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どう生きて、どう死ぬか。

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「チェ/39歳 別れの手紙」(封切作品観ました)

 チェ・ゲバラの生涯を描いた2部作。すいません、1部は観る機会を逃してしまったので2部を映画館で観ました。1部はDVDで観る予定。

 実在の人物の生涯なので、流れ(ラスト)はわかっています。どう描かれているか、という興味で1部も楽しみです。監督のインタビューを読んだら1部と2部では意識的にカメラワークも違うそうです。

 監督はスティーブン・ソダーバーグ。「トラフィック」や「オシャーンズ11」等で有名ですね。僕も大好きな監督です。あまり話題にならなかった印象ですが、タルコフスキーの「ソラリス」のリメイクもかなり好きです。まぁ、タルコスフキー版と比べてもしょうがないでしょう。ソダーバーグ流のラブ・ストーリーとして良くできている作品だと思う。セットも「2001年」クールさがあって好き。

 ソダーバーグはスタイリッシュな映像を撮ります。本作でも、舞台はゲリラ戦ということで場面のほとんどは森林の風景。そこでの泥臭い戦い。でも、そこからは土や血の匂いよりも、植物の緑と光を描いたアーティステックな印象のほうが強い。全編戦闘シーンともいえますが、血なまぐさいシーンを控えめです。そこが僕には逆に作品に集中できました。

 監督の一番描きたいのは、戦闘シーンではなくて、ゲバラの心情だと思う。本作は主観的でアーティステックなショットが多い。それは理想に燃えるゲバラの心情だと解釈すると、本作はとってもわかりやすく、心に残る作品でした。

 

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