「さなぎ」より発する大人のポップ
pupa / floating pupa
高橋幸宏のニューバンドということだろうか。メンバーは6人。僕としては高野寛と 原田知世の参加が興味深い。早速、アマゾンでアルバムを注文してみました。
ジャケットのアートディレクションは服部一成。このちょっとラフな抜け具合は「さなぎ」を意味するバンド名とよく合っていると思う。今の時代ともフィットする感じでセンスがいい。
さて、聴いてみて思ったのは、 予想よりアルバム全体の原田知世のヴォーカルの存在感は強くないこと。メイン・ヴォーカルというより、バンドの一員としての存在感(楽器のみ担当の曲もある)であり、高橋幸宏や高野寛のヴォーカル曲やインストナンバーもあるので、それによって多彩な音楽が楽しめる、アイディアの豊かな作品となっている。
曲は、アコーステックな感触をベースにしつつ、自然感じでエレクトロニカな要素も含まれている。でも精鋭的でも、クラブ・ミュージック的でもなく、ポップ・ワールドは常に担保されているので、家で、ドライブでも楽しめるアルバムだと思う。
大人なポップのアルバムだけど、夜のアダルトムードというより、アフタヌーンに健康的にちよっと遊んでみました、という感じのシャレたアルバム。そのあたり高橋幸宏らしいなぁと思った、今年のライジングサンにも参加予定ということで僕は一番の楽しみです。
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