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映画「ブラック・ダリア」

今日は少し前に観た映画のお話を。ブライアン・デ・パルマの新作。胴を切断され、口をナイフで切り裂かれた女性の死体を巡るミステリー。謎解き正統派サスペンスを期待した人には、肩すかしかもしれない。この作品はセンセーショナルな事件を映画の中心からあえて少しはずすことによって、その中でうごめくさまざまな不気味な人間模様を味わう作品となっている。

だから、起承転結的スッキリ感はないのだけど、その代りに、ラストがわかった後も楽しめる作品だともいえる。DVDを買った繰り返し観れる感じかな。

ミステリーというと、被害者、犯人、警察がそれぞれの「役割」をもって、話が進んでいく。でも、現実には「役割」以前に、ひとりに人間であり、いろいろなプライベートや、心のゆらぎを持ちながら生活している。

僕もそうだし、みんなそうだと思う。シンプルに生きたいと思う。でも、世の中は複雑になってしまった。複雑がゆえに実現できた楽しみもある。一度、複雑な社会に生きるとシンプルに戻るのは難しいと思う。

複雑な世の中でもそれなりに居心地の良い自分の世界は作れると思う。「それなりに」というと、消極的な感じだけど、実はそこに一番の価値があるんじゃないかな。「それなりに」「普通に」。それがベストな生き方だと僕は思っている。

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