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映画の琴(コト) 『笑う警官』
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角川春樹監督・脚本というまさしく角川映画。札幌が舞台という気になってツタヤで借りてみた。場面に「ノルベサ」が出てくるので新しめの作品だね。興行的に成功作とはいえなかったみたいけど、全盛期の角川映画を楽しんだ世代にはたまらない作品じゃないかな。また角川映画というブランドを知らない世代にも、どこか新鮮さを感じると思う(思いたい)。
いわゆる「ツッコミどころ満載」な映画なんだけど、僕は監督からライバルはハリウッド映画!という意気込みを感じさせる角川映画特有の大げさ感がとっても好きだ。話は凄い。いくら汚職の漏洩を防ぐためとはいえ濡れ衣を着せた警官に射殺命令(!)が出て、夜のススキノに特殊部隊が走り回り(隊長は当然のレイバンのタレサン着用)、歩道橋までが多数のフル装備警官により閉鎖(それ意味あるの?)。警官の無実を信じる主人公たちはススキノのジャズバー(!)をアジトに独自捜査を開始…サウンドトラックはジャズ風味。
主人公らのやたら説明的な会話は舞台劇のよう。バーで、川辺で、競技場をバックに。そして、主題歌はホットニーヒューストンという構成。まじめに書くなら角川監督の娯楽映画に大スケールの気持ちで取り組む目線の高さは好きなんだよね。またこんな映画作って欲しい。旧作レンタル料金分はキッチリ楽しめる作品でした。
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