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12.11.17-13.2.11 「エヴァンゲリオン展×札幌」

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-- 札幌アート&カルチャー 行ってみて話をきく。03--

エヴァンゲリオン展×札幌

EXHIBITION of EVANGELION in SAPPORO
期間:2012.11.17-2013.2.11 /10:00-19:00(入館18:00時迄)(休館日12/31)
会場:札幌ファクトリーレンガ館3F(北2東4)
料金:一般・大学生¥1,200/中高生¥1,000/小学生¥500

今回は話題のアニメーションの作品の展示会についてレポートです。

1.「エヴァンゲリオンとは?」

「エヴァンゲリオン」(以下エヴァ)とは1995年から全26話で放映された日本のアニメーション作品。TVシリーズの他、劇場版が制作されており、現在「新劇場版」の3作目「新劇場版:Q」が上映中あらすじは「使徒」と呼ばれる正体不明な侵略者に対して、主人公の少年は特務機関「ネルフ」の司令官である父親が開発したヒト型兵器「エヴァンゲリオン」に搭乗して戦うというもの。魅力的な脇役やメカニックデザイン。内気な主人公と父親との葛藤や仲間との交流、背後に隠されたミステリアスな要素から、大ヒット作品となった。その規模は「宇宙戦艦ヤマト」「機動戦士ガンダム」に匹敵するといえば、その人気の高さはわかってもらえるだろうか。

2.「エヴァンゲリオン展×札幌」開催。

今回、上記に紹介した「新劇場版:Q」の封切にあわせて、札幌の中心部にある商業施設「サッポロファクトリー」にて、「エヴァンゲリオン展×札幌」が開催された。これは本作品の企画書や、シナリオ、絵コンテといった制作の流れをたどる資料から、メカニックやキャラクターの等身大フィギュアの展示、エヴァの世界を体感できるアトラクション、グッズ販売をする「エヴァストアin札幌」の併設など、ファンから、最近興味を持った人にむけても魅力的な展覧会となっている。現在まで道外3つの県で開催され、札幌で4ヶ所目の開催となる。

3.主催の「株式会社メディア・マジック」ついて。

「エヴァンゲリオン展×札幌」を主催するのは、市内の企業で携帯電話などのモバイルコンテンツ事業を展開しているメディア・マジックである。1996年に創業、スタート時に受託した仕事がエヴアのスクリーンセイバーの制作だったという。そこからエヴァとの縁がはじまり、現在も「エヴァ&アニメ@GAINAX」「EVANGELION GATE」という携帯電話むけのコンテンツサービスをおこなっている。

4.メディアマジック代表の里見英樹に話を聞く(▲写真)
プレスむけの内覧会にて代表の里見氏に話を聞いてみた。 

---まず、今回の展示を主催することになったいきさつは?

「昨年、宮城県にある石ノ森章太郎美術館での『エヴア展』を観たのは素晴らしい体験でした。そこで、ぜひ札幌での開催をやらせてくださいと要望しまして、今回実現しました。会場探しをしまして、いくつか候補はありました。3ヶ月という長期間お借りできること、レンガ館の雰囲気がエヴァにあっていると思い、サッポロファクトリーさんになりました。開催時期は映画上映のタイミングにあわせるのと年末年始の人が動く時期がいいなと思い決めました。2月まで開催するので、雪祭り期間中も重なることから,道外からのお客さんが訪れることも期待しています」

---展示のみどころを教えていただいた。

「すべてを楽しんで欲しいですが、なんといっても『ヤシマ作戦エリア』と呼んでいるアトラクションです。ここは、ポジトロンライフルの発射を体感して作戦に参加できることと、同じ場所にゲンドウと冬月の隣に座ることができて、 作品でおなじみの緊張した雰囲気を体験できるようになっています。また、札幌展の特長として、私どもの会社メディア・マジックではエヴァのデジタルコンテンツをてがけていることから、そのテーマの展示も付加させていただいています。  
あと、北海道初上陸の「エヴァストア」が併設されていまして、エヴァ関連のグッズが入手できるのも魅力かと思います。ここでも札幌展オリジナルのTシャツや、道内企業のベル食品とコラボレートしましたスープカレーを販売しているのも札幌オリジナル展開になっています」

4.取材を終えてNUMERO DEUXの視点。

会場はレンガ館の西入口を進み、右にまがったところにあるエレベーターで直行できるテナントエリア。会場レイアウトを説明すると、エントランス→企画書セル画等展示→ヤシマ作戦ブース→エヴァと企業コラボレーションおよびデジタルコンテンツ紹介→エヴァストアとなる。みどころは代表からも話をいただいた「ヤシマ作戦ブース」はもちろんだが、個人的には、企画書や絵コンテなどの資料展示もなかなか興味深かった。また、エヴァストアもファンにとって嬉しい存在だろう。劇場最新作「新劇場版:Q」札幌駅直結のシネマフロンティアでも上映されている。今年の冬、札幌ファクトリーはエヴァ・ファンにとって「聖地」というべき場所になるだろう。

Text & Photo by Shinichi Ishikawa(NUEMRO DEUX)

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▲ 会場入口付近。

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▲ 緻密なつくりのポジトロンライフル。撮影可。 

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▲ 札幌展でのオリジナル・コラボグッズ。ベル食品のスープカレー。

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▲ 内覧会の時「エヴァタクシー」がすべてそろい撮影会が実施された。

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2012.11.25-12.25 
Dip&Merry Christmas2012

「Futaba,TRITRITRI」

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--- 札幌アート&カルチャー 行ってみて話をきく02----

「Futaba,TRITRITRI」

北海道魅力としての「鳥」

札幌の2人組のデザインユニット”Futaba.”と市内中心部にあるディップ料理レストラン” Dip&Merry”が「鳥」をテーマにしたクリスマスコラボの展示販売会がおこなわれた。初日のオープニングパーティにお邪魔しFutaba.の二人に話を聞いてみた。なぜ「鳥」なのか?!
 
Dip&Merry Christmas2012

"Futaba,TRITRITRI" 
期 間:2012年11月25日- 12月25日 18:00-25:00(不定休)
会 場:Dip&Merry
(南3条西2)ホテルラッソ 2F

Opening Party :2012年11月25日18:00



▼ 
Futaba.の2人にを聞く。

初日のオープニングパーティには展示を祝うたくさんのお客さんが来場していた。会場の中心にはデイップ料理が並び、お酒にお話に会場のいろいろな場所で楽しげな盛り上がりができていた。お客さんの対応に大変なところ、少し時間をいただきFutaba.のお二人にお話をさせてもらった。

--------- 今回の企画のキッカケは?
お店のオーナー何か一緒にイベントをしたいね!という話で盛り上がり。Futabaとしてはホテルに併設されたレストランなので道外の方にむけての企画をやりたい、という話になりました。私たちは夏終わりに引っ越しをしまして、自宅の裏が森になっています。そこには毎日たくさんの種類の鳥が飛んできます。街の中ではみられないアカゲラ、キバシリなども来ます。北海道といえば魅力は自然。鳥をテーマにした作品を作って、これを道外の人にみせたいと思って本企画のテーマにしました。それと、もともと鳥好きだったということもあります。

--------コンセプトを教えてください?
アートを自宅でカジュアルに楽しんで欲しい、と考えて価格もお求めやすい設定にしました。気に入った作品を持ち帰ってもらって家で楽しんでもらう。それは私たちの自宅の庭にくる鳥たちを作品にしてこの会場に連れて来て、誰かのところに飛び立って欲しい、というイメージがあります。あと、鳥たちはただ可愛らしい存在だけではなくて、雨の日も風の日もたくましく生きている野生の生き物としてわかってほしいと思っています。

------では、最後にこの記事を読む方にひとこと。
本企画は、今年にしかできないクリスマスの楽しみとして、お店に来ていただいて展示と美味しい食事を楽しんでいただければと思います。また、持ち帰ってもらった鳥たちの作品を家に飾って生活に取り入れてもらう。毎日作品を目にして「今日は笑っているようにみえるな」というふうに鳥を飼っている気分になってくれたらとっても嬉しいです。

● NUMERO DEUXの視点
「鳥」というテーマに絞った作品展というのは珍しいと思うし、それを北海道の魅力とつなげているのはユニークだと思う。作風も、ユーモラスにデフォルメしたものから、シンプルに捉えたものまでいろいろあるので選ぶ幅があるのも楽しい。価格帯もポストカードといったお求めやすいものからあり、そういったものもアクリルのフレーム等を買って額装すれば,お部屋の素敵なインテリアになる。気軽に楽しめるアート。お店の雰囲気も、シンプルな木目の内装が落ち着きとオシャレ感がうまくマッチしている。ディップ料理とお酒はいい組み合わせ。今年のクリスマスのイベントとして足を運んで欲しい。
Text&Photo by Shinichi Ishikawa(NUEMRO DEUX)

● Futaba. クリエイタープロフィール

イラストレーター・デザイナーの児玉美也子と、 ディレクター・プランナーの福田大年からなる札幌のデザインユニット。 「人・自然・テクノロジーの関わり」をテーマに2005年活動開始。 作品は海外デザイン系書籍・Webでも紹介される。札幌の個性派ショップが集う "space1-15"405号室『北欧雑貨 Piccolina』の店内壁画をはじめ、ファッションビル『PIVOT』の広告イラスト、『札幌国際短編映画祭』シンボルマーク、『RISING SUN ROCK FESTIVAL 2012 in EZO 』公式Tシャツ、『札幌国際短編映画祭 2012 公式ポスター』のイラストなど手がける。
フィシャルTシャツ』イラスト『『WOWOWステーションID』『札幌国際短編映画祭 2012 公式ポスター』のイラストも手がける。www.futabafutaba.org  

● Dip&Merry  お店の紹介 
2012年4月にホテルラッソ2Fにオープンした「ディップ料理」がコンセプトのレストラン&ダイニングバー。ディップ料理とは、パンやクラッカーなどにつけて食べるペースト状の料理。加えて道産の野菜、ミルクやチーズも取り入れたメニューを用意している。お一人様から、複数の集まり、またはパーティにも対応。25時という深夜までの営業時間も魅力のひとつ。また、今回の展示販売会のようなアート&デザインの展示企画やその他イベントのためのレンタルスペースも可能とのこと。興味のある方は以下にメールアドレスまで相談してみてはいかがだろうか。 hello@dipandmerry.com

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▲ 会場奥の壁面を使った大きい作品

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▲ 額装作品

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▲ お手頃なポストカード作品。

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▲ オリジナルの鳥グッズも販売されている。 

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▲ パーティ料理の中にも鳥がいました。

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