する形になっている。選ばれた方は連絡がいく仕組み。インタビュー実施が決まれば、メールで山岸さんと具体的な日時を打ち合わせて、お会いする。僕は週末の午後、札幌駅の近くのカフェでおこなった。茶を頼み、雑談を少ししてインタビューが開始される。まずは、山岸さんはとってもお話ししやすい方などで安心して欲しい。これは試験でもなんでもない。リラックスして話せばいいと思う。大切なのは正直に自分の言葉で話すことだと思う。

もう、少し書くとインタビュー事前の心構えについては、ウェブのアンケートにある「自分の好きなもの」そして「好きになってきっかけ」をよりたくさん思い出しておいておけばいい。インタビュー後の感想は、通常のインタビューよりずっと自分の内面や過去に向き合うことがあって、なんか山岸さんとのお話はカウセリングな感じもする。実におもしろい体験だった。雑談も含めて2時間を超えた。インタビューする立場で考ると、なかなか難しいテーマだと思うけど、いったいどんな答えが出てくるのかワクワクする部分はあるかと思う。また、普遍性を捉えられるか、という部分でも大変興味深い。まさに研究のリサーチだと思う。

最後に、興味があれば、
ぜひ、やってみよう。

ぜひ、あなたも興味があれば、本企画のウェブアンケートを気軽にやってみてほしい。そして、よければインタビューも希望してみよう。自分の芸術や文化に関する「内面」が覗ける機械になるかと思う。本プロジエクトについては、またなにかあればニュースに書きたいと思う。

ishikawa

Text by  メディアリサーチャー石 川 伸 一 (NUMERO DEUX)

NEWS

NEWS No.17055-1「人前で話すこと。kagajominowa『Q&Q』展 アーティスト・トーク 」

2017.12.03

03
(左→右)加賀城匡貴 蓑輪俊介 石川伸一(ゲスト) 森脇俊文(司会) 

kagajominowa「Q&Q」展 の関連イベント「アーティスト・トーク」
にゲストとして出演しました。そのことと、人前で話すことについて書いてみたい。彼らの最新ニュースとして3つの平面作品の限定販売が開始された。詳しくは、以下のサイトとチェックしてみて欲しい。「日々の暮らしに「Q」を…各1点のみの限定販売。額装 (サイン入・証明書付)。https://www.facebook.com/kagajominowa/ http://scherzosketch.com/news/

kagajominowa「Q&Q」展

もう12月ですね。少し前の僕の活動について書いてみます。先月はじめ kagajominowa(加賀城匡貴と蓑輪俊介アートユニット)のはじめての個展「Q&Q展」が札幌市資料館にて10月17日(火)〜11月5日(日)に開催された。その内容は、会場内にプロジェクターによって大きな2つの映像が向かい合わせに繰り返し上映。それは、ビデオ、写真、アニメーション…よく観ていくと2つの映像は関連性があり、なぞなぞ(Q)の繰り返しの中に観ている人の答え(A)を出す、というコンセプトの作品となっていた。

こう書くと現代美術のヴィデオ・アートのような、とっつきにくい印象があるかもしれない。しかし、本展示はユーモアを感じさせるまさに「なぞなぞ」という呼び名がふさわしい内容。ユーモアの中にも完成度やアートの美意識があるため、単なる「おもしろ映像」になっていない、ということは強調しておきたい。

トークゲストをすることは、
僕にとっては、メディアづくり。

その関連イベント「アーティスト・トーク」にゲスト出演した。これは本展示期間中の11月3日に会場で開催された90分ほどのイベント。

僕はこうした機会で人前で話すことがある。今までの経験としては、大学のゼミ、音楽コンテストの審査員、メディア講座、アーティストとの対談、会社員むけお話、ワークショップ等である。僕は、編集者としてメディアを作ることと、人前で話をすることを、分けては考えてはいない。まぜなら、人前を話すことも一種の「メディアづくり」であり、メディアづくりを「公開」ですることだと思っている。

つまりこうだ。僕はアーティストの話に質問をする。その答えに同意したり、補足したり、話を引き出すために少し反対意見を出す。そうして、アーティストに話をしてもらう。それを通じてお客さんに対してアーティストの考えていることを伝える、または親しみを持ってもらう。それらを引き出すのが僕の仕事だと思っている。こうしたトークイベントの出演については、お気軽にご相談ください。メールqzj12432@nifty.comまで。

トークでの僕の「編集」は紙やウェブと異なってリアルタイムでアーティストとの話を質問で編集していかないといけない。だから、アーティストの性質を捉えないといけない。

今回のトークでは感じたこと。加賀城匡貴は、自分の表現にこだわりがある。同時に、お客さんには対して旺盛なサービス精神を持っいる。この一見、矛盾するようなところが彼のおもしさ。僕の言葉のひとつひとつの素早く反応して、それをユーモアを交えて反応していく。そこにはあくまで品があるところが彼らしい。彼は他人やお客さんはイジらない。イジルのは彼自身。蓑輪俊介は、僕が質問すると、自分の考えをわかりやすく説明していく。よどみがない。とてもロジカルで、それは「考え」というより誰もが納得しやすい「定理」といっていいかもしれない。そして、kagajominowaでの自分立ち位置を話をしてくれた。そのことを通じて、彼の切実な姿勢と、彼のアーティステックの力の出しどころが伝えられたのでは、と思っている。

kagajominowa「Q&Q」展  アーティスト・トーク(無料)
2017.11.3(金・祝)15:00〜16:30
アーティスト:kagajominowa ゲスト:石川伸一(メディアリサーチャー) 司会:森脇俊文

ishikawa

Text by  メディアリサーチャー石 川 伸 一 (NUMERO DEUX)

NEWS

NEWS No.17055「炎上マーケティング〜 石を見ながら考える 」

2017.11.29

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「水石」を少し前からやっています。自宅で楽しんだり、展示会に出品しています。
これは、石に自然の風景を見立ててを室内の中で楽しむ行為です。
石は削ったり、色をつけたり等を手を加えてはいけません。

僕は「水石」も「メディア」だと思っています。
だから、「石」をみながらメディアについて考えたことを
時々書いていきます。

「炎上マーケティング」というのがあります。今回はこれについて。
僕はもう、20年以上メディアを作っていますが、この用語を見るたびにドキリとします。また、興味を持ってそういった現象をチェックすることもあります。なんて書くと研究ぽいですが、そんなことはなくて、ただのウオッチャーをしての自分です。メディア作りについて講座をやったこともあって、当然インターネットでのメディア作りも触れますが「炎上マーケティング」については詳しく触れたことはありません。自分ではやりませんが、それの是非というのはよくわかりません。

なんか、是非よりレベルの問題のような気がします。「炎上マーケティング」というのは新しい言葉ですが、過激な文やコピーで人の関心をひく、という「やりかた」そのものは、インターネット以前からあった訳で、そういったメディアもありました。ただ、それがインターネットという簡単に世界中に発信できるようになったことと「広告アクセス」というネット特有の収入システムともうまくリンクして、広がっていったのでしょう。

さて、レベルの問題と書きましたが、僕はインターネットで書いたり、発言したりすることについて心得ていることはとてもシンプルです。「それを現実の人の前でもいえるか」ということです。ここでいう「人」とは、家族から見知らぬ人まであらゆる人を指します。あと、一度発言したことを取り下げるのは非常にリスクがある、ということです。これは信用性の問題です。メディアをつかって発信したことを簡単に取り下げたり、やめたりすると不安定な人間だと思われます。それはつまり、あまり信用できないというイメージがついてしまいます。

時々ネットでビリッと辛口でうまいテキストを書く人がいます。僕はそういう人は好きです。そこから議論が生まれたりします。僕はそれも一種の「炎上マーケティング」だと思うのですよ。問題提起ですね。それはメディアづくりとして十分ありだと思います。ただ、うまく表現できませんが、そこに「うまさ」や「品」が必要だと思うのですよ。「品」の無い炎上マーケティングは、僕にとっては、それは単なるウオッチャーの立場でしか見ることができません。

では、メディアの「品」とは何なのか。シンプルに書くと、それはやはり「信用」できる存在になる、ということかと思います。

僕にとって「信用している」というのは最高に目指すべき、お褒めの言葉であり、それが自分のメディアの評価になればいいなぁ、と思います。そこに「品」があると思うです。

ishikawa
Text by
アート・メディア/ナビゲーター 石 川 伸 一 (NUMERO DEUX)

 

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