10.01.22 -03.28 「所蔵品展第4期 わたしの三岸好太郎」
冬の中にある美術館
●「所蔵品展第4期 わたしの三岸好太郎」
会 場:三岸好太郎美術館(北2西15) 期 間:2010 年1月22日(金)〜3月28 日(日)/ 9:30 -17:00(入場16:30まで)
休館月曜(但3/22開館・3/23休館) /料 金:一般¥500・¥250
*中学生以下&65歳以上は無料。毎週土曜日は高校生無料・団体割引あり
静かな冬の週末。その空間を歩くのは気持ちがいい。ある美術館を目指した。地下鉄西18丁目駅から歩いて400メートル程度。そこに三岸好太郎美術館がある。付近に知事公館、道立近代美術館があり、市内中心部付近ながら静かで自然を感じさせるエリアである。
本美術館は、昨年亡くなった俳優 緒形拳も機会があると訪れていたという。このことは没後に子息の緒形直人の手紙から、初めてわかったとのこと。多忙な中、本美術館にひっそりと訪れた緒形拳は三岸好太郎の作品のどこに魅力を感じていたのだろうか…
現在、第4期の企画展「わたしの三岸好太郎」が開催中だ。本企画は館内でお客さんに好きな三岸作品のアンケートを実施。それをもとに展示が行われている。会場内には集計結果の一覧があり、作品の順位を知ることもできる。
また、各作品に寄せられたコメントが作品説明のかわりに紹介されていて、興味深い。お客さんの意見が反映した企画展示となっているのがユニーク。また、今回は特別展示として、最近発見され新聞等で話題となった三岸のスケッチと作品も展示されている。併せて鑑賞してみてはどうだろうか。
以下、展示の様子を紹介していこう。
▲ 会場の様子。本展示は1Fと2Fの展示室をすべて使用している。写真は一番広い展示室。ここで1/30の14時よりミニリサイタルが予定されている。
▲ よく知られる蝶の作品。これが実は今回のアンケートのベスト1である。あと2つの作品がベスト3として常に人気があるという。そのふたつを会場で探してみて欲しい。
▲ 最近、発見されたスケッチの特別展示。展示されている作品の元になっているのがわかる。探してみよう。
▲ 2Fには蝶の塗り絵コーナーを開設。備え付けた色鉛筆で塗り絵を楽しむことができる。
▲ これも人気が高い作品「猫」。本作が宮沢賢治の作品世界を連想されることから、2/6の14時より宮沢作品の朗読とギターによるイベントが行われる。
Phtograph & Text by Shinichi Ishikawa(NUMERO DEUX)