父と娘のゆるい話あり
DVD REVIEW
「マッチスティック・メン」(2004・アメリカ)
ニコライス・ケイジが詐欺師の主役ということで、巧妙かつ華麗な詐欺の手口が繰り広げられる話、かと思ったら、ちよっと違った。
父と娘の話が中心になっていて、ホームドラマ的なやりとりが、けっこう微笑ましい。ベタベタしそうな雰囲気が出そうなところを、さすがリドリー・スコットがシャープな映像で見せてくれる。意外と良い組み合わせ。
そうやって、ほのぼのしながらもラストが近づくと、いろいろな展開もあり、飽きさせない。同時にこの映画における「詐欺」というテーマも見えてくる。ラストは「なんだそりゃ」という感じもしなくもないけど、そこはまた微笑ましい。リドリー・スコットのこういった作品も悪くないね。