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「ファストファッションと穴」
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安い衣料、というのは昔からある▼それらは、当時の自分からみてもデザインも品質もいいとは思えなかった▼まさに「安かろう、悪かろう」という感じである▼そのコト自体に特に困ることもなく、そういったもの買ったし▼時々、品質をもとめるために少し値の張るものも購入した▼最近は「ファストファッション」という新風がするりと生活に入ってきた▼安くて、デザインも悪くない、品質も値段相当▼デザインに関して、ノーエイジで展開しているファストファッションブランドのお店に行くと、客層もノーエイジになっていて、まさに戦略の成功を感じる▼こうしたブランドなら全身それでも別に違和感なくいけると感じる▼ただ、その結果、ファッション業界という中に大きななにかが、ポッカリ抜けた穴を感じる▼そのポッカリ穴をコアな人で支えていく時代になった、ということだろうか▼石川伸一(NUMERO DEUX)——————

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「見解と正しさ」
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自宅の窓から、外を見ると▼雨が降っていた▼傘が必要かな、自転車は無理かなと思う▼僕はなんとか自転車で大丈夫かな、と思う（見解）▼フードのあるウィンドウブレーカーを着込めば大丈夫じゃないか▼これは僕の意見▼人によっては自転車は無理で車で行こう、と思うかもしれない▼どちらの意見も、正しいとは思えない▼なぜなら、正しいかどうかはこの時点ではだれにもわからないから▼でも、主観的に考えるなら、当人は正しいと思っていればどこまでも正しいことになる▼つまり、正しさはわからない▼考えすぎるとわからないので▼適度な深さでやめておくのが、いいかもしれない（見解）▼石川伸一(NUMERO DEUX)——————

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「困ったこと、まわる」
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さて「困る」ことである▼いや「困ったことか」▼仕事用のチェアに腰掛けて、クルリとまわってみれば「困ったなんとか」などいくつでも思いつく▼まわらなくても思いつく▼でも、景づけにもっと回ってみる▼うんと目が回れば、思いつきも少なくなるかもしれない▼まわりつづけることは転がり続けることと同じ▼さんざんまわったところで、仕事にもどろうか▼今度は、自分ではなく困ったことにまわっておいてもらおう▼石川伸一(NUMERO DEUX)——————