もっと、ストイックにしては。
DVD REVIEW「カンパニーマン」(2002)
「CUBE」監督の作品。スタイリッシュな産業スパイサスペンス、と感じなのだけと、後味はどうもスッキリしない。
狙いすぎで、集中力がなくなって大甘になったという感じか。ターゲットの真ん中ではなく、ギリギリ点数になるようなところに、数発打ち込んだ感じ。合計点はそれなりなんだけど。
どちらかというと静的な前半のほうが楽しい。後半のダイナミックな部分は、予算不足なためか、大ざっぱでかえって作品の魅力を殺しているような気がした。
どうせなら、ずっとシンプルに地味にいけばいいのにと思うけど、本作については監督はメジャー感のある、アクションが欲しかったのかな、という感じ。もっと大予算作品を観てみたい。