NUMERO DEUX

「PaintMonsterArtStudio ミニ・アートショー」
期　間：8月2日(月)〜29日(日) 10:00-21:00
会　場：札幌ロフト（北5西2 エスタ６F グラフィックス売場)

　PaintMonsterArtStudio とは札幌にてイラストレーション全般、印刷物のデザイン、スケッチ集の編集、立体作品の制作、映像やコマーシャルの絵コンテ、商品のコンセプトワーク、イベントの企画・PA等も対応可能な、プロフェッショナルなアーティスト・グループ。アート色を前面に出した法人企業というのは市内で珍しいかもしれない。

　今回、駅前の札幌ロフトのグラフィック売場にて、6名の所属アーティストによるミニフレームにおさめた作品の展示販売を行なっている。その会場にお邪魔して、ロフトのスタッフ安友さんとペイントモンスタースタジオの斉藤さんにお話を聞いてみた。その内容を展示の写真を紹介しながら進めていこう。

　ロフトの安友さんによると、生活全般にかかわわるモノを取り扱うロフトのコンセプトにとって「グラフィック」も生活を豊かにするモノとして、お客様に興味を持って欲しいとのこと。売場には国内外アーティストによる大型ポスターから、ちいさなものまでバラエティ豊かな作品を扱っている。見ているだけでも楽しめる。

　最近の傾向としては、額装されたコンパクトな作品に関心を持つお客さんが多いらしい。その理由は「やはり、買いやすく、飾りやすいということではないでしょうか」と語る。

　今回の展示の感想としては１人の作家ではなく「６名のグループ」というカタチでこうした企画を実施することは珍しいということ。また、札幌ロフトは今年３月にの移転によってお客さまの年齢層が下がったという。そこを考えた時「本企画作品のカラフルでポップな雰囲気は、今のお客さまの層とマッチしていると思います」と話してくれた。

　ペイントモンスターの斉藤さんによれば、所属アーティストの作風は、色づかいやポップな雰囲気等、日本ぽくなくて国籍を感じさせないところ、に特徴があるという。「こうしたグラフィック作品を、若い方からお年寄りまで家に飾って気分転換の手助けにしていただければ」と語ってくれた。ペイントモンスターでは平面だけではなく、立体のキャラクターグッズ「Tawashiシリーズ」も制作しており、本展示でも見る事ができる。

　ロフトに行くのが好きな人は多いと思う。そこで地元を拠点とするアーティストグループの作品に出会えるのは楽しい。そして、気に入った作品があれば入手できるのも嬉しいね。部屋のインテリアを探しにいく感覚で、この小さく光る「ミニアートショー」に足を運んでみてはどうだろうか。

8/28（土)12：00〜16：00には所属アーティスト 増田あきこ によるライブドローイングのイベントも予定されている。楽しみなイベントだ。

　ウェブサイトでは、さまざまな作品や販売アイテム等を見ることができる。

● PaintMonsterArtStudio　
所属アーティスト 伊藤マーティ / 阿部真吏奈 / 増田あきこ / たかしまゆきなお / カオル・ウォーカー / ステファン・ブリット

http://www.paintmonster.com/

Photograph & Text by Shinichi Ishikawa (NUMERO DEUX)