MAGNET 25 号発行しました+アウトテイク
MAGNET 25号・2009年
「札幌演劇 納谷真大」
フリーペーパー「マグネット」最新号発行いたしました。市内のカフェ等飲食店を中心に配布を開始しております。→配布先
今号は2009年最初の新年号です。今回の特集は「演劇」。富良野塾出身で現在は札幌を拠点に活動する俳優・舞台作家・演出家、納谷 真大(なや まさとも)の取材を中心に演劇の魅力を探っています。
冒頭は小説家 朝倉 かすみとの対談記事ではじまります。
また、今号は2009年より、北海道文化財団による納谷真大脚本・演出の公演「ぐるぐる地獄」の公式パンフレットを兼ねたものになっています。この公演は札幌および道内6ケ所で公演されます。
以下、クリックで制作話アウトテイク(自画自賛を含みます⤵)
● 表紙のデザイン
表紙のデザインというのはいつも迷うものです。今回は、納谷さんからは「自分を表紙にする必要はないですよ。それよりも長くとっておきたくなるようなデザインをおねがいします」というお話がありました。それで、当初はADと公演タイトル「ぐるぐる地獄」から「ぐるぐる」しているデザイン・モチーフを考えました。
でも、最終的には僕は納谷さんという演劇人を、ストレートにより多くの人知って欲しいという思いがありまして、納谷さんを表紙に決めました。印象深くするために、モノクロ化と画像処理で良い雰囲気が出ていると思います。バックは金属のオブジェなんですが、これもいいアクセントになっていて、デザイン的にもおもしろいものになったかな、と思ってます。
余談ですが「ぐるぐる地獄」という公演タイトルから、今回はページごとに、天地左右を変えて、「ぐるぐるまわして読む誌面」というアイディアも出ていました。結構、おもしろいなぁ、と思いましたが、最終的には控えました。読物としての基本を考えた時、ちょっとやりすぎな感じがしまして。
●「芸術の森」での取材
←P1のデザイン。納谷さんと市内在住の小説家 朝倉かすみさんとの取材記事。撮影は、芸術の森の野外美術館「彫刻の森」です。もう、閉鎖期間なんですが、撮影のためお借りしました。
当日は朝起きたら、曇りで雪が降っていて、大変ブルーな気分になりました。そんな気分のままADの愛車CUBEに乗り込みました。
とりあえず9時には僕と、EとADとCで会場入り。事務所に挨拶して、ロビーの小さなテーブルでデザイナーのラフをスタッフとチェックしながら、紙コップの紅茶を飲みました。
そして、長靴に履き替えて、場所チェック。太陽の隠れた空を見て僕の心中はテンション下がりまくり。でも、それを表に出してはいけないと、表面はテンションを高めに。そこがスタッフにはバレバレで痛いかも。僕はどうすればいいんだー
取材予定時間の11時ころになると、青空が出た!「ワタシは晴れ女だから」というカメラマンCは正しかった。
11時やや過ぎて朝倉さん到着。タクシーの運転手さんが新人で芸森の場所がよくわからなかったとのこと(!)。関係者10人程度でお出迎え。天候の動き気になるので「まずは、撮影おねがいします!」ということに。天候が安定していれば、多分インタビュー先で後に撮影にしていたと思う。そのほうが、雰囲気として良い撮影ができる場合が多い。
2人の立ち位置については、いくつかデザイン案を考えていた。ふたりの位置を誌面両端という案もあったけど、結果的に2人をくっつけて真ん中に配置。2人の身長差もいいコントラストになっていると思う。この後、芸森のレストランにて取材。一番端のほうにテーブルでインタビュー開始。店内には10人近い人間がいたが、全員本取材関係者であった。「全員コーヒーで!」。
● 教育文化会館での取材
← P10のキャストの対談ページ。スポンサーのほうから、キャストの対談記事を入れて欲しい、というオーダーがあって、ただ会議室のような場所で全員対談記事、というのも普通すぎるかな、と思って検討。
キャストは6人 ということで2組づつ分けたほうが濃い話が取れるだろう、と発案。そこに納谷さんが、2人の密談という感じの写真のほうが、読者の興味が引くのではないだろうか?というアイディアをいただく。
それで、エレベーター、トイレ、喫煙所、というシチュエーションで撮影することにしました。エレベーターの撮影では、Cがエレベーターの動きで酔ってしまいました。おつかれです。
トイレの撮影は、最初は2人が小便器でオシッコをしながらの会話という図で撮影をしたのですが、どうも表情を捉えるがの難しくて、洗面所でのショットになりました。画的には連れション会話のほうがリアルですが、洗面所の鏡の写りこんだ2人の姿がなかなか構図として好きですね。
役者さんの撮影というのは初めてだったのですが、とっても楽をさせていただききました。みなさん、こちらの撮影意図を素早く汲み取って、ポージングしてくれるし、テイクを重ねてもまったく自然にやってくれるし。楽しかったです。
そんな訳でございまして、本号は、12月28日から、年始にかけて札幌市内を中に配布を開始しております。