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映画「スーパーマン リターンズ」

スガイで、「スーパーマン リータンズ」を観にいった。上映場所は8Fだった。壁面の一部分にギャラリーなっていて、そこの作品は劇場に勤めている漫画家の星野之宣氏の息子さんの作品だということ。少しびっくりする。

「スーパーマン リータンズ」については、予告を何回か観た程度。感想としては、まぁ、おもしろかった、という程度だろうか。以下、内容について細かくふれていくので、ご注意ください。

まず、予告編で子供のころ描写があったので、「バットマン ビギンズ」のように、また最初からのリメイクかと思っていたら、違う訳ですね。基本的にリーブ主演のシリーズとリンクしていて、5年後ふたたび地球に戻ってきたストーリィ。ああ、だから「リターンズ」なんですね。すいません、遅くて。

他作からの感想をいうと、リーブの「スーパーマン㈵・㈼」のほうが、おもしろかったかなぁ、という感じ。前作とつながった設定である以上、同じことはできない訳で、新しい展開を生み出すのに苦労を感じさせる。でも、その苦労の神経を使い過ぎた感がある。

具体的には、ロイスの事実上の夫、子供、が出てきてドラマが複雑になっている。ロイスとの恋愛関係というのは大切な要素だと思うけど、そこは独身同士がいいのでは、と思う。

ラスト近くに病院に運ばれるスーパーマンというのも違和感がある。個人的には、ケビン・スペイシーのレックス・ルーサー役は楽しみにしてたけど、ちよっとシリアスすぎて物足りない。もう、少しバカげたところがあっても良いと思う。

このあたりは、本作全体にいえることで、クラークも、リーブ版がかなりドジでマヌケっぽい演出だったのに、本作では、ただ、おとなしい感じで、ロイスも、普通にキャリア・ウーマンふう。良くいえばドラマに品があるのだけど、僕はそのあたり求めてないかなぁ。

そこは、もっとコミカルな味付けがあっても良かったと思う。リーブ版の「I」「㈼」は、コミカルな要素も多かったけど、ビシッとするところは決めていたから、オフザケな感じはしなかった。

「リターンズ」に出てくロイスの旦那さんは、立派な人だし、ドラマに深みを与えていると思いますが、僕がスーパーマンに期待しているキャラクターではないような。でも、今後は、ロイス、旦那、息子、スーパーマンという四角関係でドラマは進むのだろうか。おもしろいような、おもしろくないような、設定だとも思う。

「バットマン ビギンズ」のようにまた、最初からスタートしたほうが良かったのでは。そうなるとリーブの「スーパーマン㈵」とほとんど同じになってしまうと思うけど、故郷の星を失い、地球に来て、地球人に育てられ、自分の役割を理解して、都会に出ていって、ロイスと出会い、スーパーマンとして活躍。まったくのパターンだけで、その流れで本作も観てみたかった気がする。


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