続報:今週末11.23,24「アートフェア札幌2013」開催!

Artfairsapporo_3
SAPPORO
ART & DESIGN NEWS+.

2013.11.22アートフェア札幌2013
オープニングレセプションと展示の様子。
Text by Shinichi Ishikawa(
NUEMRO DEUX)

▶Point◀

今週末11.23(土),24(日)市内クロスホテルにてアートの展示販売会「アートフェア札幌2013」開催。入場無料。展示会場はスタイリッシュなホテルの客室なのが新鮮でユニーク。部屋の雰囲気も味わえる。24日曜にはゲストトークもあり。上の写真はクリックで拡大。

▶Detail◀

先日のお知らした今週末11月23日・24日札幌では初である市内ホテルの客室を使った国内外100組以上のアーティストが出展示したアート展示販売会「アートフェア札幌2013」が開催される。その一般公開に先駆けて昨日11.22金曜夜、会場であるクロスホテルの2階カフェラウンジにて出展関係者や美術関係者等を招いてオープニングレセプションが開催された。展示やレセプションの様子は上の写真(写真をクリックすると拡大します)

会場のクロスホテルは、JR札幌駅や地下鉄大通駅より徒歩5〜6分のスタイリッシュなホテル。

昨日、実際に展示会場をみた感想はホテルの客室フロアがまるごとアートの展示会場になっているので、廊下を歩いて客室を観てまわる、というアクションが新鮮で楽しい。部屋によっての展示の工夫もみどころ。客室という部屋にアート作品が展示されていると、その作品を買った場合自宅にどのように飾るか参考にもしやすい。

気に入った作品は購入も可能である。アート観に、探しにぜひ行ってみて欲しい。



名称:アートフェア札幌 2013
会期:2013年11月23日(土) – 24日(日)
   23日(土) 11:00 – 20:00
   24日(日) 11:00 – 19:00
オープニングレセプション:22日(金) 19:00 –21:00(招待客のみ)
会場:クロスホテル札幌(北2西2)

特別企画 ゲストトーク「アートフェアの楽しみ方」
会期:2013年11月24日(日) 13:00 – 14:00
会場:クロスホテル札幌 2階 ミートラウンジ
住所:札幌市中央区北2条西2丁目23
入場無料(要1ドリンクオーダー)・予約不要



<ARTFAIR SAPPORO>

フェアディレクター:大口岳人(クラークギャラリー+SHIFT) アドバイザー:戸塚憲太郎(NEW CITY ART FAIR ディレクター)

主催:アートフェア札幌 2013 実行委員会
共催:クロスホテル札幌
連携:札幌国際芸術祭 2014、LOVE & GIFT、アート札幌 2013
協賛:アッシュ・ペー・フランス、グラニフ、青幻舎、
クリプトン・フューチャー・メディア、プリズム、山謙建設、エスポワール不動産、
アウラ・アソシエイツ都市建築設計

特別協賛:フォルクスワーゲン札幌東 協力:NEW CITY ART FAIR、SHIFT
後援:札幌市、北海道新聞社、UHB、HBC、AIR-Gʼエフエム北海道、FMノースウェーブ
ロゴデザイン:稲葉英樹

出品予定ギャラリー:
小山登美夫ギャラリー(東京・シンガポール)、
ミヅマアートギャラリー(東京・北京・シンガポール)、
東京画廊+BTAP(東京・北京)、AIKOWADA GALLERY(東京・上海)、
hpgrp GALLERY TOKYO(東京・ニューヨーク)、EINSTEIN STUDIO(東京)、
SNOWContemporary(東京)、mograggarage(東京)、
マキイマサルファインアーツ(東京)、同時代ギャラリー(京都)、
ギャラリー点(金沢)、ギャラリー水無月(岐阜)、
リーソウル・ギャラリー(ソウル)、ステイトオブアーツ・ギャラリー(香港)、
オフィス339(上海)、北海道画廊(札幌)、ギャラリー門馬(札幌)、
ハナアグラ(札幌)、スペースシンビオーシス(札幌)、
クラークギャラリー+SHIFT(札幌・上海)
出品予定作家:ダミアン・ハースト、蜷川実花、会田誠、鴻池朋子、入江早耶、
矢柳剛、飯沼英樹、SWOON、関水美穂、小林俊哉、サミラ・ホダエイ、祥洲、
川久保ジョイ、髙﨑紗弥香、伊波英里、沖冲.、アリアン・モノ、秋山はるか、
河野迪夫、岡部昌生、谷口茂、美水円、安田侃、一原有徳、藤沢レオ、久野志乃、
篠木正幸、蒲原みどり、小森愛、民野宏之、澁谷俊彦、砂金隆則、ワビサビほか


http://www.artsapporo.jp/fair/
 

 



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2013.11.23,24「アートフェア札幌 2013」

Artfairsapporo_3

SAPPORO
ART & DESIGN NEWS.

2013.11.23,24アートフェア札幌2013
Text by Shinichi Ishikawa(
NUEMRO DEUX)



参加アーティスト100組ものアートフェアが札幌で開催!
展示会場はスタイリッシュなホテルの客室

アートフェア(ART FAIR)とは複数のギャラリーが参加するアート作品の「見本市」。お客さんは一度に様々な作品を鑑賞できるのがとても楽しい。欧米ではよくあるアートイベントの形態のひとつです。

このアートフェアが札幌にて開催される。会場がユニーク。それは市内中心部にあるスタイリッシュなホテルの「客室」。これは今、国内のアート界で話題になっている「ホテルの客室を展示会場に使ったアートフェア」。国内外の20のギャラリーから100組ものアーティスト作品が展示予定。

本企画の特色は、ホテルの客室が展示空間という新鮮さと、客室という部屋空間に作品展示されるとお客さんも自宅に作品を飾ることをイメージしやすい、という実用的なメリットもあります。

北海道の冬は長い。そんなこの地こそ、室内にお気に入りのアート作品があると生活を豊かにしてくれる。アートに出会うチャンス。市内の行きやすい会場で入場無料。お見逃し無く。


名称:アートフェア札幌 2013
会期:2013年11月23日(土) – 24日(日)
   23日(土) 11:00 – 20:00
   24日(日) 11:00 – 19:00
オープニングレセプション:22日(金) 19:00 –21:00(招待客のみ)
会場:クロスホテル札幌(北2西2)

フェアディレクター:大口岳人(クラークギャラリー+SHIFT) アドバイザー:戸塚憲太郎(NEW CITY ART FAIR ディレクター)

主催:アートフェア札幌 2013 実行委員会
共催:クロスホテル札幌
連携:札幌国際芸術祭 2014、LOVE & GIFT、アート札幌 2013
協賛:アッシュ・ペー・フランス、グラニフ、青幻舎、
クリプトン・フューチャー・メディア、プリズム、山謙建設、エスポワール不動産、
アウラ・アソシエイツ都市建築設計

特別協賛:フォルクスワーゲン札幌東 協力:NEW CITY ART FAIR、SHIFT
後援:札幌市、北海道新聞社、UHB、HBC、AIR-Gʼエフエム北海道、FMノースウェーブ
ロゴデザイン:稲葉英樹

出品予定ギャラリー:
小山登美夫ギャラリー(東京・シンガポール)、
ミヅマアートギャラリー(東京・北京・シンガポール)、
東京画廊+BTAP(東京・北京)、AIKOWADA GALLERY(東京・上海)、
hpgrp GALLERY TOKYO(東京・ニューヨーク)、EINSTEIN STUDIO(東京)、
SNOWContemporary(東京)、mograggarage(東京)、
マキイマサルファインアーツ(東京)、同時代ギャラリー(京都)、
ギャラリー点(金沢)、ギャラリー水無月(岐阜)、
リーソウル・ギャラリー(ソウル)、ステイトオブアーツ・ギャラリー(香港)、
オフィス339(上海)、北海道画廊(札幌)、ギャラリー門馬(札幌)、
ハナアグラ(札幌)、スペースシンビオーシス(札幌)、
クラークギャラリー+SHIFT(札幌・上海)
出品予定作家:ダミアン・ハースト、蜷川実花、会田誠、鴻池朋子、入江早耶、矢柳剛、
飯沼英樹、SWOON、関水美穂、小林俊哉、サミラ・ホダエイ、祥洲、川久保ジョイ、
髙﨑紗弥香、伊波英里、沖冲.、アリアン・モノ、秋山はるか、河野迪夫、岡部昌生、
谷口茂、美水円、安田侃、一原有徳、藤沢レオ、久野志乃、篠木正幸、蒲原みどり、小森愛、
民野宏之、澁谷俊彦、砂金隆則、ワビサビほか


http://www.artsapporo.jp/fair/
 

 

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大学演習講師をしました。「情報デザインの入口そば」

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札幌大学 文化学部 金山敏憲ゼミ 演習講師をしました。

演習「情報デザインの入口そば」(全2回)

2013.10.30基本編「普通に生きるためのテキストをつくること」
2013.11.13応用編「自分と表現。編集とコラージュ」




先日、母校の大学にて全2回の演習講師をしました。
第1回は「基本編 普通に生きるための『テキスト』をつくること」というテーマで講義を中心。「情報とどう付き合っていくか?」「テキストの作成の基本」「ネットの炎上の善悪」といったテーマで講義をしました。最後の30分を使って学生に「自分のキャッチフレーズを考えてください」という小演習をしました。ひとりひとり発表してもらい僕がコメントをつけました。

この小さな演習で、僕は学生のクリエイティヴについてのヤル気とセンスを感じることができた。僕が2回のシリーズで講師をやりたかったのは1回目で学生の力量を確認してから2回目の内容を決めたかったから。僕は「このゼミの学生ができる。2回目は完全に学生主体でいこうと決めました」。アイドリング完了です。

以下、演習第2回の「応用編 自分と表現。編集とコラージュ」について写真を交えて様子を紹介していきます。

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▲まず、最初に少しだけ演習説明。今回は時間のほとんどを使ってワークショップ。学生にノリとハサミを持ってきてもらい「マガジン・コラージュ」をやってもらうことにしました。これは僕が用意してきた20冊の雑誌を素材に自分のセンスでA3サイズのコラージュ作品を作ってもらう内容です。

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▲僕は某チェーン古本店から各100円で買ってきた雑誌たち20種類以上。持ってくるの重かった!演習室にこれの置き場を作って学生は自由に中身を見てコラージュ素材にします。もちろん、いろいろな雑誌から素材を切り取ってかまいません。すべては自由です。

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▲ 僕が「11:30分まで制作。その後、各自発表です」とアナウス。時間は約40分。学生はただちに作業を始めます。机の間を歩きながら、各学生の雑誌選びから切り取り方まで個性があって、見ていてもおもしろかったです。

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▲ アイディアに時間をかけるタイプ。作業しながら考えていくタイプ。それぞれ。でも、あまり迷いがなく作業に没頭している感じが良かったなぁ。優秀だと思う。

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▲11時34分に制作終了アナウス。学生の作品をすべてデジカメで撮影して、プロジェクターに投射。作った学生に作品タイトルとアイディアについて僕と話をしていきます。みなさん、本当にがんばってくれていて嬉しい。発表が終わるごとにみんなから自然に拍手がおきました。


▼以下学生の作品を少し紹介しましょう。

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▲これは理想の食事を題材にした作品。中心のパスタがメインデッシュであり、そのまわりに一緒に楽しみたいメニューがならんでいます(食後はタバコなんだね!)。「好きなものを並べる」というコラージュの基本的な形のひとつです。手間をかけて素材を丸く切りとっていることによって、レイアウトがキレイで色調も統一感があって見やすいですね。見やすければ、作り手の想いが受け手に入りやすい。

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▲これは左上の猫が、悩みや疲れについてビジュアル的に語り、右はじのほうで小さく去って行く様子の作品とのこと。コラージュの素材にひとつひとつに抽象的な意味を持たせています。それによって現代美術作品のような仕上がりになっていて、受け手それぞれ自由に解釈させる楽しみがある。

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▲ タイトルは「りんごを食べる女の子」。コラージュ素材の持つ特性というより、純粋にグラフィックの素材として使っているのがユニーク。そしてキレイにまとまっているのが素晴らしいと思いました。



-----演習を終えて。

「学生みんなしっかり考えているなぁ」と思いました。休み時間の学生同士の雑談を聞いていると、学生らしいなぁというある意味幼い内容であったりするだけど、クリエイティヴな命題を与えれば、それについてキチンとまじめに考えようという強い意識を感じました。卒業して各人いろいろな道を歩んでいくと思うけど、クリエイティヴに対する今日のようなマジメな姿勢は持ち続けて欲しいなぁ、と思いました。

今後も情報デザインの講義、コラージュのワークショップは機会があれば、やりたいです。
学校のカリキュラムやフォーラムのイベント等のゲストお話がありましたら、お気軽にqzj12432@nifty.comまでご連絡ください。

石 川 伸一 Shinichi ishikawa / NUMERO DEUX
 「私的」情報デザイン研究者・プランナー・フリーペーパー「マグネット」発行人
http://numerodeux.jp.org





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13.9.27-13.10.06「jobin.個展 て を とめて」

Jobin1

●NEWS:舟たちのたどり着いたところ。
jobin.個展 「て を とめて」
Text & Photo by Shinichi Ishikawa(NUEMRO DEUX)



その日の日差しは暖かくきれいだった。自転車も進む進む。

札幌市内の造形作家Jobin.。モビールや照明制作を中心に個展やグループ展のほか音楽イベント等の演出にて作品を発表している。現在、個展「て を とめて」が市内のギャラリーにて開催中だ。展示の2日目。会場にお邪魔して作家にお話をきいてみた(2013.09.28)。



●Iinterview With Jobin.
展示会場での作家との会話。



---個展、グループ展、イベントの演出等、昨年は10にもおよぶ企画に出品しているのは他の作家さんに比べと多く感じます。その理由を教えていただけますか?



「やりすぎじゃないか、といわれることもあります(笑)。絞って、より考えて展示等をするという活動の仕方もあると思うし、それも良いと思います。でも、僕は人生は先のことはわからないし、やれる時にやろう!というに考えています。すべてがベストな状況で表現をするのは難しいですから、常に「現時点でのベスト」を目指して活動しています。あと、僕は自分に才能があるとは思っていませんし、その中でより良い表現を目指すのは常にやり続けなければならない、といも考えています」。


---今回、この会場でやるキッカケと展示のコンセプトを教えてください?


「このギャラリーを手がけた赤坂(真一郎)さんの設計は素晴らしくて、あこがれの場所でした。いつかここでやりたい、と思っていてギャラリーのオーナーの大井(恵子)さんは過去の僕の展示を見に来てくれていて面識があり、、今回お話しをいただいてやることになりました。あこがれの場所でやれた、ということで今回の個展はコンセプトとして、ターニングポイントだと思っています。舟を自分の活動の流れとしてなぞらえて「雲の中を進む舟、たどり着いた場所」をイメージしています」。


----個展と音楽イベント等の演出のための作品作りと違いはありますか?


「音楽イベントの場合は、会場の演出という意味で純粋な個展での作品つくりとは違いますし、一番の違いを感じるのは個展やグループ展示より、その場にきた音楽イベントのお客さんに見てもらえるがいいな、と思っています。そこで知ってもらって、個展に来てもらっているお客さんもいます。そういった方の反応や感想も新鮮です」。


-------最後に、会場に流れる佐々木隆介の音楽も作品にマッチしていますね。


「僕は「こういう音楽を作って欲しい」といったお願いはしていません。先にお話したような、
「雲の中を進む舟、たどり着いた場所」といった展示のイメージをおおまかに伝えてただけです。そういったおねがいの仕方がいいな、と思ってます(終)」。




▼以下、展示の様子を紹介していく。


Jobin2

▲会場全景。自然光の入る日中と、夜では展示の見え方はかなり変ってくるということだ。

Jobin3

▲モビール作品のほかにも、オブジェがいろいろ窓付近や壁面を使って展示されている。

Jobin4

▲ 展示会場は建築としても素晴らしい。ぜひこれを機会に足を運んで欲しい。この日天気が良かったので、大通あたりから自転車で行ってみた。ちよっとしたサイクリング感覚では行くことは可能だ。また地下鉄円山公演駅からバスで行ける。
  



jobin.個展 「てをとめて」
日時:2013.9.27(fri)-10/6(sun) 11:00-19:00(最終日17時まで)
会場:ギャラリー門馬ANNEX(中央区旭ヶ丘2丁目3-38) tel:011-562-1055
地下鉄円山公園駅からJR北海道バスのロープウェイ線(円11/円10)      
会場音楽:Anokos/佐々木隆介      


"いろんな場所で、いろんな人に会う展示は旅のよう。
手を使わないと進んで行けない自分は手漕ぎの舟のよう。
そんな想いが重なって2009年に「てですすむ」という展示がはじまりました。
グループ展、個展、イベントといろんな場所で
雲の上を進んでいた舟がとある場所にとまります。
これまでとこれからの旅の間に見える景色をつくりだします。
会場では Anokos/佐々木隆介によりつくられた音楽が流れています。
耳からの感覚も加えて、ご覧いただければと思います。
" 
(↑作家テキストより)

作家ウェブサイト
jobin. 造形作家
http://jobin55.jimdo.com


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13.9.05-13.10.29「日比野克彦の夏休みの絵日記展」+記念講演会

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NEWS:ホテルのギャラリー内にあるタイムライン
「日比野克彦の夏休みの絵日記展」記念講演会
Text&Photo by Shinichi Ishikawa(NUEMRO DEUX)



タイムラインは、作品になる可能性を秘めている。

札幌中心部にある老舗のハイクラスホテル、札幌グランドホテル。立地の良さや、スターバックス等があることから旅行客だけではなく市民もプライベートや仕事の会合等に利用することも多いかと思う。

このホテルにアートなニュースがある。今年2013年7月、同ホテル本館1Fにギャラリー「グランビスタギャラリー サッポロ」がオープンした。フロントと同じスペースにあるため良い場所で目につく。表面がガラス張りになっているので入りやすい。広さも適度で魅力的なアートスペースといえる。市内の新しいギャラリーとして歓迎したい。

2013年9月から10月の展示として、現代美術家であり東京芸術大学の教授でもある日比野克彦個展「日比野克彦の夏休みの絵日記展」がおこなわれている。その記念講演会が開催さえrた。その様子を展示作品の内容も含めてレポートする。


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▲ 日比野克彦



講演会は、同ホテルにて開催され、参加者は限定100名で18時半よりスタートした。壇上に登場した日比野克彦は、札幌を訪れるのはひさびさだと語り、今回の展示について解説していった。それによれば、今回の展示は既存の作品ではなく、オリジナルの作品にしたかった。そこで考えたのは今年8月の絵日記を作成して、それを31枚の平面作品として展示するアイディア。これは「時間」をテーマにしたアート・プロジェクトであり「行動」の記録でもあるという。こうしたコンセプトを語った後、作品である絵日記を1枚ずつプロジェクターで写しながら、文章を読み、日記の内容について解説していった。絵日記の内容は美術家の日常であるので、さまざまなアートプロジェクトに関わるものが多かった。


▼ 1日にづつ、日付・タイトルと作品が紹介された。

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● 視点:作品について感じたこと。

「絵日記」は普通とても個人的なもの。それを展示作品にしているのがユニーク。日比野克彦の日常をのぞき見るようで興味深い。公演の中でも語っていたが、毎日絵日記を描くというのはなかなかハードな作業だったという。出先のホテルの寝る前や、列車の中で取りかかることもあったという。

ここで描かれる「絵日記」は単なる日々の事務的な「記録」ではない。その日の出来事の中で、何をきりとって日記として描くのか?というところに、作品としての編集があり日比野克彦のその日の状況と行動、そして心情を観る側がいろいろ想像することができて楽しい。同時に同じ日、自分は何をしていたのか?と考える。自分と日比野克彦も仕事も住む場所も違っても同じタイムラインを生きているのを実感できる。


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▲「グランビスタギャラリー サッポロ」。隣がホテルのフロント。人通りある場所に位置する。

個人的であり素朴でありながら、深く考えることができる「絵日記」という形の作品。それを展示するには、ホテル内ギャラリーという不特定多数の人々が通りすぎる空間。この組み合わせが、より作品を魅力的にしていると僕は感じた。都市の中のギャラリーは心のオアシスだと僕は思う。ぜひ展示に足を運んでいただきたい。また、以下のとおりワークショップも予定されている。

 

「日比野克彦の夏休みの絵日記展」

期間:2013年9月5日(木)~10月29日(火)11:00-19:00
※10/29のみ17時まで
会場:「グランビスタギャラリー サッポロ」 (札幌グランドホテル本館1階ロビー)
料金:入場無料
主催 株式会社グランビスタ ホテル&リゾート・札幌グランドホテル
ワーショップ:2013.10.9(水)ワークショップ「日比野克彦のこれまでの札幌日記」 を開催予定参加無料。懇親会予定(希望者・有料)

詳しい情報は以下を参照のこと。
http://www.grand1934.com/gallery/art/summer_201309.html 

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素敵なハコに出会える展示販売会「ハコマート」!

Hakoma1

NEWS:素敵なハコに出会える展示販売会
「ハコマート」!

オープニングパーティに行ってみました。

Text&Photo by Shinichi Ishikawa(NUEMRO DEUX)

札幌発信の全国的にも珍しいクリエイターによるオリジナルのハコの展示販売会「ハコマート」。1年ぶりにその2回目「ハコマート2013」が市内カフェのギャラリーにて開催された。初日(2013.8.31)のオープニングパーティ「ハコパ」と展示の様子、そして主催者と参加クリエイターのひとりにお話を聞いてみた。


 

PHOTO: パーティ会場はカフェ森彦の4号店Plantation。スタートからたくさんのお客さんと関係者、参加クリエイターの方が集って歓談していました。

Hakoma2

Hakoma3

 

Intervew 01
    Kondou Atsuhiro. 
主催者のお話

パーティの最中、主催者である市内の紙器製造会社モリタ株式会社の近藤篤祐さんにお話を聞いてみました。

Q:1年ぶりに「ハコマート」の2回目が開催されましたね。その感想等を教えてください。

A:今回の「ハコマート2013」は、当初から予定したものではありませんでした。前回の「ハコマート」を終了した時点で、会社としてこの企画を継続することについてゼロから検討いたしました。その結果やはり「ハコマート」の持っているクリエイティヴが会社にとって今後も必要だと判断したのです。

2回目のハコマートを開催してみて、企画の進め方やプレゼンテーションの部分はより良くなったと感じています。今回は「スイーツ」というテーマ設定をおこないましたが、そこを強く強調せず解釈はあくまでクリエイターさんの自由としたのも良い結果出せたと思っています。そして、前回に引き続きこの素晴らしい会場を貸していただいた森彦の市川さんに感謝しています(終)。

近藤さんは企画を進める中でクリエイターとよく相談をしていという。そこもハコマの魅力につながっていると感じた。

PHOTO: 展示会場であるプランテーション3階のギャラリー「グルニエ」。パーティ中も、3階の展示会場でお気に入りのハコを探したりいる方々もいました。参加クリエイターさんも作品を前にしてお客さんとお話を楽しんでいた。

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PHOTO:展示の様子を3枚ピックアップ。それぞれのクリエイターが、デザインしたハコの見せ方も工夫しているのがわかる。お客さんにも見て楽しく、ハコの使い方のヒントにもなっている。

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▼ Interview02 
     Takeda Hiroshi 
参加クリエイターのお話。

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▲参加クリエイターのひとり市内在住のアーティストの武田浩志さんにお話を聞いてみた。

Q:武田さんは、今回はじめての参加ということ、唯一アーティスト(美術家)という立場で参加した感想を教えてください?

A:テーマは「スイーツ」ですが主催者から「お菓子」に限定せずに、その解釈は自由ということでした。僕が考えたのは「スイーツ」というのは大事なもので、僕にとってそれはアーティストとしての「作品」ではないかと。そこから今回のハコは僕が取り組んでいる作品「ポートレートシリーズ」をハコにしてみました。

他のグラフィックデザイナーさんらは、本当にオシャレで良いものを作られているので、それに影響も受けそうにもなりましたが、結果として自分らしいハコ作りを好きにやらせていただきました。壁面も使って作品展示もやらせてもらっています(終)。

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▲ 武田浩志の作品



● 取材を終えて…

会場であるカフェ、プランテーションの場所はやや馴染みのないとこかもしれない。でも、地下鉄菊水駅から歩いていける。22時までなので仕事帰りも行きやすい。雰囲気良いカフェでお茶を飲む。そして自分や大事な人のために素敵なハコのおみやげを買う…秋も近い札幌での良い時間の過ごし方ではないだろうか。

 

"HAKOMART2013"

会 期:2013.8.31土-9.8日 11:00-22:30(LO22:00) ※9/4休     
会 場:Plantaion 3Fグルニエ (札幌市白石区菊水8条2丁目1-32)  

参加クリエーター
阿部 寛文(グラフィックデザイナー) / 岡田 善敬(アートディレクター) / 川本 真也(グラフィックデザイナー) / 菊池 信悟(from rocketdesgin)(アートディレクター) / 滝沢 愛梨(グラフィックデザイナー) / 武田 浩志(アーティスト) / 増永 明子(アートディレクター・大阪)/村田 一樹(from COMMUNE)(グラフィックデザイナー) / 森迫 暁夫(イラストレーター)/若岡 伸也(グラフィックデザイナー・山梨)

主催 モリタ株式会社 
協賛 (株)サクマ、大丸藤井(株)、日藤(株)、合同容器(株)、(株)DNP北海道 / 用紙協力 (株)竹尾

HAKOMART 最新情報は以下を参考に。
http://www.facebook.com/hakoma.jp

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2013.08.31-09.08"HAKOMART 2013"

ハコの楽しみ,贈る楽しみ,持つ楽しみ。

Hakomart2013

● 1年ぶり!第2回目の「ハコマート」開催される!

生活を楽しくするアイディアを2つ紹介しよう。ひとつは贈り物をする時に入れるハコにこだわってみること。例えば、お菓子やお茶をの詰め合わせを入れるハコを、こだわってハコを用意して、自分でパッケージングしてみる。これだけで印象がずっと素敵になる。もう、ひとつは自宅や会社でよくつかう モノを入れるハコを選んで用意してみる。すると、そのモノを使うたびに楽しくなる。ちいさなアイディアだけど、人生に彩りを与えてくれる。

でも、そんなハコをどこで手に入れるか?ということで、「ハコマート」を紹介します。

「ハコマート」とは、札幌の紙器製造・販売会社(つまり、ハコを作る会社)が主催その内容はクリエイターによるオリジナルのハコの展示販売会。昨年の9月に初めて開催され今回ほぼ1年ぶりの2回目である。こういったクリエイティブな企画が札幌で継続的におこなわれたことは喜ばしい。

自由でオリジナリティにあふれた「ハコ」が、前回と同じくカフェ「森彦」の系列店「プランテーション」3階のギャラリースペースにて9日間行われる。今回の参加クリエイターは10人。

オープニングパーティは初日8月31日(土)の19時より。なんと参加費無料で軽食・ドリンクあり(数量限定)。もちろん、ハコの展示を観たり、購入することも可能。前回は会期中に売り切れのハコもで出ましたから、確実に全ハコから選びたいなら初日がいいかもです。それなら、オープニングパーティに行くのもいいかと思いますよ。

参考:前回の様子の記事
http://numero.txt-nifty.com/blog/2012/08/120901-0909hako.html
http://numero.txt-nifty.com/blog/2012/09/20120901-hakoma.html
http://numero.txt-nifty.com/blog/2012/09/post.html

Text & Photo by Shinichi Ishikawa(NUEMRO DEUX)

Hakomart

"HAKOMART2013"

会 期:2013.8.31土-9.8日 11:00-22:30(LO22:00) ※9/4休     
会 場:Plantaion 3Fグルニエ (札幌市白石区菊水8条2丁目1-32)  

参加クリエーター
阿部 寛文(グラフィックデザイナー) / 岡田 善敬(アートディレクター) / 川本 真也(グラフィックデザイナー) / 菊池 信悟(from rocketdesgin)(アートディレクター) / 滝沢 愛梨(グラフィックデザイナー) / 武田 浩志(アーティスト) / 増永 明子(アートディレクター・大阪)/村田 一樹(from COMMUNE)(グラフィックデザイナー) / 森迫 暁夫(イラストレーター)/若岡 伸也(グラフィックデザイナー・山梨)


主催 モリタ株式会社 
協賛 (株)サクマ、大丸藤井(株)、日藤(株)、合同容器(株)、(株)DNP北海道 / 用紙協力 (株)竹尾

HAKOMART 最新情報は以下を参考に。
http://www.facebook.com/hakoma.jp

 

 

 

 

 

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2013年6月30日「好きです。さっぽろ(個人的に。)」井戸端会議 on 市電 〜市電に乗ってこれからの景観の話をしよう。〜

カバー写真

「好きです。さっぽろ(個人的に。)」井戸端会議 on 市電 〜市電に乗ってこれからの景観の話をしよう。

2013年6月30日(日)開場13:30
参加者募集中90人限定。

札幌市民ひとりひとりの「個人的に好き」を集めて、札幌らしさをつくっていこうと、昨年から始めた「好きです。さっぽろ(個人的に。)」という取り組み。 昨年は「(個人的に好き)な場所やシーン」の募集、トークイベントなどを通じて、都市景観やまちの資源、札幌らしさなどについて考えてきました。
 今年は、さらにたくさんの市民の方々にこの取り組みに関わってもらおうということで、まずは気軽に語り合える「井戸端会議」から始めてみます。景観やま ちの資源、札幌らしさということについてなんとなくでも興味を持っている人たちが集まって、よもやま話を繰り広げようという魂胆です。
 その井戸端会議の会場は、二年後にループ化を控えた市電の中!ガタンゴトンとゆるやかに走る市電に乗って札幌のまちを眺めながら、これからの札幌の景観 やまちの資源についてあれやこれや語り合いましょう。市電の中でのよもやま話を引っ張ってくれる「車掌さん」も、個性的な3人の方が引き受けてくれまし た。
 他愛もない井戸端会議からどんなアイディアや新しいことが生まれるか?どうぞご参加ください!

●開催日程
2013年6月30日(日)開場13:30 開演14:00 終了は17:30頃を予定
※18:00から懇親会を予定しております。

●開催会場
・集合場所
 さっぽろ大通コワーキングスペース ドリノキ
 (札幌市中央区南1条西4丁目 日之出ビル9階)

・市電乗車経路
 西4丁目電停 → すすきの電停

・茶話会、懇親会会場
 パーティーハウス フィエスタ
 (札幌市中央区南3条西1丁目 マルビル2階)
※市電降車後に、話し合った内容を共有する「茶話会」を実施します。

●参加費:無料
(ただし、18時から開催予定の懇親会については別途参加費を申し受けます)

●ゲスト車掌
 当日の市電には、「ゲスト車掌」の方が参加者と一緒に乗車し、話題提供やワークショップ的な場を演出したりなど、1時間あまりの市電の旅にお伴します。

・1号車車掌 : 若菜彩人さん
1981年 千葉県生まれ。クリエイティブコーディネイター。札幌市立高等専門学校専攻科修了。kageraux.cc名義にてカフェやギャラリーのコーディネイト、 ICTを活用したイベントのプランニングやムービー制作などを手がけている。サッポロで面白いことが産まれる場を作りたいという願いから、立場の違う様々 な人達がひとつのテーマについて議論する公開会議「SAPPORo MTG」を2010年より主催している。

・2号車車掌 : 石川伸一さん
1969年札幌生まれ。大学卒業後よりアート・カルチャー関係の編集活動を開始。1999年からはNUMERO DEUX(ニュメロデュー)名義でウェブマガジンやフリーペーパーの制作、アート展示やワークショップ企画などを手がける。フリーペーパー「マグネット」 発行人兼編集長。http://numerodeux.jp.org

・3号車車掌 : 加賀城匡貴さん
パフォーマー。ステージパフォーマンス『スケルツォ』アイデア。1975年、北海道生まれ。1999年、スケルツォ第1回公演(札幌市時計台)。2011 年、bird+スケルツォ特別公演『1%インスピレーション』(札幌)。2012年、スケルツォ新作発表会『1コマ』(札幌)、青山ワンセグ開発『ミ・ タ・テ』(NHK教育テレビ)企画・構成。著書に、『脳トレ!パッとブック』(全4巻/教育画劇)。

※参加者の皆さんが、どの車掌さんの車両に乗車されるかは、当日にみなさんのご希望を伺って決定いたします。

●当日のプログラム(予定)
13:30 集合場所のドリノキ開場
14:00 スタート
14:30 ドリノキから移動開始
14:45  1号車(車掌:若菜彩人さん)  出発
15:00  2号車(車掌:石川伸一さん)  出発
15:15  3号車(車掌:加賀城匡貴さん)出発
→市電降車後、市電で話し合ったことを共有する茶話会会場へ移動
16:30 茶話会スタート
17:45 終了
18:00 懇親会スタート
19:30 終了

●募集定員
90人限定です。

●応募方法

 ご参加希望の方は、メールの件名を「井戸端会議」としていただき、「参加者全員の氏名」、「代表者のメールアドレス」の2点を明記していただいて“kojintekini@gmail.com”までお送りください。

 このイベントページの「参加する」ボタンを押していただいてもご参加いただけますが、満席の場合はメールでお申込みをいただいた方を優先させていただく場合がございます。井戸端会議の参加申込締切は、6月26日(水)17時です。

※当日18時からの懇親会のご案内はメールでお申し込みをいただいた方のみに差し上げます。会場の都合により当日のお申込ではご参加いただけない場合がございますのでご注意ください。懇親会の参加申込締切は6月27日(木)です

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V.A / PHOTO MUSIK2(YAMAOKA DISCS) 

Photo_musik2_2









V.A / PHOTO MUSIK2

● アルバムという単位の魅力。北海道のテクノレーベルの第二弾アルバムから感じる。

「アルバム」という単位を考えるには、MP3のデーターよりCDやレコードといった現物のほうが考えやすい。でも、それは直さないといけないと思っている。音楽をデーターのみで持つ。その思想は受け入れないといけない状況になっていると、最近チラチラと感じる。

北海道を拠点に15年以上のキャリアを重ねるテクノ・ユニットYAMAOKAが昨年よりスタートしたレーベルYAMAOKA DISCSの第二弾コンピレーションアルバム(CD−R)がリリースされた。

第一弾コンピレーションは本サイトでも紹介しています。

本作のまず構成から着目してみると、前作は2組のアーティストで全6曲という内容になっており、レコードにおけるA面、B面のような対比の魅力を感じた。コントラストと言い換えてもいいかもしれない。

本作では収録アーティストは5組と増えた。しかし、曲数は全7曲という控えめな数字になっている。アーティストが増えたにも関わらず、この控えめな曲数は僕は嬉しい。この曲数に落ち着いた実情はわからないが、増やそうと思えばもっと曲数は増やす事は可能だったのではないかと思う。しかし、ここはあえて押さえたのではないだろうか。その結果、1曲違いという前作とほぼ同じフォーマットの中で、まったく新しい世界を提示するコンピレーションになっていると思う。

アルバムというのはアルバムであるから(当たり前だ!)ひとつひとつの曲の内容はもちろんだけど曲の並び方(構成)というのを考えながら作品とした全体を感じていくのは楽しい。

具体的には1曲目の静粛だけど、緊張感のあるエレクトロニクスサウンドから、2曲目からリズムへの予兆はあり、3曲目より本レーベルオーナーの明確なリズムを感じさせるトラックとなる。その流れは4曲目のダブにつながっていく。本作のリズムをもっとも楽しめる部分だ。5〜7曲目から、サウンドは再び内向的にシフトしていき7曲目の再び静粛な「終わり」を感じさせるトラックでピリオドが打たれる。全40分ほどの音世界は、この「並び方」自体も作品も魅力だと思うので、そういった部分も楽しんでいただければと思う。

Text & Photo by Shinichi Ishikawa(NUEMRO DEUX)

▼以下のサイトで視聴・購入も可能することができます。 

YAMAOKA DISCS 第2弾 V.A / PHOTO MUSIK 2
2013年2月リリース予定   限定70枚   Contact:yamaoka@h2.dion.ne.jp
WEB先行販売 S.O.L Sound http://sol.shop-pro.jp/?pid=53884033
PV  http://www.youtube.com/watch?v=PSZekRjfk4I&feature=share
https://soundcloud.com/yamaoka

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12.11.17-13.2.11 「エヴァンゲリオン展×札幌」

Evangelion1

-- 札幌アート&カルチャー 行ってみて話をきく。03--

エヴァンゲリオン展×札幌

EXHIBITION of EVANGELION in SAPPORO
期間:2012.11.17-2013.2.11 /10:00-19:00(入館18:00時迄)(休館日12/31)
会場:札幌ファクトリーレンガ館3F(北2東4)
料金:一般・大学生¥1,200/中高生¥1,000/小学生¥500

今回は話題のアニメーションの作品の展示会についてレポートです。

1.「エヴァンゲリオンとは?」

「エヴァンゲリオン」(以下エヴァ)とは1995年から全26話で放映された日本のアニメーション作品。TVシリーズの他、劇場版が制作されており、現在「新劇場版」の3作目「新劇場版:Q」が上映中あらすじは「使徒」と呼ばれる正体不明な侵略者に対して、主人公の少年は特務機関「ネルフ」の司令官である父親が開発したヒト型兵器「エヴァンゲリオン」に搭乗して戦うというもの。魅力的な脇役やメカニックデザイン。内気な主人公と父親との葛藤や仲間との交流、背後に隠されたミステリアスな要素から、大ヒット作品となった。その規模は「宇宙戦艦ヤマト」「機動戦士ガンダム」に匹敵するといえば、その人気の高さはわかってもらえるだろうか。

2.「エヴァンゲリオン展×札幌」開催。

今回、上記に紹介した「新劇場版:Q」の封切にあわせて、札幌の中心部にある商業施設「サッポロファクトリー」にて、「エヴァンゲリオン展×札幌」が開催された。これは本作品の企画書や、シナリオ、絵コンテといった制作の流れをたどる資料から、メカニックやキャラクターの等身大フィギュアの展示、エヴァの世界を体感できるアトラクション、グッズ販売をする「エヴァストアin札幌」の併設など、ファンから、最近興味を持った人にむけても魅力的な展覧会となっている。現在まで道外3つの県で開催され、札幌で4ヶ所目の開催となる。

3.主催の「株式会社メディア・マジック」ついて。

「エヴァンゲリオン展×札幌」を主催するのは、市内の企業で携帯電話などのモバイルコンテンツ事業を展開しているメディア・マジックである。1996年に創業、スタート時に受託した仕事がエヴアのスクリーンセイバーの制作だったという。そこからエヴァとの縁がはじまり、現在も「エヴァ&アニメ@GAINAX」「EVANGELION GATE」という携帯電話むけのコンテンツサービスをおこなっている。

4.メディアマジック代表の里見英樹に話を聞く(▲写真)
プレスむけの内覧会にて代表の里見氏に話を聞いてみた。 

---まず、今回の展示を主催することになったいきさつは?

「昨年、宮城県にある石ノ森章太郎美術館での『エヴア展』を観たのは素晴らしい体験でした。そこで、ぜひ札幌での開催をやらせてくださいと要望しまして、今回実現しました。会場探しをしまして、いくつか候補はありました。3ヶ月という長期間お借りできること、レンガ館の雰囲気がエヴァにあっていると思い、サッポロファクトリーさんになりました。開催時期は映画上映のタイミングにあわせるのと年末年始の人が動く時期がいいなと思い決めました。2月まで開催するので、雪祭り期間中も重なることから,道外からのお客さんが訪れることも期待しています」

---展示のみどころを教えていただいた。

「すべてを楽しんで欲しいですが、なんといっても『ヤシマ作戦エリア』と呼んでいるアトラクションです。ここは、ポジトロンライフルの発射を体感して作戦に参加できることと、同じ場所にゲンドウと冬月の隣に座ることができて、 作品でおなじみの緊張した雰囲気を体験できるようになっています。また、札幌展の特長として、私どもの会社メディア・マジックではエヴァのデジタルコンテンツをてがけていることから、そのテーマの展示も付加させていただいています。  
あと、北海道初上陸の「エヴァストア」が併設されていまして、エヴァ関連のグッズが入手できるのも魅力かと思います。ここでも札幌展オリジナルのTシャツや、道内企業のベル食品とコラボレートしましたスープカレーを販売しているのも札幌オリジナル展開になっています」

4.取材を終えてNUMERO DEUXの視点。

会場はレンガ館の西入口を進み、右にまがったところにあるエレベーターで直行できるテナントエリア。会場レイアウトを説明すると、エントランス→企画書セル画等展示→ヤシマ作戦ブース→エヴァと企業コラボレーションおよびデジタルコンテンツ紹介→エヴァストアとなる。みどころは代表からも話をいただいた「ヤシマ作戦ブース」はもちろんだが、個人的には、企画書や絵コンテなどの資料展示もなかなか興味深かった。また、エヴァストアもファンにとって嬉しい存在だろう。劇場最新作「新劇場版:Q」札幌駅直結のシネマフロンティアでも上映されている。今年の冬、札幌ファクトリーはエヴァ・ファンにとって「聖地」というべき場所になるだろう。

Text & Photo by Shinichi Ishikawa(NUEMRO DEUX)

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▲ 会場入口付近。

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▲ 緻密なつくりのポジトロンライフル。撮影可。 

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▲ 札幌展でのオリジナル・コラボグッズ。ベル食品のスープカレー。

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▲ 内覧会の時「エヴァタクシー」がすべてそろい撮影会が実施された。

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