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大学演習講師をしました。「情報デザインの入口そば」

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札幌大学 文化学部 金山敏憲ゼミ 演習講師をしました。

演習「情報デザインの入口そば」(全2回)

2013.10.30基本編「普通に生きるためのテキストをつくること」
2013.11.13応用編「自分と表現。編集とコラージュ」




先日、母校の大学にて全2回の演習講師をしました。
第1回は「基本編 普通に生きるための『テキスト』をつくること」というテーマで講義を中心。「情報とどう付き合っていくか?」「テキストの作成の基本」「ネットの炎上の善悪」といったテーマで講義をしました。最後の30分を使って学生に「自分のキャッチフレーズを考えてください」という小演習をしました。ひとりひとり発表してもらい僕がコメントをつけました。

この小さな演習で、僕は学生のクリエイティヴについてのヤル気とセンスを感じることができた。僕が2回のシリーズで講師をやりたかったのは1回目で学生の力量を確認してから2回目の内容を決めたかったから。僕は「このゼミの学生ができる。2回目は完全に学生主体でいこうと決めました」。アイドリング完了です。

以下、演習第2回の「応用編 自分と表現。編集とコラージュ」について写真を交えて様子を紹介していきます。

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▲まず、最初に少しだけ演習説明。今回は時間のほとんどを使ってワークショップ。学生にノリとハサミを持ってきてもらい「マガジン・コラージュ」をやってもらうことにしました。これは僕が用意してきた20冊の雑誌を素材に自分のセンスでA3サイズのコラージュ作品を作ってもらう内容です。

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▲僕は某チェーン古本店から各100円で買ってきた雑誌たち20種類以上。持ってくるの重かった!演習室にこれの置き場を作って学生は自由に中身を見てコラージュ素材にします。もちろん、いろいろな雑誌から素材を切り取ってかまいません。すべては自由です。

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▲ 僕が「11:30分まで制作。その後、各自発表です」とアナウス。時間は約40分。学生はただちに作業を始めます。机の間を歩きながら、各学生の雑誌選びから切り取り方まで個性があって、見ていてもおもしろかったです。

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▲ アイディアに時間をかけるタイプ。作業しながら考えていくタイプ。それぞれ。でも、あまり迷いがなく作業に没頭している感じが良かったなぁ。優秀だと思う。

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▲11時34分に制作終了アナウス。学生の作品をすべてデジカメで撮影して、プロジェクターに投射。作った学生に作品タイトルとアイディアについて僕と話をしていきます。みなさん、本当にがんばってくれていて嬉しい。発表が終わるごとにみんなから自然に拍手がおきました。


▼以下学生の作品を少し紹介しましょう。

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▲これは理想の食事を題材にした作品。中心のパスタがメインデッシュであり、そのまわりに一緒に楽しみたいメニューがならんでいます(食後はタバコなんだね!)。「好きなものを並べる」というコラージュの基本的な形のひとつです。手間をかけて素材を丸く切りとっていることによって、レイアウトがキレイで色調も統一感があって見やすいですね。見やすければ、作り手の想いが受け手に入りやすい。

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▲これは左上の猫が、悩みや疲れについてビジュアル的に語り、右はじのほうで小さく去って行く様子の作品とのこと。コラージュの素材にひとつひとつに抽象的な意味を持たせています。それによって現代美術作品のような仕上がりになっていて、受け手それぞれ自由に解釈させる楽しみがある。

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▲ タイトルは「りんごを食べる女の子」。コラージュ素材の持つ特性というより、純粋にグラフィックの素材として使っているのがユニーク。そしてキレイにまとまっているのが素晴らしいと思いました。



-----演習を終えて。

「学生みんなしっかり考えているなぁ」と思いました。休み時間の学生同士の雑談を聞いていると、学生らしいなぁというある意味幼い内容であったりするだけど、クリエイティヴな命題を与えれば、それについてキチンとまじめに考えようという強い意識を感じました。卒業して各人いろいろな道を歩んでいくと思うけど、クリエイティヴに対する今日のようなマジメな姿勢は持ち続けて欲しいなぁ、と思いました。

今後も情報デザインの講義、コラージュのワークショップは機会があれば、やりたいです。
学校のカリキュラムやフォーラムのイベント等のゲストお話がありましたら、お気軽にqzj12432@nifty.comまでご連絡ください。

石 川 伸一 Shinichi ishikawa / NUMERO DEUX
 「私的」情報デザイン研究者・プランナー・フリーペーパー「マグネット」発行人
http://numerodeux.jp.org





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