スープ学
メインデッシュ前のスープがなんともホッとする。シンプルなコンソメがとってもおいしいなぁと思う。
空腹をとりあえず忘れられる存在。当然、満腹にはなない訳だけど、お腹も満足できて、次のメニューも楽しめる。前菜もそうだけど、前菜はもうメインデッシュと変らない気持に僕はなる。だからシンプルなスープなのだ。
何事も感じ方にも順番というか、流れがあると思う。いきなりメインを出すよりも、メインを楽しみにさせる「シンプルなスープ」のような存在が必要だ。
クリエイティブもメインに力を注ぐのは当たり前だけど、スープのような存在に神経がまわらないことがある。惰性でスープを作ることがある。お湯を入れてかき混ぜるだけでいいや、という気持ちで作ることがある。でも、ユーザーの立場でいうと一番最初に接する存在。それの印象が悪ければ、後のメインにも影響する。
おいしいシンプルなスープを作りたい。