妄想エリート
「フタを開けてみないとわからないですね!」。それは、そうなんだけどさ。フタを開ける前にいろいろ考えることもあるでしょう。いろいろなことがさ。
僕はフタを開けるのが苦手だ。開ける楽しみより、開ける恐怖が強い。自分は強度の保守傾向があるのかな、ふと思う。普段は頭の中は結構、妄想だらけなのにね。
妄想といえば僕は一言ある。よくニュースで「犯罪者の妄想と現実の境目がわからなくなった犯行」なんて説明があるが、それは違うと思う。現実に簡単にシフトできる妄想なんて、弱い、弱すぎる。僕の妄想はそんなものではない。現実化なんてできない。
僕のような妄想家は決して、それが現実になるとは必ずしも望んでいない。現実を欲するような、妄想とは情けないと思う。妄想は、妄想である。そこで完結しないといけない。妄想の中で完結しない妄想は真の妄想はないのだ。妄想とは必ずしも、「願望」ではない。僕は、自分では好きでも、願ってもない妄想をよくする。妄想の完成度を高めるのは客観性なのである。妄想という単語を使いすぎたね。
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