ダークチェリーモカ
大切なのは毎日の少しの変化だと思う。それは自分にしかできない。意識しないとできない。
確実な少しの変化。それが積み重なって大きな変化が生まれる。未来のために今を耐える。何事もスピード社会の今はそれが逆に一番難しいことだと思う。
午前中の予定が早く終った。ランチまで少し時間があったのでスターバックスに入ってみた。いつものようにキャラメルフラペチーノを頼もうかと思ったけど、「ダークチェリーモカ」という新製品があったので、とっさに注文した。テイクアウトの店でカウンターのメニューに新商品があると、思わず頼んでしまうことが多い。術中にハマッているのかしら。
ジョン・ライドンがピストルズの最後のライブをやったような気分で席につく。それで「ダークチェリーモカ」を飲んでみると、不思議にうまい。ネーミングから想像しにくいかもしれないが、モカのカフェラテの中に、チェリーの味がするのだ。といってもキワモノな感じではなくマッチしていて落着いた味である。
カップのデザインも素敵だし、今の季節にも合っている。適切な味、適切なデザイン、適切なタイミング。
スターバックスって、最大公約数にオシャレなものを提供するのは本当にうまいと思う。それらはこれを生み出した人々の細かい変化に積み重ねではないか、とカップのデザインをみながら考える。
最初はヒラメキかもしれない。でも、ヒラメキだけでは完成度は作れない。ディテールの積み重ねによって、絶妙なデザインバランスとなる。大切なのはディテール。それを実現するのは毎日の変化ではないか。それは、自分自身だけが可能な変化だと思う。
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