鉄と光の芸術祭2025 ムロランアートプロジェクト
「まち」と「アート」の結合の発見
室蘭に最近オープンした「無印良品」の路面店。建物の存在感。広い駐車スペース。とても素敵でした。ほか続々と商業施設が増えて、室蘭は新しいフェイズを迎えていると感じる。奇しくも、そのムーブの少し前に都市型芸術祭として生まれた「ムロランアートプロジェクト」は、この室蘭の進展とシンクロシティを感じざるを得ない。
まち歩きとアート。今回の本芸術祭、どの展示も魅力があり見応えがある。個人的に、特に印象に残った展示を紹介したい。それは、千穐萬歳堂での2つの展示、石田勝也と室蘭工業大学山田研究室である。
理由をまず軽く書くと、この2つの展示が、同じ会場の別作家との連携性が感じられたこと。さらには、千穐萬歳堂という、室蘭でもかなり長い歴史を持つ現存の歴史的建造物で表現されたことに都市芸術祭としての位置づけに強いシンクロ率と、表現の魅力の両方があった。ストーリーの大切さ。一番室蘭との距離、密着感を感じたのだ。
細部を書いていこう。大正時代から、100年前にここの「在りつづけた」石造りの千穐萬歳堂。もとは倉庫であった。その周辺の時間と風景が変化し続けたこの建物はひとつの「証人」であるといえる。そこに1Fの石田は、室蘭の東西南北の音をフィールドレコーディングし、それを元に音と光のインスタレーションをおこない、密閉されたと感じる空間に、室蘭の「情報」が集積されミニマムな空間が同時に、室蘭を体感できる場が作られていた。
階段を上がって2F、もうひとつの会場。室蘭工業大学山田研究室。普段は、ホワイト・キューブな空間、木枠を思わせるフレームに「窓」が出現し、実際に外にある風景映し出し「メディア化」され、それがさらに作家視点な調整とアレンジがおこなわれアート作品として昇華されている。
1Fの音と光。2Fのビジュアル。それを包み込む歴史的現像物。私の心の時間軸を揺らす体験だった。 言いたいことは、来年も楽しみということだ。 アートと室蘭のまちが。
鉄と光の芸術祭2025 ムロランアートプロジェクト
作家 石田勝也『風音ーかざね』風の音を聴けVer
室蘭工業大学山田研究室 『千穐萬歳堂に窓』
会場 千穐萬歳堂 北海道室蘭市海岸町3丁目2−10
https://senshubanzeido.com/
NUMERO DEUX
編集者・まちづくり広報
コミニュケーションデザイナー
水石愛好家
札幌市まちづくり活動促進委員(審査)
すすきのまちづくり 鴨ノスメディア制作
ムロランアートプロジェクトメンバー
盆栽自主普及プロジェクト掌 tanagokoro
札幌市在住。まちづくり編集者 / メディア・プランナー / コミニュケーション・デザイナー まちで人がつながりやすい仕組みを考えています。現在は「まちデザイン」活動として室蘭市の空き地活用やアートプロジェクトの制作をしています。NUMERO DEUX 代表。水石と盆栽も好き。
SNS
Twitter:https://twitter.com/home
Twitter(水石)https://twitter.com/numeroosuiseki
Facebook:https://www.facebook.com/shinichi.ishikawa1
制作サイト
鴨ノスメディア
室蘭工大カフェプロジェクト
ムロランアートプロジェクト
Past Title:
室蘭工大カフェプロジェクト広報
(2019-2021)
室蘭工業大学市民懇談会委員 (2018−2020)
登別市環境保全委員 (2018−2020)
のぼりべつカルチャーナイト実行委員
(2017−2019)
登別市議員サポーター(2017)
登別市広報市民リポーター (2017)
札幌市民カレッジ講師 (2014-15)
札幌市立大学COCキャンパスまちの学校講師(2014)
札幌文化芸術円卓会議委員
(2013-2015)
札幌市都市景観アドバイザー(2013)
◎おもな活動歴
【ゲスト】NHKラジオ「北海道まるごとラジオ」(2022)
【ゲスト】スケルツォ公演解説(2021)cubegarden
【ゲスト講師】東海大学 伊藤明彦教授 メディアづくり講義(2021)
【ゲスト】土屋ホーム不動産「つながるRadio(2021)
【ゲスト】Siafラウンジオン ライン「札幌、北海道のアー
トシーンの変遷と特徴(2021)
【デザイン】 「中央町たのしま横丁」ロゴデザイン(室蘭 市・2021)
【取材】「5冊で『いただきます!』」フルコース本」(2021)
【ゲスト】NoMapsイベン「creative round table「先輩クリエイターに学ぶ、続けけるための生き方と考え方」(2020)
【デザイン】「ムロランアー トプロジェクト」ウェブサイト(2020)
【デザイン】楽しまさる会議ロゴ・マーク制作(室蘭市・2020)
【企画・講演】登別市主催環
境講演会「個人が主役になる!これからの環境への取り組み~クラウドファンディングを生かした環境美化活動~」(2020)
【ゲスト】臼井栄三(マーケティングプランナー)講演会「まっすぐ届く。心に響く。情報は、こうして伝えよう。」伊達市市民活動センター(2019)
【講師】北海道登別明日中等教育学校「取材ワークショップ」(2019)
【企画】登別市主催環境講演会「外来生物ってなあに?~いきものいんく加藤康大 講演会」 (2019)
【主催】「スキドコwith 齧ル 『好き』を『メディア』化するワークショップ」(2018)
【出品】「スキドコプロジェクト第一弾企画展『好きを分解する』展」展示出品 (2018)
【制作・PR】「絵本『くものもくもくん』制作とマネジメント」
(リトルプレス絵本の制作)(2018)
【イベント制作】子供も大人もできる!カードゲームで遊ぼう! 」(2018)
【講師】「ジブン(自分)・メディアにあるもの」(札幌東海大学 デザイン文化学科 伊藤明彦ゼミナール)(2014)
【講師】札幌市民カレッジ講座講師(全5回)「あなたの趣味を発信しよう」 (2014)
【講師】「自分のメディアを持つということ~キャッチコピーから、はじめてみよう。」
(住宅メーカー株式会社 北王セミナー )(2014)
【講師】「情報デザインの入口そば(札幌大学 文化学部 金山敏憲ゼミ演習講師)(2013)
【ゲスト】「サッポロ・オープン・ラボ2013」
「創作者達はどんな未来の夢を見るか?」対談出演 (2103)
モエレ沼公園ガラスのピラミッド
【講師】「好きです。さっぽろ(個人的に。)井戸端会議 on 市電」
(メディアづくりワークショップ講師)(2013)
in さっぽろ大通コワーキングスペース ドリノキ
【講師】「北海道の冬を編集する」(メディアづくりワークショップ講師)
(2012 in 星野リゾートトマム)
【主催】「札幌というまちを編集する」(まちづくりテーマのフォーラム主催・司会)(2011 )in 北海道立近代美術館
好き
◎ 興味のあること
まちづくり、メディアづくり、編集すること、情報デザイン、現代美術,グラフィック・デザイン,エディトリアル・デザイン,雑貨,カフェ,メディア作りワークショップ、文房具、水石
編集済み · 5週間前