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35 アンティーク家具「ニッキニャッキ」

アンティークと親しみやすさ

    いい家具欲しいですよね?それはわかっているけど、家具を買うのは結構、大変。値段が高ければいいという訳でもないし…。そんな悩みに優しく対応してくれるお店がオープンした。名前は「ニッキニャッキ」。アーティーク家具/雑貨/家電をあつかっている。お客さんとコミニュケーションを大切にして、リーズナブルな価格で商品を提供していきたいというオーナーの三重野氏にインタビューしてみました。text by NUMERO DEUX



NUMERO DEUX SPRCIAL 035
"Round" Interview With Akira Mieno(ニッキニャッキ)
取材日時:2001.1.26(土) 20:00-21:30
取材協力 :ニッキニャッキ
Interview by SHINICHI ISHIKAWA(NUMERO DEUX)
Photograph by NUMERO DEUX)
Art Direction & Design:NUMERO DEUX
NUMERO DEUX Copyright.

ニッキニャッキ Interview with Akira Mieno

簡単に現在までのプロフィールを教えてください?

    もともとサラリーマンで営業の仕事をしていました。30才を過ぎて自分が会社の組織の中で働くことにむいてないと気づきました。それでいずれ自分で独立して商売をやりたいと考えて、退職。それから転々とフリーターをしてました。ニセコの民宿で働いたり大工や飲食店業務などいろんな仕事を経験しました。大工の仕事をしたのは、建築に興味があったのと、店を開くときに役に立つと思ったからです。や物づくりに関わりたかったからです。民宿で働いていたのはスノーボードが目当てです(笑)

    アンティークショップを始めることは、徐々に構想ができて本格的に動きはじめたのは2〜3年前位です。アンティークについては昔から趣味として好きでした。当初はカフェスタイルの中で、物販をおこなうことも考えていましたでも、商売をするのは初めてなのでとりあえず物販に専念することにしました。商売についてのノウハウは家族や親族に商売に関わっている人がほとんどいないので、知り合いになった骨とう品屋さんについて歩いて勉強させてもらいました。その他は基本的に独学というか今も勉強中です(笑)

お店の紹介をおねがいします?

    1960年代〜70年代位の時代を中心とした家具と家電と雑貨をあつかっています。家具は木の素材を活かした懐かしい感じの椅子やモダンデザインよりのものですね。家電製品はレコードプレイヤー、トランジスターラジオ、時計類など、コンディションの良い物を仕入れ、実際に使っていただける状態で販売しています。雑貨は幅広く食器はその時代のノリタケ、グラス類はレトロデザインのもの、当時のテレビキャラクターのものを扱っています。

チェアが売れているみたいですね?

    椅子については張り替えをしなくていいものは張り替えしない状態で、できるだけ安い値段で提供しています。張り替えが必要なものは職人さんに頼んで綺麗にしてもらっています。まだ構想ですが、張り替えのカラーをお客さんに選んで頂いてカラーオーダーを展開しようと思っています。そのパンフレットなりパネルを作ろうと思っています。とりあえず今はお客さんとコミュニケーションをとりながら既成の生地見本帳を見て頂いて選んでいいただけます。オーダーですが、値が張らないようにしようと思います。

客層はどんな感じですか?

    20代〜30代前半の方が多いです。女性の方が好奇心が強いようで6:4で女性のお客様が多いです。うれしいのはオープン1ヶ月の間で結構リピーターの方がいらっしゃっることです。1ヶ月足らずで思ったのは口コミは最大の宣伝だということです。30代前後の方は骨とう品寄りのモノを選ばれますね。逆に20代の方は70年代位のわりと新しめのモノを選ばれます。

これからどんなお店にしていきたいですか?

    自分が持っていきたいお店の方向性はカッコイイとかカワイイものはもちろん、ダサカッコイイとかダサカワイイモノたちもミックスした楽しめる店にしていきたいです。

    あと、自分の経験から感じるのはアンティークショップってなんとなく入りにくいイメージがある方もいらっしゃると思うのです。その現状を反面教師として自分の店は入りやすい雰囲気を作っていきたい。それで今、店に来ていただいた方にビン牛乳をストーブで暖めて飲んでもらうサービスをおこなっています。これは思ったより好評で(笑)飲んでいただいている間にお客様とお話しをして、なんとなくお客様がこういう方でこういうものを探しているんだなぁ、とわかってきますね。もちろん、ただ見に来てくれる方も大歓迎です。極端な話、お客様が何も買わなくて何回来られても僕は牛乳を出しつづけます(笑)。全然自分はそれでいいと思ってるし、来てもらえればいいなと思っています。そこからのなんらかのコミュニケーションがとれればいい。その方がお買い物をしていただくお客様にならなくても何らかの形で伝えていってもらえて、あとからどこかで誰かがお金をポトンと落としていただければいいんじゃないかと考えています。

    売れる品物をあつかいながら、いかに特色をだすか、というのは問題ですね。サラリーマン時代も営業をやっていたので仕入れの時に役立っています。今までの経験は全部役だっていると思います。そいう意味で、今から店をはじめたのもまわり道だったとは思いませんね。



ニッキニャッキ

060−0042 札幌市中央区大通西12丁目西ビル2F
営業時間12:00 -20:00(定休日月曜)
(2007.8.7現在 お店は閉店)
   
● After Hours 取材を終えて オーナーの三重野氏とお店でお話しをしていると、それだけで、世間の喧噪から離れられるリラックスできる雰囲気を持った人です。ニッキニャッキは単なるショップというよりも、新たなサロンとして発展していくような気がしました。
NUEMRO DEUX






   

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