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(最終日)11.04.02-04.10 「札幌ビエンナーレ・プレ企画2011 美術館が消える9日間」

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「札幌ビエンナーレ・プレ企画 2011
—アートから出て、アートに出よ。― 美術館が消える9日間」

会 場:北海道立近代美術館 
会 期: 2011年4月2日(土)- 4月10日(日)

主催:札幌ビエンナーレ・プレ企画 実行委員会
http://www.sapporo-biennale.jp/

【出品アーティスト石倉 美萌菜 / 磯崎 道佳 /伊東 篤宏/伊藤 隆介/梅田哲也/金子 良(のびアニキ)/黒田晃弘/contact Gonzo/鈴木 涼子/高橋 幾郎/トーチカ/初音“スクラッチ”ミク/結城幸司


● 感じれれた未来への方向性。
   札幌ビエンナーレ・プレ最終日レポ。

先日、初日のレポートを書いてみた。それに対になるレポートとして最終日のレポートと全体的な感想も書きたいと思う。

本プレ企画には4000人の来場者があったそうだ。札幌ビエンナーレ・プレは地元発の企画であり、かつ特定の主催スポンサーはいない。実行委員会はボランティアを基本とした有志の団体である。その点を考えると、とても注目を集めた企画であったと思う。

僕はこの9日間は、慣れ親しんでいた「近美」が違って見えたと感じた。今までのイメージは公共の施設然とした静粛な美術館空間であった。それが、今回のビエンナーレ・プレでは、展示と同時にフォーラム、ライブやダンスパフォーマンス、映画上映などが17時以降も開催されたためか、美術館は活動的な空間になっていたように感じる。そこが新鮮だった。

美術館は、過去の記録を展示したり、現在の一部を切り取って展示するためだけの密室空間ではない。外の社会に密接に結びついて、活気ある表現を現在進行形で紹介でする場であっても欲しいと思う。

僕は札幌でのビエンナーレに一番必要なのはこの地で人々を引きつける「活気」だと思う。その点について今回のプレ企画から「活気」感じられたし、それは正しい方向性だと思う。

ビエンナーレ・プレの第二弾は秋の10月29日から、札幌の芸術の森で開催される。次回もぜひ注目して欲しい。

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▲by 金子 良(のびアニキ) ドジ、他者とのコミニュケーションがうまくとれない、というキャラクターをテーマに展示会場から街中でも活動を展開。今回の展示では複数のインターホンで観客と会話をすろというアートパフォーマンスをみせてくれた。

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▲by 磯崎 道佳 カラフルに装飾されたビニールに覆われた空間が作られていた。中には木製のテーブルが配置され、そこに来場者が「言葉」を刻みこめるようになっている。体験型の作品であり子どもからお年寄りまで自分の言葉を書いたり、目を通していた。

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▲ by トーチカ 男女2人組のユニット。空中にペンライトで絵を描いていくワークシップを全国で行っている。今回は、東日本大震災にむけた応援メッセージの作品を展示していた。オープニングイベントでも素晴らしいパフォーマンスをみせてくれた。トーチカの展示の様子。インタビューも実施しました。

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▲ by 初音“スクラッチ”ミク   パーテションに仕切られた独立した光のない空間。中に入ると中心に置かれるオブジェ。その前に立つと、オブジェが光を放ち、サウンドが響く。初音ミクが作り出す「音」と「映像」の世界。

 

Photograph & Text by Shinichi Ishikawa (NUMERO DEUX)

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