オシャレの適性
「オーシャンズ12」を観た。うーん。好きなソダーバーグの監督作品だが、これはイマイチだったかも。前作の「11」はとっても好きな作品でスター共演映画の新しい形だと思ったし、意外と薄味なところがおいしかった。サントラも良かった。
「12」は、一種、スター隠し芸大会的な要素をスケールアップした感じなんだけど、どうもそこが馴染めなかった。ソダーバーグって、オシャレというよりも少し沈んだ感じのアート的なカッコ良い作品が撮れる監督だと思う。「12」のようなポップな感じを全面に出してくるとちよっとミスマッチな感じがする。人物の「かけ合い」のおもしろさを意識したようなシーンもあるけど、あんまりリズム感のある感じもしなかった。ポップを全面に撮るには少し生真面目な監督だと思う。今回もサントラは良い感じだと思う。そうそう、作品にしてもリズムというよりメロディーの人ではないのだろうか。
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