10.04.15-04.18 「牧志禮 写真展 札幌南一条 幻想の密室」
■ 街の中の「密室」
「 牧志禮 写真展 『札幌南一条 幻想の密室』」
会
期:2010年4月15日(木)~4月18日(日)
会 場:まち×アートセンター OYOYO(南1西6)
写真・文: 牧志禮 / 被写体・文 阿倍マリヤ / スタイリスト:Curiss
市内東急ハンズの西へ隣の隣にある「第2三谷ビル」。ここは札幌から古くからの商業ビル。現在でも雑貨店、カフェ等飲食店、レストラン、ヘアサロン、リラクリゼーションサービスなど多くお店が入っている。これらテナントを利用したことのある人も多いと思う。
6階にOYOYOというアートスペースがあるのはご存知だろうか? ここでは有志による美術部、写真部、デザイン部、音楽部等などがあり、このスペースを中心に表現活動を行っている。
本スペースはもとはビルオーナーの住居として使われていた。そのため展示、ライブ等に使えそうな空間に加えて、和室や、お風呂場もあるのがユニーク。今回、それらの場所を使った写真展示にお邪魔してみた。
その内容は「和室」や「お風呂」という空間を意識したと思われるミステリアスな写真とテキスト。展示の様子を以下紹介していこう▼
▲ エントランスから入ってすぐ正面にあるスチール。本展示の基本的な世界観が提示されている印象を受けた。
▲ 和室を使用した展示空間全景。和室の雰囲気が写真の作品世界に入りやすい。
▲ 和室展示のディテール。小道具等に工夫されており、写真展示というより被写体の想い出を回想するインスタレーションのように感じた。
▲ お風呂場を使った。展示空間。入口で懐中電灯を持って、ここに到達する。暗い空間の中で、写真を照らして見る。
本展示がユニークなのは展示場所が撮影場所になっていること。展示を見ながら撮影の様子をいろいろ想像するのも楽しかった。撮影は事前の打ち合わせをほとんどしない形で撮影を進めていったそうだ。その場でのインスビレーションが、作品世界にも生かされている感じがした。
Photograph & Text by Shinichi Ishikawa (NUMERO DEUX)