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毎日の字間

毎日の字間 2017.5.22「石の意思(1)」

2017.05.22

石

毎日の字間は、日々の思考のコラム

最近、石をみつけて、写真を撮って、そして考えることをしている。
主人公が過去を思い出す孤独な瞬間。それは少し嘘っぽいと僕は思う。僕は自分だけでは過去を思い出すことが難しい。僕は過去を振り返るにはなにか媒体が必要だ。媒体=メディアがあって、自分は、はじめて過去を考えることができるの。ひとりでいる時に考えられるのは「今」か「先」のことだけ。過去は(積極的には)考えない。

石に意思はあるのか、
石に意思はあるのか?
つまり、石は過去への媒体(メディア)になることができるのか?
ということを最近、よく考える。
Ps.写真の石は通勤途中の道端で拾ったもの。岸壁の美しさ。バランスの良さを感じる。

▼メディア・プランナー 石川 伸一(NUMERO DEUX)
 

毎日の字間

毎日の字間 2017.5.14「自分はどこにいるか?考える方法」

2017.05.14

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毎日の字間は、日々の思考のコラム

石に意思はあるのか。あると思う。自分が信じるなら。
そして、自分の場所を決めるのは自分なのだ。

最近、石について興味を持っている。石を見ていると、なにかがわかるような気がするのだ。だから、よく見つめている。まだいろいろわかるのは先のようだ。でも、永く付き合っていきたい。なぜ、石なのか、問われれば、自分の名字にひとつだから、と答えることもできるだろう。

さて、自分は今「どこに」いるのだろう、そんなことを思う。これは物理的な話ではなくて、もっと抽象的なこと。人生を旅に例えるなら、自分は今はどんな場所にいるのか。それは、山なのか川なのか。平原なのか、岩場なのか。自然の空間に例えてみる。これが、時間のある時にやってみると面白い。頭の中がぐるぐるとなる。

自分の話をするなら、今自分はちいさな平原にいるかと思う。先はぼんやりしていて、どの方向にもいける。だから、迷う。でも、どの方向でも先の景色は悪くない。それなら、まっすぐ進んでみようと思っている。あなたも考えてみたらどうだろう「今、人生の旅の中でどこにいるのか?」。そして、自分の中でちいさなことで、いい何かを加えてみたらどうだろう。

写真の石を見ながら、そんなことを考えた。
また、考えよう。

 

 

 

▼メディア・プランナー 石川 伸一(NUMERO DEUX)

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2017.05.6 映画の琴(コト)『カジュアリティーズ 』

2017.05.06

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『カジュアリティーズ 』(1989年)

 

存在は知っていたけど、観ていなかった映画、というのがある。たくさんあります本作も、そのひとつ。ベトナム戦争をテーマにした映画はいろいろ観ているとは思う。それこそ「ランボー」から「ディア・ハンター」「プラトーン」などなど。いろんな切り口が考えられるので、興味深いテーマだと思う。

僕が本作をなんとなく避けていたの理由。それはマイケル・J・フォックスが主演があると思う。僕はこの俳優は「バック・トゥ・ザ・フューチャー」の印象が強い。あと、ホンダのインテグラのCM。それらからどこか「軽い」ポップスターなイメージを持っていて、シリアスな戦争ものは似合わないのではないか…そんな一種の偏見から、観るのを避けていた。しかし、今回観る機会があった。契約しているサービスで、無料で観られる作品になっていたのだ。

これがなかなかの名作だと思う。28年前の作品である。それにしては、戦闘のシーンも見応えがあり、戦地の自然の撮り方もうまい。ストーリーもキレイにつくりあげられていて、決して派手なシーンが続く作品ではないが、退屈もなく緊張感が続く。

そして、共演のショーン・ペン。予想通りのいい演技をしてくれる。ただ、それが予想とおりすぎて、フィクションが強まる。そう、本作はじまりかたから終わりまで、キレイすぎるというか、ベトナム戦争にいったひとり若者の内省の物語として、静かにまとまりすぎている気がする。それって、とっても映画として美しいし、僕は大好きなんだ。しかし、人によっては、物足りない人がいると思う。監督はブライアン・デ・パルマ。本作ではかなり良い仕事をしていると思う。

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Text by
アート・メディアライター 石 川 伸 一 (NUMERO DEUX)

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