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毎日の字間

毎日の字間 2014.11.25「寒さとクールな交際中」

2014.11.25

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「寒さとクールな交際中」
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北海道に住む人間は▼自宅での寒さについて、着るもので調整せず、暖房で調整する▼といわれる▼つまり、家が寒ければ着込んで暖かくするより、暖房を強くするということ▼「北海道人の冬は家で暖房を全開にして、アイスクリームを食べる!」▼というあるあるネタ的なことである▼これは僕もたしかに思い当たることがあって▼実家のころから、そういう感じではあったし▼今までもそうだったけど▼しかし、今年あたりから「着込む冬。暖房をつかわない冬」挑戦している▼今は暖房は使っていない(おおきめの電気ひざかけを使っている)▼リビングには大型の暖房機をあるが▼そこでふと思うのは、人のいない場所も暖房がいく、ということである▼当たり前のことだけど、自分としては人のいるところだけ暖かければいい▼人のいないところは寒くでもいい▼そこで、出た結論は、保温発熱のアンダーウェアと、人と一緒に移動できる電気ひざかけであった▼正直、朝はなかなか寒さでツライのだけど、だんだん慣れてはきている▼これから、どこまでできるかわからないけど、今は「寒さとクールな交際中」。▼石川伸一(NUMERO DEUX)——————

毎日の字間

毎日の字間 2014.11.24映画の琴(コト)「嘆きのピエタ」

2014.11.24

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映画の琴(コト)「嘆きのピエタ」
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ストーリー:主人公は天涯孤独。冷酷な借金取り。回収するためなら相手の手を潰し、高い場所から突き落とし、その保険金から回収をする。ある日、主人公の母を名乗る女性がつきまとうようになる。主人公は、その女性の存在と自分の生き方に戸惑いはじめる…

感想:殺伐とした作品。冒頭から主人公の絶対的な冷酷性をみせられ、その相手がちいさな工場の主人たち、という対象から現実感しか感じられないので、とっても暗い気分になる。撮り方もドキュメント的なので、よりリアルに感じる。つらい。

そんな中で、唐突に登場する主人公の「母」と名乗る女性。家に入り込み、いきなり食器を洗い、朝食の用意をする。唐突に開始される共同生活。このあたりは映画的だけど、主人公は冷酷だが無駄な残虐性は発揮しない、という設定が感じられので、わりとすんなり受け入れることができる。主人公の孤独な世界に入り込んだきたのは、女ではなく母なのか?というのは本作のフックになっている。

さて、そこからの展開が「比喩」として評価するなら、本作の多くの受賞歴は理解できる。でも、僕はストレートに話だけを追っいくと「何だこりゃ」というのが僕の感想。衝撃のラストとは感じられないし、アート映画としては撮り方が普通すぎて残酷性だけが妙に印象に残ってしまった。観念的な映画にしては、感情移入しやすい庶民性がありすぎてなんとも居心地が悪い。ラストに主人公はひとつの贖罪に到達したのかもしれないけど、本作に登場する庶民が可哀想すぎて、どうも僕は集中できなかった。Text & by 石川伸一(NUMERO DEUX)————–

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毎日の字間 2014.11.22「とんかつと評価性」

2014.11.22

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「とんかつと評価性」
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月に一回程度を食べたいのがとんかつ▼お店でも、お弁当でもいい▼ただし、自炊ではハードルが高い▼テイクアウトも悪くはないけど、許されるならお店で揚げたてがいい▼すると外食となる▼高級店でなくていい。1000円代で定食がいただけるお店で十分だ▼ごはん、キャベツ、みそ汁がおかわり無料、といったお店である▼とんかつのような、食べ慣れているけど、あまり食べないものって▼それが好きなら▼実は一番、「食べたいもの」になるのかもしれない▼食べ慣れないメニューの好き嫌いはなんとも評価できない▼未知の料理より、食べ慣れたものが一番自分で評価できるのがいいね▼石川伸一(NUMERO DEUX)——————

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