残念なでき。
DVD REVEW
「アンダーワールド 2 エボリューション 」(2006・アメリカ)
相変わらず主演のケイト・ベッキンセイルは良い感じ。結構、話題になっても良い映画の感じがするが、いまいちバッとしないような。ヴァンパイア対狼男の秘かな長き戦いを描いた作品。
前作のなんとも濃厚ゴシックな雰囲気の美術は良かった。また、集団対集団としての「抗争」という感じで、現代社会での夜中の秘かな戦い、という世界観もよく出ていたと思う。ただ、そのためかドラマ的に薄味だったのだけど。
本作では、ラブシーンや親子の葛藤という部分や、アクションシーンも増えたけど、その反面、ダークな世界観の描写が減ってしまったのが、かなり残念。
また、敵・味方もグループ単位な感じがなくなって「抗争」感が減ってしまって、それに伴いスケールも小さくなったと感じる。
敵も随分派手なモンスターになってしまって、なんでもアリ感がまた作品を大ざっぱな印象にしてしまっている。本作の良さはアクションシーン以外のところにあると思いたい。