11.06.24-06.26 「Candle MOTHER個展『真夜中ガーデン』」
NEWS / REPORT 札幌アートシーン 札幌で起こっているリアルなコト。
ニュメロデューが現場に出かけてレポートします。
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NUMERO DEUX Report.2011.07.04
「キャンドルを使ったインスタレーション
幻想のガーデン」
Candle MOTHER個展「真夜中ガーデン」
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▲キャンドルによるインスタレーション。ガラステーブルに上に置かれている。前日のすべて溶けきったキャンドルも展示されていた。
札幌では2004年より「さっぽろキャンドルナイト」というイベントが開催されている。これは『1年中で一番昼が長い夏至の日、夜8時から10時の2時間、みんなで一斉に電気を消して、スローな夜を過ごそう。』というコンセプトに学校、飲食店、ホテル、アートスペース等で電気を使わないライブ、展示等が市内およびその近郊で多数開催される。
今回紹介する「Candle MOTHER個展『真夜中ガーデン』 」も、その参加イベントのひとつ。市内ススキノ近くのアートスペースにて開催された。内容はキャンドルを素材にしたインスタレーション。具体的に説明すると、会場は照明を落とした暗い空間にてガラステーブルにたくさんの火をつけたキャンドルを配置。それを3日間にわたってインスンタレーションとして展示された。
いろいろな色のキャンドルが、炎とともに浮かびあがる空間は、外の喧騒とは遮断された、独特の時間の流れる空間になっていた。キャンドルがガラステーブルにのせられているのは重要な意味がある。その理由は観客が寝そべって、ガラステーブルの下からキャンドルを眺めるコンセプトとなっている。実際に寝そべって見てみると溶けたキャンドルの様子が、上から見るのとはちがった表情をみせてくれて、ちよっとしたサプライズがある。
▲ ガラステーブルの下から観たキャンドルは幻想的なイメージに見える。
手作りキャンドルの販売、というのはそれほど珍しいものではないが、キャンドルを使ったインスタレーションは珍しいのではないだろうか。キャンドルの明かりの中でタイトルどおりの幻想的な「真夜中ガーデン」が作られていたと思う。
Text & Photo by Shinichi Ishikawa (NUMERO DEUX)
2011年6月24日(土)〜26日(日)
場 所:ATTIC(南3条西6丁目 長栄ビル4F)
主 催: Candle MOTHER