コラテラル
トム・クルーズ主演の犯罪サスペンス映画。ちなみに悪役。それなら主役はもう一人の主人公タクシー運転手のジェイミー・フォックスかもしれない。
とにかくこの2人で物語は進行していく。誠実なタクシー運転手(フォックス)のタクシーを借り切った身なりの良い客(クルーズ)の正体は殺し屋だった。運転手は脅迫されて一晩の殺人ツアーにつきあわされることになる。
ほとんど二人がタクシーの内で運転席と、客席という位置での会話でドラマが進行するのがおもしろい。雑談があり、脅迫もあり、哲学もある。タクシー内が舞台で、外が例外という感じがある。監督のマイケル・マンというと「ヒート」の監督。犯罪映画をハズすことなくオシャレに撮れる監督だと思う。本作もそう。
ジャズの店のシーンなど気が利いている。ニューヨークのタクシー運転手や殺し屋を、リアリティを後退させて、オシャレに撮ってどうするんだ!という批判はもっともなんだけど、いいじゃないでいですか。映画なんですから。
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