泥臭さ
スーパードラマ!TV
「レネゲイズ」(1989)
「24」のキーファー・サザーランドが秘密捜査官役で出演している。でも、髭を生やした金髪で「24」のクールな感じとは遠い。性格もどこか投げやりな感じ。野暮ったい。
この主人公サザーランドのキャラクターが本作のすべてを物語る。ヒネた感じであるが優秀。そんな警察官が宝石強奪殺人犯を追いつめるアクション作品。
話はこういった映画の定石通り進むので、意外なオチとか、スタイリッシュな演出もオシャレなサントラもない。「そういえば、ひと昔の刑事ものってこんな感じだったなぁ」と思いだしました。泥臭い感じね。
本作の唯一の特徴は主人公とともに捜査をするインディアン、ルー・ダイアモンド・フィリップス。強盗犯人が、インディアンの伝説の槍も強奪したことから、主人公と組むことになる。この存在は、インディアンのムードを作品に出すことと、主人公と対照的にクールなキャラクターを演じていて、凸凹コンビ的なコントラストが楽しめる作品になっている。
今の時代、なかなか「ごくごく普通の刑事アクションもの」というのを出しづらい時代だと思う。だけど本作のような安心して観ることのできるシンプルな作品はあってもいいなと思う。どこか懐かしく、安心できる作品だった。後、泥臭い感じね。