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MAGNET35 「好きなハコがあるなら」"HAKOMART"issue.

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● MAGNET35  

2012 Autumn "HAKOMART" Issue  生活に少し加えて楽しい生活。2012・秋
「好きなハコがあるなら」

Special Contents:
札幌と大阪のクリエイター10組によるオリジナルのハコの展示即売会"HAKOMART"。

今年、9月市内カフェ"Plantation"にて開催。売れ切れも出るほど好評につき、大丸藤井セントラル3階にて10月再び開催される。今回は、自分で簡単に紙箱を作る事が出来る「ミルクラフトてづくり紙箱キット」も限定販売される。サッポロデザインウィーク2012連動企画。

今回のMAGNETでは、"HAKOMART"の参加クリエイターとハコの紹介と、独自の「ハコ論」を紹介。ハコの魅力を探る内容になっています。

<ハコのデザイン展HAKOMART>
10/16日(火)〜10/28日(日)(10:00〜19:00・最終日17:00迄)
大丸藤井セントラル3階(南1西3)

Format:
仕様:A3折サイズ/オールカラー/2012年10月発行/同月中旬より配布開始。"HAKOMART"展示会場および市内のカフェ等飲食店、アパレルストア、アート施設等


From Editor:
今回のマグネットは箱(ハコ)の特集。
ハコとは僕たちの生活の中で、とってもありふれたモノですが、なければとても困るもの。自分のお気に入りのハコがあれば、生活はもっと楽しくなるかと思います。

本サイト関連記事:
http://numero.txt-nifty.com/blog/2012/08/120901-0909hako.html
http://numero.txt-nifty.com/blog/2012/09/20120901-hakoma.html
http://numero.txt-nifty.com/blog/2012/09/post.html

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映画レビュー「マルドゥック・スクランブル 排気

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●「マルドゥック・スクランブル 排気」(封切作品)

まず、自分の立場から。僕はアニメしか観ていません。


3部作の最終作。つまり、クライマックス〜ラスト。
そんな気負いは作品全体からが感じられない。


前作で、終わりと思ったカジノのシーンが続くのは驚く。クライマックスなのに、そんなことしていていいの?という感じ。全体を通して振り返ると、なかなか良いシーン。あえて、難をいうならこのシーンは、比較論でいけばアニメーションより、小説のほうがしっくりくる気はした。

最終決戦に備えて、主人公の心を整理していく場面。カラフルな映像とカジノという華やかな中で、もっと動きがあっても良かったかな。回想シーンに飛ばすとか。まぁ、それも小手先っぽい気もするので、結果的に地味になったけど、良い場面かと思う。ゲームを通して生き方を考える。ベタではあるが核心。


ラストのバトルは、意外にアッサリなのはいい。この控えな目なところが、本作に余韻をあたえている。主人公にとっては、戦いは 仕事でも、楽しみでもないからね。勝つか、負けるか別として、もう、彼女にとって、敵役はとても小さい存在に見えたのではないだろうか?


3部作を通して振り返ると、派手なシーンや意外な展開は思ったより少ない。一度、人生を失った主人公の再生の話として捉えれば、本作の魅力よりわかるかなと思う。動的より静的な場面で印象に残る作品だった。最後にひとことだけ、今回のチラシのデザインはいまひとつだと思う。

Text Shinichi Ishikawa / NUMERO DEUX

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映画レビュー「プロメテウス」。変らないコト。

Photo

映画レビュー
「プロメテウス」(封切作品)

● メカニック、エイリアン、最後は浅い人間。

「エイリアン」から、30年。
さて、リドリー・スコットは、どうくるか?とワクワクしていたら、まったく変ってなかった。そのセンスのすべてが。

オリジナルの続編なんだから、それはそうかもしれないが、
妙に嬉しい。変らないのが評価されない今日。本作は変らないのが美しい、監督の内面で純粋培養された映画。

そこまで、リドリースコットが考えていたかは、わからかない。
少なくても30年のギャップを埋めるために、変な小細工はしなかった。最新のCG技術を駆使しながら、30年前のセンスを映像化している。

プロメテスウス号がエンジニアの惑星に着陸。
そこから、捜索隊の車両が出て行く。そのシーンですべてを了解。とってもいい。洞窟を自動でマッピングしていく、赤く光る装置もいい。そのあたりを楽しむのが正解。あと、医療マシン。

要するにメカニックデザイン(当然、アンドロイドを含む)。
を主軸として、お約束の人物ドラマがすすむ。
エイリアン・シリーズにおいて、結局は人間は脇役。
主役は、メカニック、そして闇にうごめくエイリアン達。

大事なことだから、繰り返そう、
素敵なメカニック、登場人物の(浅い)思惑、そしてエイリアンの活躍。この3つがあればいい。

本作から、エイリアン・シリーズを知ったなら、過去作品にさかのぼるのもおすすめ。
オリジナルから、ジェームズ・キャメロンの「2」。デビッド・フィンチャーの「3」。そして、ジャン・ピエール・ジュネ「4」。それぞれ味わいがある。

息抜きに「エイリアン対プレデター」もいいよ。

Text Shinichi Ishikawa / NUMERO DEUX

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