コメディ映画。借りた理由はただひとつ。ケイト・ベッキンセールが出ているからである。それしかない。それで終わり。彼女といったら、当然(僕の中では)「アンダーワールド」。クールで強い、でも優しさを持つヴァンパイア。素晴らしい。さてさて、本作では、マスコミ関連の仕事に就いている男運の悪い女性キャラ。それもまたいい。美形女優であるのに、こういう役もさらりと引き受けるの素敵。そして、彼女に恋する主人公が作家志望の冴えない男というのがまたいい。劇中の笑いになんかクセがあるなぁ、と思ったら、監督はモンティ・パイソンのテリー・ジョーンズ。それは観た後に知った。なるほどと合点。そう考えると、ひとつひとつのギャグを思い出してはニヤリとしてしまう。実はかなり良質な映画作品。
Text by
アート・メディアライター 石 川 伸 一 (NUMERO DEUX)