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10.12.03"Piece of Heaven & Spells From Sapporo EP" RELEASE PARTY "

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 "Piece of Heaven & Spells From Sapporo EP" RELEASE PARTY "
日    程: 2010年12月03日 (金) OPEN_21:00 LIVE START_22:30(1st Set)/24:30(2nd Set)
出    演: LIVE : Fuminori Kagajo -Special Band Set- 加賀城史典(PC,key) 工藤拓人(key) 横辻清夫(gt) 竹内聖(bass) 小野健悟(sax) 菅生泰礼(tp) DJ : Fuminori Kagajo(scherzo)  / Toshiya Watanabe / Masahiro Yamada
会  場:PROVO 札幌市中央区南6条東1-2 KI Bldg 3F  tel.011-211-4821 
入場料: 予約 / with Flyer ¥2,000(1ドリンク付) Door ¥2,500(1ドリンク付)
お問い合わせ&ご予約: info@scherzosketch.com

 
パフォーマンスユニット「スケルツォ」の音楽を担当で、DJ、サウンドクリエイターとして活躍する加賀城史典。彼の新作レコードのリリースを記念してスペシャルなライブ・イベントが開催される。会場は札幌のサブカルチャー発信スポットであるPROVO 。一緒にプレイするDJはソウル系の選曲のToshiya Watanabe とイベント『Jazz in the House』でも活躍するMasahiro Yamada 。ライブは2ステージのセット。リリース曲はもちろん、scherzoの新作公演で演奏した曲や新曲も演奏予定。会場では、レコードやスケルツォTシャツの販売も行う。本格的なライブセットが楽しみな週末のイベントである。お見逃しなく。




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NEWS 新刊情報「北海道裏観光ガイド」

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「北海道裏観光ガイド」(書籍)

発行日:2010年11月21日
企 画:RPG /  発 行:NPO法人北海道冒険芸術出版
編 集:堀 直人  / グラフィックデザイン:堀 直人・関村篤史 
判 型:20cm×9.7cm(3冊セット) /  価 格:¥1000
販売場所(予定も含む):「古本とビール アダノンキ」「からさわ薬局」「くすみ書房」「三省堂書店 札幌店」「The WORLD BOOKS&CAFE」等。取扱先募集中
問い合わせ先:rpg.horiアットマークgmail.comまで(「アットマーク」を@へ置き換える。http://twitter.com/rpg_hori

USTREAM配信「裏観光ナイト vol.00 北海道裏観光放送局」
http://www.ustream.tv/recorded/10973091

札幌より新しいスタイルの北海道ガイドが発行された。題名は「北海道裏観光ガイド」。タイトルはオドオドしいが、表紙のデザインは従来ガイド本のイメージを裏切るポップで凝ったグラフィックデザイン。誌面を開くと北海道のさまざまなスポットについて、しっとりとした質感の雰囲気ある写真が多数掲載されている。そして、それらにこの地に対する文化的な考察にあふれた気持ち入った文章を読むことができる。誌面レイアウトはシンプルで読みやすい。

細長い判型で3冊でワンセット¥1000。そんな点もとってもユニーク。ガイドとしても、読み物としてもおもしろい。車のグローブボックスに放り込んでおけば。ドライブが必ず楽しくなるはず。もちろん、普段持ち歩きのバッグに入れておいてもいいだろう。

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札幌の新しいメディアの誕生を祝いたい。
せひ、多くの方に買い求めて欲しい。これが多くの人が買ってもらえることが、北海道のカルチャーを盛り上げることにつながるに違いない。

本書籍は年に1回程度の発行を予定しているとのことだ。また、本書籍発行以外にもさまざなプロジェクトへの対応を考えているという。北海道をおもしろくする、なにかユニークな試みを検討したい時コンタクトをとってみたらどうだろうか。

Photograph & Text by Shinichi Ishikawa (NUMERO DEUX)

 









 

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映画コラム「マルドゥック・スクランブル 圧縮」

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Film Review
「マルドゥック・スクランブル 圧縮」(封切作品)

スーパーヒーローは、スーパーであるがゆえに普通ではない。普通でないということは少数派である。そして、少数があるがゆえに孤独感に苦しむことになる。そして自分の存在意義について「普通の人々に」に証明できなければ、生きられないのかもしれない。どんなに能力があったとしても…

原作は小説だということ。でも、僕は国内SFの知識はほとんどない。最近は寝る前にJGバラードばっかり読んでいる。そんな不勉強な僕には、どんな話なのかもまったくわからないまま本作を観ることになった。ひとつあった情報は「おもしろいらしい」ということのみ。ビジュアル的な情報も当日、映画館で観たポスターだけ。それも上の画像みたい感じだからよくわからない。

もちろん、ネットで検索すれば公式サイトもあるし、いくらでも情報が出てくるのはわかる。でも、どうせ知らないなら、そのままの状態を大事にしてみた。そのほうがワクワクするし新鮮だし。劇場は須貝ビルの映画館、ディノスシネマズ札幌劇場。平日夕方18:40分。上映時間は1時間程度であり、本作は3部作の予定だということ。国内の上映館もひどく限定されている。つまり、本上映はDVDのプロモ的要素が強いかもしれない。1時間程度というのは平日の仕事帰りに、観るのに丁度いい。こういった作品の上映が、もっとあってもいい気がする。

ファーストシーンは、なかなかミステリアスな感じ。背景美術から街のシーンを観た時から「ブレードランナーみたいだなー」と思う。その印象は作品最後まであった。主人公の誕生(再生)のところはウィリアム・ギブスンの「カウントゼロ」かしら、と思ったり。別にパクリとあの感じではなくて、うまく消化されていると思う。なんというか、サイバーパンクの世界にうまく導かれる。

本作は、主人公の女の子が武器を振り回して、やたら強かったりするのだけどそこはそれほど重要ではない気がする。アクションシーンは後半にハイライト的に集中していて見応えがあるものの、僕には少しだけ冗長に感じられた。それよりも、アクションの希薄なドラマシーンのほうが興味深い。少女が外出するところとかね。

武器やら、ハイテクやらのアイテムがちりばめられているけど、本質的にはお話はサスペンス色が濃く、これからどうなるのか?というのが楽しみである。主要キャラクターがみんな一癖、二癖あって「過去」を持っていて、含みのある感じが話を魅力的にしている。

人間離れした能力があったとしても、自分の存在意義を証明するために必死な登場人物たち。その切実さに、僕は心が打たれる。グロテスクだったり過激なシーンがあるために、「サマーウォーズ」のように万人に勧められる作品ではないが、未来の架空の都市での彼らは、みんなどこか悲しく、同時に魅力的である。

 

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10.10.23-11.21「リトルローラ・カスタム・アートショー」

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「リトルローラ・カスタム・アートショー」
会 期:2010年10月23日(土)~11月21日(日)10:00~21:00
会 場:札幌ロフト・グラフィックコーナー(北5条西2丁目エスタ6階)
料 金:入場無料
主 催:ペイントモンスター・アートスタジオ
企 画:(株)ペイントモンスター / (株)アートプリントジャパン

札幌ロフトでは10月29日より売場を拡大。スタッフの安友さんに聞いてみると、特設されたクリスマスセンターでは、クリスマス気分を楽しくする!グッズを紹介。また冬を快適に過ごす「暖かい」アイテムも充実。タジン鍋や保温力のあるお弁当箱が人気だという。また、来年のカレンダーや手帳のコーナーも人気。さて、それらに加えてグラフイックス売場では、市内の作家によるオリジナルのアート・トイの展覧会が開催されている。安友さんも欲しくてたまらない作品があるという。それを紹介していこう。

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▲ オリジナルの「リトルローラ」

本企画は札幌のプロ・アーティストグループ、ペイントモンスター・アートスタジオによる展覧会。タイトルの「リトルローラ」とは本スタジオの代表でありアーティストの伊藤マーティがデザインから制作を手がけた「キッチンに住む小さな女の子」をイメージした手のひらにおさまるような人形のアートトイ。可愛らしく自宅や職場等のアクセントにテーブルの上にでも置いておきたいアイテムだ。

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▲ 35人のアーティストによる制作されたカスタムされたローラ。

「リトルローラ」の誕生はさらなる発展をみせる。着色される前のローラはレジンという素材でできていて白いフォルムを持つ。この未着色の素材ベースにして、国内外35人のアーティストがそれぞれの持ち味でカスタマイズされたローラを作ってもらって展示・販売する、本展覧会「リトルローラ・カスタム・アートショー」となった。カスタムされたローラはオリジナルとは違った雰囲気をたっぷり楽しめる作品になっている。作品はアーティストによって価格がつけられ、気に入ったものがあれば入手できるのも嬉しい。

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▲  関連アイテム、ラベンダーの香りのする「ポプローラ」と「あみぐるみローラ」

 ほかローラの額装された作品、あみぐるみのローラや、ラベンダーの香りのするローラ、本展覧会の図録も販売されている。伊藤マーティは、札幌 三越にて11月16日より「伊藤マーティ作品展」が予定。これは平面作品を中心とした内容となる。本展覧会とはまた違った作品世界も体験して欲しい。


参加アーティスト等の詳細は以下ウェブサイトにて。
また、11月の週末にイベントも予定されている。
http://www.paintmonster.com/

Photograph & Text by Shinichi Ishikawa (NUMERO DEUX)  


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映画コラム「マザーウォーター」なにもないことが、なにもない。

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「マザーウォーター」(封切作品)

     映画のリアリティ、ストーリー、起承転結というのは、映画の魅力のほんの一要素に過ぎない。なので、別になくてもまったくかまわない。でも、ひとつ条件がある。なにかそられに「代わる」語りたくなるシーンがあるということだ。

 本作、小泉今日子の初シーンから嫌な予感がした。それはお店のドアのガラスを拭くシーンなのだけど、それがどうにも格好良くない。僕の見間違いでなければ、拭き方が雑なのだ。一番ゴミがたまりそうなさんの部分をふきとっていない。それではキレイにならないと思う。彼女がそういう粗雑な性格な役なのだといいのだけど、そうではない。彼女はストイックに素敵なカフェをやっている真面目な役なのである。後から真剣にコーヒーを煎れるシーンが何度か出てくる。でも、冒頭の窓拭きを思い出すと、どうもコーヒーへの真剣さがうさん臭く思えてくる。僕が神経質すぎるのだろうか。でも、本作のような淡々として作品では、そういった細かい部分が大事なのではないだろうか。

僕は「めがね」「プール」は観ている。その2作と本作と比べると「めがね」が一番おもしろかった。「めがね」はある土地に休暇に訪れた、現代的である主人公の体験、という部分で感情移入できたし、主人公の心境の変化、料理や体操(ややあざといが)印象に残るシーンがあり、そのほか楽しげなシーンもいろいろサービスされていた。自然の描写も良かった。

「プール」は「めがね」と比べると、随分「なんだかなー」という作品になっていたが、現地の子どもを養子にしている小林聡美とか、その子の親探しとか、主人公と小林聡美の笑えない奇妙な親子関係とか、暗い設定が変に印象に残っており、そこは作品に心にひっかける「フック」はあったかなと…「マザーウォーター」を観ながらそんなことをずっと考えていた。

 本作の「なにか、おこりそうで、おきない」というコンセプトは、僕は嫌いではない。ただ、なにも起きないなら「その代わり」が必要になる。多分、監督はシーンごとに何らからの思い入れはあると思うだけど、僕には「その代わり」は見いだせなかった。

 作品内のシーン、(ほぼ)店頭だけの豆腐屋、浴場の出てこない風呂屋、お店の外観もよくわからないバーというのは、その見せ方自体は文句はないのだけど、でも、その不自然さカバーする、おもしろさ、というのが感じられない。料理のシーンは少なめなのだが、それはたださびしいだけ。どうせなら、バーカウンターに思いっきり料理を並べるくらいのシーンがあっても良かったと思う。

 シーンがほとんど室内なので、妙に閉塞感がある。「プール」と本作の小林聡美って、そられの役柄好きなのかなぁ、この女優さんはもっと奥行きのある実力のある人だと思うので、妙に抑制されている役というのは損だと思うのだけど。もたいままさこは、まぁ、いつもどうりなのだけど、本作では全面に出過ぎていて正直うるさい気がした。バランスの中で強すぎだ。市川実日子も、僕はファンであるけど、風景のひとつのようなキャラだったなぁ。

 もう一度書こう。登場人物が浮世離れしたキャラクターであることは全く問題ない。そして、彼らの住む世界はとっても平和である。それもいい。ただ、そのコンセプトだけをプレゼンにように提示されても魅力にならない。印象に残るシーンがなかったのが問題だと思う。

 監督の意図はなんとなくはわかる。世の中が複雑化して、インターネットや携帯電話とか、24時間せかされているような現代社会の中で「シンプルな生活」を見せたいということなんだろう。ただ、実際登場人物のように生きるのは、難しいし、フィクションとして「羨ましいなぁ」と心底憧れるようなシーンが僕には感じられなかったのが残念。まとめてみると、監督の理念はわかるし、方向は嫌いではないのだけど、それがアイディアの提示だけで留まっている気がする。映像としての作品になっていないのだ。

 別に、愛だの恋だの大騒ぎすることはない。
でも、本作では「素敵ふう」なシーンがあっても「素敵だな」というシーンが僕には感じられなかったのが残念。

 

 

 

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MAGNETとは?

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 フリーペーパー「MAGNET」(マグネット)は札幌にて2002年より発行しているフリーペーパーです。アートやカルチャーをテーマに年に4〜5回程度発行しています。インディペンデントなミニ・メディアです。札幌市内のカフェ等飲食店、美術館等アート施設で配布しています。


 ●郵送料をいただければ郵送もいたします(1冊120円)/ 定期購読も対応いたします。
 問い合わせ先 qzj12432@nifty.com まで。

 ●マグネットの情報については、以下URLから最新号からバックナンバー情報を見ることができ
  ます。

   http://numero.txt-nifty.com/blog/magnet/index.html 

 ● 以下、「MAGNET」を知るための参照記事です。

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