いいねぇ。スターローン。
洋画★シネフィル・イマジカ
「コップランド」
主演がスターローン。他の出演も、ハーヴェイ・カイテル、ロバート・デ・ニーロ、ピーター・バーグというクレジットから、これはマイケル・マン監督作品ばりの男ばかりの大銃撃戦を期待していたら、銃など不要の警察汚職モノ。
このジャンル自体は、そんなに珍しいものではないですが、
汚職モノって、真相が明らかになる過程のドキドキ・ハラハラのサスペンスが中心になるに対して、本作はあんまりドキドキもハラハラもしません。凄くディープな警察描写がある訳でもなく監督は、警察という設定を薄く使った感じ、そこが逆にとっても新しく感じる。
スターローンが扮するのはNY市警に憧れる冴えない保安官。スピード違反も適当に処理し、酒場でピンボール。自宅でレコードを聞く。それだけが楽しみの男。人妻のゴミ問題にも力を貸す人畜無害の男である。
ただ、冒頭のある事件のよって、男はふと、自分の生き方と、事件を考える。さらには、過去にあった「ある事件」についても考える。イジイジとながら考えを変えていく。終始、スターローンは不器用にイジイジしてるが、愛すべきキャラクターともいえるし、不器用キャラなのがとっても魅力的。カッコ良くない、不器用男、野暮ったい役ってスターローン似合うし、淡過ぎるラブロマンスも素敵です。