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「表象としてのサブカルチャー「変容する」ファノンーメタモルフォーゼ・ファノンの複数形」

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札幌芸術の森の展示の中の札幌市立大学と北海道大学の研究展示ブース

生のファノン
Sapporo Art/Culture News

札幌ビエンナーレ・プレ企画「表現するファノン−サブカルチャーの表象たち」学生ブース、「表象としてのサブカルチャー「変容する」ファノンーメタモルフォーゼ・ファノンの複数形」


札幌芸術の森にて展示されるサブカルチャー

現在、先のニュースでお知らせしたとおり、札幌芸術の森にて公的な美術館としては大変珍しいサブカルチャーをテーマにした展示企画が行われている。1ヶ月におよぶ期間も11月23日(水)までと、終わりに近づきつつある。興味のある方はお見逃しなく。ホントこんな企画はしばらく札幌ではないと思う。

会場は札幌郊外だが地下鉄とバスのアクセスは良い。体感としてはそんなに遠くないですよ。個人的に地下鉄真駒内駅の出た光景が好きなので、それも楽しみです。車の方には駐車場もありますしね。僕は取材の関係でもう何度も足を運んでいるのですが不思議に飽きない企画です。展示室内にメイドカフェやイベントがあったり動的な要素があるかもしれない。また、展示が「作品=作家」という構造にこだわっていないからかもしれません。

学生によるサブカルチャー、「ファノン」の考察、図録も。

さて、今回は本展示のひとつの話題として、学生によるゾーン「表象としてのサブカルチャー「変容する」ファノンーメタモルフォーゼ・ファノンの複数形」をピックアップして紹介しようと思う。これは、札幌市立大学デザイン学部メディアデザインコース有志、北海道大学大学院国際広報メディア・観光学院有志による展示である。タイトルにあるファノンとは、表現する個人が オリジナルを題材に二次創作作品を生み出すことを指す。消費者が消費するだけでなく能動的に創作を始め、二次創作の連鎖それ自体が文化を形成しているのである。

社会人でもアーティストでもない学生による表現。ファノンに対しての彼らの視点はなんらフィルターのない「生」のものである。ここには「生のファノン」に対する彼らの考察がある。この展示はファノンというテーマをより立体的に理解するために有意義なものだろう。

本学生展示については図録もネット上でアップされている。
http://issuu.com/sbpre.scu/docs/sbpre.scu_exhibitioncatalog_japanese/1


Shinichi Ishikawa / NUMERO DEUX

2011.10.29-11.23
札幌ビエンナーレ・プレ企画「表現するファノン−サブカルチャーの表象たち」
会   場:札幌芸術の森 
開館時間: 9:45〜17:00(入場は16:30まで)月曜休館、ただし10月31日は開館
入場料:前売一般800円(当日1,000円)、高大生500円(当日600円)、小中生無料
チケット販売:道新プレイガイド、大丸プレイガイド
http://www.sapporo-biennale.jp/

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