DVD「ラリーフラント」
実在の人物の映画。70年代のアメリカ。兄弟でストリップ・バーを経営している主人公ラリーは、お店の宣伝のために雑誌を作ることを思いつく。「ハスラー」というこの雑誌は、スキャンダラスな記事と、過激なヌード写真で大成功し、主人公は大金持ち。発行を止めさせるための裁判が行われるが、そこでラリーが「表現の自由」を強く主張していく…
社会派な映画なんだけど、ラリーのエクセントリックな行動が、エンターテイメントを提供してくれる。最初に雑誌を作るシーンで、「ページ数は4の倍数なんだ」なんていう会話は結構ニヤリとしてしまう。ラリーの弁護人役にエドワード・ノートンが出ていて、僕はノートン好きなので、それだけで映画の評価がワンポイントあがる。
最後の裁判の判決などをみるとアメリカって凄い国だなぁ、と思う。日本では、表現の自由と、個人のプラバシーや、中傷などからの防御などは、どう折り合いをつけていくのだろうか。個人の利益はもちろん大切であるが、表現の自由というのも
人間の社会の中で、もっとも強力な権利のような気がする。
Comments