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11.08.20-08.27 "GRAPHIC COMPLEX IN THE CASE OF SAPPORO" 

NEWS / REPORT 札幌アートシーン 札幌で起こっているリアルなコト。
ニュメロデューが現場に出かけてレポートします。
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NUMERO DEUX Report.2011.08.22
「札幌でグラフィックデザイナーであること。
それを作品を通して考える」

"GRAPHIC COMPLEX IN THE CASE OF SAPPORO"
11.08.20-08.27 in CAI02

(出品者
阿部寛文萱場あすか中村豪山谷愛
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●今回は札幌の大通で開催されているエキシビションのニュースです。

Gc2_3

●  札幌=地方都市という問題?

市内で活躍する20代前半の若手グラフィックデザイナー4人による「札幌でデザインすること」ということをテーマにした展示企画。初日のオープニングパーティにはライブや、出品デザイナーによるプレゼンテーションが行われた。

札幌は日本のいち地方都市であって、本州とは海を隔てるため物理的にも心理的にも距離感を感じる地域だといえる。ネット社会進んでいって無限に思える大容量のデーターのやりとりが可能になったとしても、地理的なその地方の「気分」というのは国内でフラットになることなく、逆に地方の感覚は浮き彫りになっていくのではないか。だだ、それは逆に地方都市の可能性(個性)というのを多いに考えるべきフェイズになっていると思う。

●作品に込められているコト。

展示されている作品は、シンプルにグラフィック作品として魅力を感じることができるし、「札幌」という場所でポジティブに作品を発信していくことについて考えながら彼らの作品を感じてみるのもいいかと思う。あと、意外にグラフィックデザイナーの企画展というのは観る機会は少ない。そういって視点でも、ファインアートと、グラフィック作品の違いというか、アーティストとデザイナーの違いも感じてみるのも興味深いかもしれない。会場は地下鉄大通駅の直結のアクセスの良い場所で、カフェでもあり夜23時ころまでオープンしているので、仕事帰りにも行きやすいのではないだろうか。

最終日には、ゲストを迎えた
 トークイベントを開催される。

 
最終日に展示をみて、そのままトークイベントを楽しむのもアリかと。

ゲストは、今回の出品デザイナーの先輩にあたる札幌の第一線
で活躍するデザイナーなので、これも見逃せないだろう。

8/27(土)20:00-22:00
「札幌、不安と可能性」
ゲスト/寺島賢幸(寺島デザイン制作室 代表)
    上田   亮(COMMUNE代表)



Text & Photo by Shinichi Ishikawa (NUMERO DEUX)

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映画話「007 消されたライセンス」

Licencetokill

Film Review
「007 消されたライセンス」(1989年)


● 2作で降りた4代目ボンド。
      ティモシーダルトン


2作で終わった4代目ジェームス・ボンドであるティモシー・ダルトンの2作目。この後のボンドが、ピアーズ・ブロスナン。たった2作のダルトン作品であるけど、「リビング・デイライツ」と本作は僕は個人的に好きな2作である。

ダルトンのボンドは、英国紳士のようなスタイリッシュさやスマートさには、やや欠けるますが、ダルトンのほうが今ふうのリアルな人物として親近感があります。紳士ほど大げさではなく普通に育ちの良い感じ。

それに、6代目ボンドのダニエル・クレイグの野性感に比べれば、ダルトンのほうがずっと落ち着いているし紳士な感じがする。僕はグレイグのボンドは嫌いではないけど、野性味を出す時(=アクション)とそうじゃない時(パーティのシーンとか)の案配が、ダルトンのほうが好き。

ダルトンのボンドの最大の魅力は演技だと思う。表情の演技がとても豊かで、しゃべなくてもボンドの気持が伝わってくる。それがオーバーアクションで嫌いな人もいるかもしれないけど。007は娯楽作品なんだから僕はわかりやすい演技を支持したい。運動神経の良さも含めてダルトンの演技のうまさは魅力的。

●おすすめの鑑賞法。

最初に書いたようにダルトン・ボンドの唯一の2作は、1作目を観てから本作を観たほうがいいと思う。なぜなら1作目はダルトン・ボンドの最初の作品ということで、とても007らしい、スタンダートな作りになっている。しかし、本作は前作に比べて、やや変則的な感じの作品に仕上げているので、本作から観るとちよっとダルトン・ボンドが捉えにくいと思う。僕的なお勧めとしては1作目「リビング・ディライツ」でダルトン・ボンドを気に入ったら、本作を観てみたらどうだろうか。まぁ、どちらでもいいですけどね。

●変則的なストーリーは隠し味のアレンジ

そんな訳で、本作はやや変則的なストーリーになってます。具体的には、そ普通、007作品は上司「M」から指令を受けて女王陛下のための働く諜報部員。しかし本作では、親友の仇うちに個人的な理由で敵のボスに向っていきます。最初から殺す目的なんでしょうね、多分。ただ大変則作品かというと、そうでもなくて、そこは007シリーズなので、エンターティメントという枠から当然外れないし、上司の「M」や秘密兵器担当の「Q」も登場。ヒロインとのロマンスもあります。組織人としてではなく、個人の意思で動いていくところが目新しいアレンジになっています。ただ、あくまでもアレンジなんで原曲が変るものではありません。

● 魅力はアクションとしての質の高さ

本作は、5代名ボンドのロジャームーアの後期作品が、ちよっとコミカルというか、おもちゃっぽい作風になったのを反省してかシックなアクション作品を狙っているのかと思います。ダルトン1作目から、そのラインで修正されていて、本作では、そこをもっと押し進めて、身体ひとつで巨大な組織に立ち向かうボンドを描いています。

その中で、CIA局員の女性協力者がヒロインになっていて、きれいで強くて、繊細なキャラクターがいい味出してます。悪役のロバート・デヴィは生理的に気持ちの悪い感じのキャラクターで、これもいい悪味をだしてます。そして、その腹心の部下が、新人の頃のベニチオ・デル・トロで、出番は少しですがその気持ちの悪さはとっても印象的です。こう書いていくと脇役も、パッと見の派手さはないが、充実してますね。そうそう、本作はみたことのないような派手なビジュアルが少ないののですが、スタントを駆使したアクションが見所が多く、今みてもなかなか迫力があります。

● まとめ。

本作は、007作品なんだけど、友人への復讐のためにひとりで組織に立ち向かうアクション作品として独立して楽しめる作品になってます。ただ、より楽しむには、スタンダートな007ものを知っていたほうがいいと思うので、やはりダルトン007の一作目「リビングディライツ」と併せて観て欲しいですね。

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11.08.11-08.23 「第1回十勝ポスターアワード第1弾 浅葉克己+JAGDA展」

NEWS / REPO.  札幌アートニュース ニュメロデューが現場をレポートします。 ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
NUMERO DEUX Report.2011.08.15
「十勝から生まれる、
グラフィックアートの祭典」

第1回十勝ポスターアワード第1弾 浅葉克己+JAGDA展

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今回は帯広からのニュースです。

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● 「ポスター」というシンプルな表現

今、アート作品は平面から立体、映像や音など、さまざまな表現方法がある。コンピューターを使ったインタラクティブで複雑な構造を持つ作品もある。テクノロジーの発展とともに最新技術がアート作品に反映されるのはごく自然のことだと思う。

しかし、高度なテクノロジーを持った作品が、必ずしも質の高いアート表現になるとは限らない。鉛筆一本で書いた作品もコンピューターを駆使した作品も、最終的には価値を決めるのはその内容なのだ。

「ポスター」という表現は、その歴史は深い。そして、誰にでも馴染みのあるもの。そして、平面というスタイル込められたメッセージは、どんなにテクノロジーが発展しても、人にもっともわかりやすいアートの手段として作られていくと思う。


● 帯広初のグラフィックアートの祭典
  「十勝ポスターアワード」はじまる。

北海道帯広より、新たなグラフィックアートの祭典を目指すプロジェクト「十勝ポスターアワード」がスタートした。その内容は、全国公募のポスター展を企画。そのために、プロ・アマ・学生と幅広く作品を募集。そして国内の新たなる芸術イベントのひとつとして発信していくという。その目的は市民がアートに接する機会を増やし、地域活性化を視野に入れた祭典を予定している。


●現在、作品を募集中。
テーマ・募集要項発表されている。

現在作品を募集中。展示は2012年2月23日〜3月6日に開催される予定。
テーマ、申請書など詳しいことは、以下のサイトを参考にして欲しい。 http://tokachi-poster-award.com/index.html


● プレイベント帯広市民ギャラリーで開催中。

「浅葉克己+JAGDA展」
2011年8月11日(木)〜8月23日(火)10:00-20:00 (8/17休館)

帯広市民ギャラリー(JR帯広地下1階)

プレイベントとして、浅葉克己+JAGDA展が開催中。日本広告史に残るアートディレクター浅葉克己の作品と、日本で唯一のグラフィックデザイナーの全国組織JAGDAに作品を提供を受けポスターをが開催されている。初日では、浅葉克己による基調講演が開催された。

展示されたポスターは150点ほど。70年代から現在まで大変観応えのあるものだ。ポスターの多彩な表現を感じることができるだろう。これは「十勝ポスターアワード」の素晴らしい可能性を示唆するものだといえる。

帯広駅地下という会場なので、帯広およびまたその周辺の方々は足を運んでみてはどうだろうか。遠方の方も週末に訪れてみて本展と帯広の魅力を楽しみに来てみるのもいいかと思う。参考に札幌から行く安価な交通手段としては、バスセンターより高速バス ポテトライナー(片道3670円)が出ている。このバスチケットは、ローソンやセブンイレブン等のコンビニでも購入可能である。

Text & Photo by Shinichi Ishikawa (NUMERO DEUX)

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リゾートレポ「水の謌」の記憶。

NEWS / REPORT 札幌アートシーン 札幌で起こっているリアルなコト。
ニュメロデューが現場に出かけてレポートします。
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NUMERO DEUX Report.2011.08.05
「永遠の夏休みがあるなら、
僕はここで永遠の読書をしていたい。」

しこつ湖鶴雅リゾートスパ「水の謌(みずのうた)」に泊まる。
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Photo

● 支笏湖にでかける。
   出不精な僕が生まれて初めて行く。

今回は札幌市内ではなく、支笏湖のホテルのレポートです。

上の写真、何を撮ったものかわかるでしょうか? 不思議な感じのスペースですよね。僕はモデルを入れた写真撮影にも使えそう、なんて思った訳ですが、フロント前のラウンジなんですよね。このホテル、いろいろ素敵なポイントはあるのですが一番気になった本写真のラウンジを中心に紹介したいと思います。


● とにかく写真のラウンジ
    が気に入った。

このラウンジは宿泊客なら、どなたでも自由に利用できます。宿泊スペースは宿泊客のみに利用で、客室の絶対数も多くはないので、いつでもわりとゆったり利用できる感じです。そこがいい。

客室エリアはすべて靴やスリッパ無しで過ごすので、このラウンジでも自由にくつろげます。クッションでリラックス。ここにはたくさんの本もあって自由に読む事ができます。本は小説から実用書までいろいろあります。隣接してすげーJ高価なJBLのスピーカー、パラゴンのオーディオシステムがあって音楽が流れてます。

音楽といえば、定期的にハープ奏者のソロ・コンサートがあって、ここから楽しみことができます。聴いてみてハープって、こんなにたくさんの音色を出せるのか〜とちよっと感動しました。クラシックな曲のほかに、さりげなく演歌の曲なども演奏してくれてサービス満点です。


● わかりますか?
    写真の白い物体の正体は、楽しい正体。

写真の左にある巨大な白い壷みたいなものは、薪ストーブなのです。昼間チエックインした時「薪ストーブいいなぁ。でも夏だからつかわないだろうなぁ」と思ったら、夜に火が灯っていました。マシュマロがセットされていて勝手に炙って食べられるようになってます。楽しいです。

以上、僕はこのラウンジがこのホテルでの一番のお気に入りで、ずっと本でも読んでいたいなぁ、という気分でした。読書の合間に支笏湖の周辺を散策とかできればいいかな、という感じ。読書宿泊、したいなぁ。そうそう、無料のWI-FIもありますよ。


●もちろん、ほかにも魅力はいっぱいです。
   ほかの点についても、ポイント紹介。

あと、基本的な設備等の感想をポイント紹介します。

アクセスは:千歳駅、新千歳空港駅から無料バス(要予約)があるので、それを利用しました。ホテル予約はじゃらんのネット予約サービスを利用しました。

チエックイン:エントランスで、宿泊をつげるとテラスの席に案内されて、冷たい黒豆茶(これがおいしい。売店で売っているので買いました)をいただき、客室案内係を待ちます。そして、案内されます。

客室:僕が泊まった部屋は、畳敷きの2フロアで手前がベッド。奥が窓にそって、2人くらい寝られそうなソファのあるリビングスペース。40インチくらいの液晶TVです。あとは普通に考えられる設備はすべてあります。

食事:夜も朝もビッフェスタイル。ビッフェですが、あらかじめ行く時間をフロントと確認する必要があります。ゆったり食事をしてもらう配慮でしよう。メニュー悪くないと思います。朝はパンよりごはん系メニューのほうがおいしい印象でした。

売店:普通かと思います。品数はかなりセレクトされてる感じ、そんなに種類はありません。ホテル・オリジナルがあるので、それがいいかと。

枕コンシェルジェ:お勧めまくらを貸しくれます。無料。結構、楽しいです。いいまくらがあれば品番をメモして、札幌の枕ショップで買うのもいいかも。

温泉:コンパクトですが、露天、立ち湯、サウナ等何種類かあります。バスタオルは客室から持ってくる必要があります。

足湯:ホテルの庭にあります。無料。タオルも設置されてるので、気軽に使えます。

● 夏休みは終わったけど。
  僕のまとめ。

全体的な印象で一番良かったのは、シーズン的に満室だとは思うのですが、どこもゆったりとしていたことだと思います。いくら、お風呂やラウンジが素敵でも人がぎっしりだと、使用する気がなくなるので。その点、いつでも利用したい時に快適に利用できました。支笏湖周辺は札幌より行きやすいところだと思います。快速エアポートとホテルの無料バスを使って90分程度で着きました。このレポがみなさんのトラベルライフに参考になれば幸いです。
Text & Photo by Shinichi Ishikawa (NUMERO DEUX)



しこつ湖鶴雅リゾートスパ「水の謌(みずのうた)」

所在地:北海道千歳市支笏湖温泉
アクセス: 千歳駅より道道16号線で車で約30分
札幌: よりR千歳線千歳駅下車北海道中央バス支笏湖行支笏湖下車徒歩1分
http://www.mizunouta.com/


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