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「カラおけ?」
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街を歩くとカラオケのお店をみかける▼お店のキャッチセールスのような人もいる▼でも、僕とカラオケは随分距離が遠くなっている気がする▼ある時代、飲みの席とカラオケはセットだった▼2次会はカラオケ、という流れである▼僕は正直、カラオケは苦手▼ただ、カラオケボックスという狭い空間に人がぎっしり座って、順番に歌っていく▼歌わない人は分厚い電話帳のような曲リストで自分の歌う曲を探す▼そういった、ひとつの時代の日本文化を体験できたのは、貴重かな、とは思う▼苦手だけど、歌う気持ち良さはわかる▼今度、ひっそりとひとりカラオケでもやろうか。
石川伸一(NUMERO DEUX)
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